ベッドルームのレイアウト!生活動線を意識した快適なお部屋

最終更新日:2019/06/13

お家の中で、ベッドルームというのは日々の疲れを癒してくれる重要な空間です。

そのベッドルームが快適ではないと、ゆっくり心を休める空間がなくなってしまいますよね。

落ち着ける空間でゆっくり過ごすだけではなく、良質な睡眠を取ることも生きていく上でとても大切です。

また、ベッドルームではベッドが占める割合が大きいため、どんな空間作りをしたらいいか迷ってしまう場所でもありますよね。

そこで、心地よい空間を作るためのベッドルームのレイアウトをご紹介していきます。

生活動線を意識したベッドルームのレイアウト

ベッドルームには、おおまかに3つの考え方があります。

1つ目は、ベッドルームにテレビなどを置いてゆったりする、くつろぐスペースとする考え方です。

2つ目は、ベッドがメインの睡眠スペースとしての考え方です。

3つ目は、ベッド以外の家具をメインとした生活スペースとしての考え方です。

いずれにしても、ベッドは大型の家具ですので、他のお部屋に比べて使える室内の面積が小さくなることになります。

リビングと比べても部屋自体の大きさが狭いことも多く、ベッドの向きやサイズによっては、とても生活しづらくなってしまいます。

したがって、生活動線を意識したレイアウト、家具の配置が必要になってきます。

ベッドルームにも、ベッド以外の家具はありますし、クローゼットがあることが多いのでそれも考えなくてはいけません。

お部屋のレイアウトを考えるときに重要になってくる、「生活動線」というワードがあります。

今回、ベッドルームのレイアウトを考えるときにも重要になってきますが、まずはどんな動線を意識すれば生活しやすいのか、ということを知っておく必要があります。

掃除機をかけるときや洗濯をするときなどに意識したい家事動線をベッドルームで意識する場合、気をつけたいポイントは、「掃除のしやすさ」と「クローゼットの周辺」です。

まず「掃除のしやすさ」です。

お部屋の広さに対して極端に大きなベッドや、ベランダの窓にくっつけてベッドを置いている場合、生活動線が確保できていないことが分かりますよね。

壁とベッドの距離は、掃除機を持っていても通れるくらいは確保したいものです。

スペースにゆとりがあると掃除もしやすいですし、圧迫感がないので、ゆったりした空間を作ることができるので、意識してみましょう。

そして、ベッドルームのレイアウトを考えるときに重要になってくるのが「クローゼット周辺」です。

ベッドルームのクローゼットに多いのは折れ戸収納です。

折れ戸の場合、開けたときに手前に扉がくるのでその分のスペースを確保する必要があります。

配置にもよりますが、余裕を持って60センチ程度は空けておくと安心です。

この60センチという数字は、ベッド周りにも言えることです。

お部屋のサイズから周囲に60センチ取ることが難しい場合でも、片方だけでも動線として60センチ以上は確保するようにしましょう。

テレビがあるベッドルーム!テレビとベッドの距離

ベッドルームでゆったりテレビが見たいという人は多いです。

ベッドルームにテレビを置くときに考えなければいけない生活動線もあります。

ベッドルームで快適にテレビを見るためのレイアウトをするときのポイントとしては、「ベッドとテレビまでの距離」と「ベッドとテレビの高さ」が重要になってきます。

テレビを設置する方法はいくつかありますが、テレビボードやキャビネットに置く場合、上記の2つのポイントを押さえる必要があります。

まず、「ベッドとテレビの距離」についてですが、お部屋の広さもありますが、50センチは取るようにしてください。

・人が通れる生活動線の確保
・見やすい適度な距離
・テレビボードの引き出しや扉の開け閉めがしやすい

というのが理由です。

人が通れるスペースだけではなく、テレビボードを使用するときのことも考えなくてはいけないのがポイントですね。

そして、あまりに距離が近いとテレビが見にくいです。

適度な距離感として50センチ以上、と覚えておきましょう。

「ベッドとテレビの高さ」というのは、揃える、もしくは、ベッドの方を少し高めに設置するのがおすすめです。

ベッドに座ってテレビを見るのか、寝た状態で見たいのかで設置高さは変わってくると思いますが、見上げた状態でテレビは見にくいですよね。

首に負担もかかってしまうので避けましょう。

ベッドの高さを優先的に考える方が多いと思うので、低めのベッドを使用している場合は「ベッドの高さプラス10センチ程度」のテレビボードを選んだら丁度いいと考えられます。

低めのベッドとは一般的に、マットレスまでの高さが40センチ以内のものを指します。

40センチ以上あるベッドをここでは高めのベッドと扱います。

高めのベッドを使用している場合は、70センチ以上あるテレビボードがおすすめです。

それでは次項で、レイアウト例をご紹介していきます。

テレビがあるベッドルーム・レイアウト例

お部屋の形や広さにもよりますが、快適にテレビが見られる配置パターンは、「ベッドの横」か「ベッドの足元」と言われています。

したがって、この2パターンのレイアウトを提案します。

・ベッド横にテレビを置くパターン

部屋の構造として、ドアが部屋の隅にあり、ドアに近い垂直の位置にある壁の奥にクローゼットがあることを想定してます。

このような部屋の場合は、ベッドの足側をクローゼットに向け、向き合うようにして設置します。

ベッドの設置場所は、壁に沿わせて置きます。

できることなら角に置きましょう。

そして、テレビをベッド側面と向き合うようにして壁に沿わせて設置します。

こうすることで、クローゼット前とテレビ前に生活動線が確保できるので、快適に過ごすことができます。

生活動線がL字に繋がっているイメージなので、掃除もしやすいです。

また、ベッドに横になりながらでも、テレビを見ることもできます。

このレイアウトは、そんなに広くないお部屋にもぴったりと言えるでしょう。

・ベッドの足元にテレビを置くパターン

広めのお部屋の場合、ベッドの足元にテレビを置くことで生活動線スペースを広めに取ることができます。

先程と同じような部屋をイメージしたを想定してご説明します。

まずは、ドアの反対側にある壁の中心辺りに、ベッドの頭側を壁に付けて設置します。

このベッドの足側と向き合うように、ドア側の壁に沿わせるようテレビボードを置くレイアウトです。

このレイアウトにすると、ベッドの両脇にスペースがあるのでお部屋が広く感じます。

「ベッドルームはゆったりしたレイアウトにしたいという人にはおすすめのレイアウトです。

もし、足元にテレビを置くレイアウトにしたいけど、広さが足りないという人には、奥行きが短いテレビボードを使用するのもおすすめです。

テレビとベッドの距離を確保するために、部屋の長さを伸ばすことはできないので、コンパクトなテレビボードにするのはいい案です。

ベッドがメインのレイアウト例

良質な睡眠のために落ち着いたお部屋を作りたいという人には、ベッドをメインにした、生活動線を意識したお部屋作りを提案します。

例えば、開放感が欲しい場合には家具を全て背の低いものに統一します。

背の高い家具は存在感があるので、お部屋の印象をまとめてくれるメリットがありますが、レイアウトが難しいということと、圧迫感がありますよね。

背の低い家具で統一することで、すっきりと開放的なお部屋を作ることができるかもしれません。

ベッドルームに置くベッドやチェストなどを全てロータイプにすると、広々とした開放的な空間になり、落ち着いて睡眠を取ることができます。

最近はマットレスベットも色々な種類があって、脚付のものや、マットレスだけをベッドとして使っている人も多いので、ほかの家具と合うものを選びましょう。

ほかに、特別感のある空間にするためにベッド以外の家具を置かないこともおすすめです。

お部屋の中心にベッドを配置し、収納グッズなどはクローゼットに入れましょう。

そうすることで、寝るためだけの特別な空間を演出することができます。

お気に入りの間接照明を枕元に置くのも上質な睡眠のためにはおすすめです。

無駄なものを置かないことで生活動線も確保できるので、快適に過ごすことができます。

チェストなどを置かないと収納が足りないという人には、収納付きベッドを使うのもおすすめです。

ベッド下についた収納はお部屋に影響しづらいので、お部屋の雰囲気を崩しにくいです。

そして、ベッドをメインにしたお部屋のレイアウトを考えるときは、お部屋とベッドのサイズをしっかりと把握しましょう。

置きたい方向にベッドが置けるのか、置いた場合にしっかりと生活動線を確保できるのか、ということが重要です。

ベッド以外の家具をベッドルームに置きたい場合

例えばワンルームなどに住んでいて、ベッドルームをプライベート空間として使いたい場合、ベッド以外に家具をレイアウトするのはとても難しいですよね。

バランスを考えるのはもちろんのこと、沢山の家具を置くことで乱雑な印象になってしまったり落ち着いた空間を確保できないという問題もあります。

ベッド以外の家具が置いてあるベッドルームのレイアウトをするときは、まず置きたい家具、そしてベッドのサイズとお部屋のサイズを把握することから始めてください。

ベッド周りに必要なスペースや確保するべき生活動線については先述のとおりですが、その他に置きたい家具がある場合、気をつけたいポイントがいくつかあります。

・災害に備える

ベッドルームにタンスや本棚を設置したい場合、災害などで家具が倒れたときに下敷きにならないようなレイアウトにしなければいけません。

これは、生活動線の確保やおしゃれさを優先させて見落としがちなポイントでもあります。

また、扉近くに置いて家具が倒れたときに出入口を塞いでしまうことも考えられるので注意が必要です。

快適な空間を作ることも必要ですが、いざというときに備えたお部屋作りも重要です。

・ベッドの存在感をおさえる

ベッドルームにほかの家具を置きたい場合、どうしてもベッドの存在感が邪魔をしてしまいますよね。

おすすめなのは、ベッドをお部屋のコーナーに置くレイアウトです。

コーナーに持っていくことで、物理的にスペースを確保することが可能になります。

さらにお部屋全体を広々と見せてくれる効果もあり、他の家具を置いてもごちゃつかないのでおすすめです。

・ベッドとの境界線を作る

お部屋にある程度の広さがある場合は、家具を置くスペースとベッドの間に境界線が感じられるレイアウトがおすすめです。

例えば、ベッドルームにデスクを置いて書斎も兼ねるコーディネートだったとすると、その間に空間があるだけでメリハリが生まれます。

明確にパーテーションなどで仕切らなくても、「ここは寝るスペース」「ここは収納スペース」「ここは仕事スペース」など空間の役割を決めることで、自然と快適な空間作りができていきます。

ベッドルームに置きたいおすすめのインテリア

ここまでは、ベッドルームのレイアウトについてご紹介してきました。

次に、快適プラスおしゃれ感にもこだわったベッドルームにするために、おすすめのインテリアをご紹介していきます。

・観葉植物

緑は、「安心」や「リラックス」効果のある色だと言われています。

それだけではなく、お部屋の空気を綺麗にしてくれたりする効果もある、とても優秀なインテリアアイテムです。

置いてあるだけでおしゃれな雰囲気になるのでおすすめです。

「植物なので管理が大変そう」と思っている人もいると思いますが、お手入れが簡単なものや、フェイクグリーンなどもあるので取り入れやすいですよ。

「こまめにお手入れできない」という人には、最近流行りのサボテンや多肉植物もおすすめです。

日当たりのいいお部屋で育てるのがおすすめで、見た目も可愛いのでとても癒されます。

・インテリアボード

ホテルなどでよく見かけますが、ベッドの頭上の壁にボードが貼ってあったりしますよね。

アートでもいいですし、無機質な横長の無地のものでもいいですが、インテリアボードがあるだけでお部屋の雰囲気が格上げされます。

そして、存在感のあるベッドの頭上に飾ってあることで目線が上に行き、広さを感じさせる効果もあります。

ベッドのファブリックとリンクさせたりお気に入りのアートを飾ったり、考えるのも楽しいですよね。

また、外付けのおしゃれなベッドボードを取り付けるのもおすすめです。

海外ホテルのような雰囲気を作ることができます。

・間接照明

ベッドルームは基本的には寝る場所なので、煌々とした灯りは必要ありません。

間接照明の優しい光で、落ち着いた空間になります。

間接照明を置くときに、どう置いたらいいのか迷ってしまうと思いますが、2つのポイントを押さえればおしゃれにレイアウトすることができます。

一つは「お部屋の隅にかざること」です。

隅に置くことで光に陰影ができ、立体感のある空間を演出することができます。

そうすることで、お部屋を広く感じる効果があります。

二つ目は「複数飾ること」です。

一箇所からではなく四方から光らせることで、さらに立体感を感じさせることができるでしょう。

上級者向けのテクニックですが、上手く配置すると優雅で落ち着くおしゃれな空間を作ることができるので、色々なパターンを試してお気に入りを見つけてください。

快適で落ち着きのあるベッドルーム作りを

様々な観点から、ベッドルームのレイアウトについて提案してきましたが、いかがでしたか?

一概にベッドルームといっても、人によって活用法は様々だと思います。

生活動線を意識したベッドルームにすることで、快適で過ごしやすい空間を作ることができるので、お部屋作りの基本として取り入れてくださいね。

また、自分の好きなものに囲まれていることが、落ち着くベッドルームにするにはとても有効なので、自分の好きなテイストやインテリアも、どんどん取り入れていってくださいね。