自宅のユニットバスを暖かく!床下断熱があることのメリット

最終更新日:2019/06/13

最近では、戸建住宅にもユニットバスを採用するケースが増えたので、自宅はユニットバスという人も多いのではないでしょうか。

ユニットバスの中は、断熱構造になっている商品も多くあり、暖かい環境で入浴することができます。

しかし、住宅の断熱材の施工が適切でなかった場合などには、「ユニットバスが寒い」ということも起こり得るのです。

今回は、これから新築を考えている人に知ってほしい、床下断熱の重要性や効果についてご紹介していきます。

ユニットバスが寒い!床下断熱がされていないことによる弊害

「自宅のユニットバスが寒い!」という人も少なくないかと思います。

ユニットバスの中が寒い原因としては、床下を含めたユニットバス周辺で、適切に断熱施工がされていないことが挙げられます。

新築の場合は、建築計画の時に断熱施工する範囲を決定しますが、この時にユニットバスの周辺の断熱施工が、その範囲から除外されてしまうと、ユニットバスが寒い原因になります。

ユニットバス周辺の断熱施工が除外されていると、ユニットバスの寒さが隣の部屋にも伝わっていきます。

また、ユニットバスの外壁で断熱施工が途切れてしまうことで、間仕切りの壁の隙間から外気が入りやすくなります。

その結果、ユニットバスの中も冷えやすくなってしまいます。

ユニットバスを施工する際に、ユニットバス周辺の外壁にも断熱施工をしていると、ユニットバス周辺の外壁の隙間も埋まり、外気は入りにくくなります。

自宅のユニットバスが寒いと感じているのであれば、もしかしたら床下断熱をはじめ、ユニットバス周辺の断熱施工がされていない可能性があります。

床下断熱の重要性とは?

ユニットバスの床下断熱の重要性についてご紹介していきます。

最近では、ユニットバス自体に断熱効果のある商品を扱うメーカーが多くあります。

在来の工法の浴室からユニットバスに変わった場合は、気密性や断熱性が上がることで、断熱材の重要性が薄れている可能性もありますが、寒さ対策を考えるのであれば、床下を含め断熱材は必要になります。

ユニットバス周辺に断熱施工をしていれば、外壁から入る外気を防ぐことに繋がり、ユニットバスの保温効果も上がります。

また、最近の断熱効果を期待できるユニットバスを導入していても、ユニットバス周辺の断熱施工がされていなければ、効果も半減してしまう可能性があるのです。

そのようなことからも、床下断熱やユニットバス周辺の断熱施工は重要ということが言えます。

床下断熱の効果について

床下断熱の効果についてご紹介していきます。

床下断熱は、名前の通り床下に断熱材を入れることで外気を遮断し、冷えにくくする効果があります。

床下に断熱施工がされていない場合は、足元も冷たく、寒いと感じることも多いです。

また、ユニットバスの中も冷えやすくなってしまうでしょう。

床下の隙間をなくし、外気が入り込まないように断熱材を入れることで、床の保温性が高まります。

そのため、ユニットバスの中の保温性も向上することが期待できます。

これは、省エネにも繋がります。

また、床下だけでなく、ユニットバス周辺をぐるっと断熱施工することも重要になります。

ユニットバスの周辺を断熱施工することで、より外気が入りにくくなるため、床下の保温効果も高まります。

ユニットバスを導入する際は断熱性能も重要!

ユニットバスの中を暖かくするには、床下をはじめ、ユニットバス周辺の断熱施工が重要になりますが、ユニットバス自体も断熱性能を重視することが大切です。

断熱性能の高いユニットバスは、他の一般的なユニットバスと比べると、高額になる場合が多いです。

断熱性能の高いユニットバスには、床面を断熱構造にして、ユニットバスの壁面にも断熱パネルを使われていたりする商品も、最近では多く販売されています。

冬の寒い時期でも、足裏が冷たく感じないような床面になってるユニットバスもありますよね。

また、浴槽自体も保温性が高くなってるユニットバスもあります。

価格に関しては、確かに高めになります。

しかし、ユニットバスの中が暖かくなり、浴槽のお湯も冷めにくくなることにより、追い炊きの使用回数も減ることがメリットと言えます。

導入する際の費用は、断熱性能の高いユニットバスのほうが高くなりますが、長い目で見た時には、一般的なユニットバスよりも費用が掛からないように想定されていることが多いです。

ほぼ毎日使うものなので、寒いユニットバスよりも、暖かいユニットバスのほうがいいですよね。

トータルで見てみると、断熱性能の高いユニットバスを選ぶことで、費用も抑えることに繋がります。

床下の断熱とユニットバス周辺の断熱に加えて、断熱性能の高いユニットバスを導入することで、暖かい浴室になるでしょう。

床下断熱の他にもできる寒さ対策は?

ここまでは、床下断熱やユニットバス周辺の断熱施工の重要性や効果についてご紹介してきました。

次は、床下断熱などの他にもできる、寒さ対策をお伝えしていきます。

断熱をすることは、寒さ対策としては非常に重要な要素の1つです。

断熱に加えて、浴室の窓に注目してみましょう。

新築の場合、「浴室には窓を取り付けたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

窓を取り付ける場合には、少し気にすることで、寒さ対策に繋げることができます。

もしくは、現在寒いと感じていて、窓を取り付けている浴室の場合にも同じことが言えます。

それは、窓を「内窓」に交換、設置することです。

窓は外気に接している部分になるので、冷気が伝わりやすいです。

そのため、少しでも外気を伝わりにくくするためには、浴室の窓は内窓にしてみましょう。

既存の窓の室内側に内窓を取り付けることで、ガラスの間に空間ができて、高い断熱性を期待することができます。

せっかく断熱性能の高いユニットバスを導入していても、窓に対策がされていなかった場合には、断熱効果も下がってしまいます。

逆に、断熱性能の高いユニットバスに内窓で対策を施せば、より保温効果は高まるでしょう。

その他には、浴室暖房乾燥機を設置するという方法もあります。

1台で換気、乾燥、暖房ができるので、浴室を暖めるのに役立ちます。

ただし、ここまでご紹介してきたように、断熱をしっかりとしていない場合は、効率も悪くなってしまうので、やはり床下をはじめ、周辺の断熱をしっかりした上で使うことが重要です。

ユニットバス周りに断熱材を入れない施工業者も?

施工業者によっては、ユニットバスの周辺に断熱材を入れないということも実際にはあるようです。

その理由としては、断熱材が湿気るとされているからだそうです。

また、最近ではユニットバス自体に断熱効果があるものも多くあるため、ユニットバスの床下、周辺には断熱材を入れないことがあるようです。

しかし、湿気が多くなるのは浴室内だけになるので、一体化しているユニットバスだと特に、外の断熱材まで湿気が影響することはありません。

確かに、ユニットバス自体に断熱効果のある場合もありますが、上記でもお伝えしたとおり、その場合には断熱効果、保温効果も半減してしまう可能性があります。

断熱材は建物をぐるっと囲んで施工することで、真の効果を発揮します。

もし、ユニットバスが寒いと感じる場合には、このように施工段階で断熱材が使われていない可能性もあります。

その場合には、ユニットバスのリフォームと共にユニットバス周辺の断熱施工も視野に入れておきましょう。

また、新築の場合には、ユニットバス周辺の断熱施工がどうなっているのか、チェックしてみるといいでしょう。

暖かい浴室のためには断熱が重要!

今回は、ユニットバスの床下の断熱、周辺の断熱の重要性や効果についてご紹介してきました。

もしこれから新築を考えているのであれば、床下断熱がしっかりとされるように計画を組みましょう。

その上で、より断熱を考えるのであれば、窓や乾燥機などを併用するようにしてみると、「ユニットバスが寒い」ということも少なく、快適な環境にすることができるでしょう。