部屋の壁紙を張り替えることで、今までの部屋の雰囲気とは全く違う、新しい雰囲気に変えることができます。
そのため、「自宅の壁紙を張り替えたい!」という人も多いのではないでしょうか。
最近では、DIYをする人も多くなっています。
今回は、石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方や、綺麗にはがすコツ、必要な道具などをご紹介していきます。
壁紙の下には石膏ボードがある
多くの住宅では、壁紙の下には、「石膏ボード」と呼ばれる建築材料が使われています。
壁紙のはがし方についてご紹介する前に、まずはこの石膏ボードがどんなものなのかお伝えしていきます。
石膏ボードとは、石膏を主原料にして、ガラス繊維などを混ぜたものを2枚のボード用原紙の間にはさむように流し込み、固めた板状のパネルです。
石膏ボードは、防火性や遮音性に優れていて、建築材料としてよく使われています。
また、加工もしやすいことや、比較的安価であることも、メリットとして挙げられます。
ただし、衝撃には弱いので、ものがぶつかったりすると、意外と簡単に割れてしまったり、穴が開いてしまいます。
そして、この石膏ボードは壁や天井といった箇所によく使われています。
つまり、壁紙の下には、この石膏ボートがあることが多く、壁紙はのり付けされ石膏ボードに張り付いています。
注意したいこととして、壁紙をはがす時に無理にはがそうとすると、この石膏ボードの原紙の部分も一緒にはがれてしまうことがあります。
そうなると、壁面に凹凸ができてしまい、新しい壁紙を貼る際に、綺麗に仕上げるのが難しくなってしまいます。
壁紙をはがす際には、石膏ボードになるべくダメージを与えないようにすることも、大切になります。
石膏ボードに貼られた壁紙は貼るよりもはがすほうが大変?
一般的には、「壁紙のはがし方は、はがすだけだから簡単」「貼るほうが難しいのでは?」と思われがちですが、実は逆で、貼るほうよりもはがすほうが難しく、大変であると言われています。
石膏ボードに壁紙を貼る際には、綺麗に貼るという意識が強く、なるべく空気を入れないように慎重になります。
そのため、比較的綺麗に貼ることができます。
それに対し、はがす場合には、つい雑にはがしてしまったり、力を入れて壁紙を引っ張ってしまったりすることが多いです。
そのため、石膏ボードも一緒にはがれてしまうことがよくあります。
石膏ボードがはがれてしまうことで、壁面に凹凸ができてしまうことは上記でも触れましたが、この凹凸によって、新しく貼る壁紙もデコボコになりやすくなります。
そうなるともちろん、見た目が悪くなってしまいます。
これが、壁紙を綺麗に仕上げる、綺麗に仕上げられない、の分かれ道と言ってもいいでしょう。
自宅の壁紙を張り替える際には、事前にこのような情報を知っておくと、作業もしやすくなり仕上がりの差が大きく変わってくるかもしれません。
石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方!必要な道具をご紹介
石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方をご紹介する前に、まずは道具を用意しましょう。
道具がなければ、作業を始めることもできません。
石膏ボードに貼られた壁紙をはがす際に必要になる道具は、それほど特殊なものはありません。
ホームセンターなどでも購入することができます。
・カッター
一般的なカッターで問題ありません。
作業しやすさを考えると、小さいものよりは、少し大きめのカッターがあればいいでしょう。
・ドライバーセット
こちらも一般的なドライバーセットで構いません。
こちらは、コンセントなどのカバーを外す際に使います。
壁紙をはがす前にする作業で必要になります。
・ブルーシート
床の汚れを防止するために使います。
必ずブルーシートでなくても問題ありません。
新聞紙などでも代用できますが、大きめのものがあればいいでしょう。
・軍手
カッターを使用するので、怪我防止や手の汚れが気になる人のために必要になります。
・マスク
壁紙をはがす際には、意外と埃が出るので、あったほうがいいでしょう。
石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方にはコツがある?
具体的な石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方についてご紹介していく前に、まずは、コツやポイントについてお伝えしておきます。
何度か触れてきましたが、壁紙をはがす際には、無理に引っ張ったり、力いっぱいはがすのはNGになります。
理由はやはり、壁紙の下にある石膏ボードまでもが、はがれてしまうためです。
石膏ボードに貼られた壁紙をはがすコツ、ポイントとしては、少しずつ慎重にはがしていくことが重要になります。
基本的に壁紙は表面の柄などがプリントされた面と、裏側ののりが付いた面の2層になっています。
はがす際には、表面の柄などがプリントされている層のみをはがすのが、正しいはがし方になります。
のりが付いているからといって、水などでふやかしてからはがすのはやめましょう。
綺麗にはがれないどころか、場合によっては、石膏ボードの劣化やカビの発生に繋がります。
石膏ボードに貼られた壁紙をはがすコツとしては、「慎重に、少しずつ」ということを念頭に置いておきましょう。
壁紙のはがし方をご紹介
それでは、石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方をご紹介していきます。
●まずは、床を養生しておこう!
壁紙をはがす前に、まずは床にブルーシートなどを敷いておきましょう。
壁紙をはがす作業では埃も意外と出ます。
後で片付けやすいように、先にブルーシートなどを敷いておくことをおすすめします。
また、マスクも装着しておきましょう。
●壁にあるコンセントカバーなどを取り外そう!
次は、壁に取り付けられているコンセントのカバーなどを取り外しましょう。
ドライバーでネジを外すと取り外すことができます。
●壁紙の継ぎ目にカッターを入れよう!
いよいよ壁紙をはがしていきます。
壁紙の継ぎ目にカッターで横向きに切れ目を入れていきましょう。
カッターを使う際には、軍手などで手を保護しておくとより安全に行なえます。
そして、少しずつ慎重にゆっくりと壁紙を立てるようにして引っ張ってはがしていきましょう。
一気にはがそうとしないで、少しずつはがすことが綺麗に仕上げるポイントとなります。
壁紙をはがした後の重要な工程
壁紙を無事にはがし終わっても、まだ重要な工程があります。
石膏ボードに貼られた壁紙のはがし方がわかり、作業も無事に終えた後は、新しい壁紙を貼るのですが、その前に壁面を滑らかにしていきましょう。
はがし終わった後の石膏ボードをよく見てみると、意外にも細かな凹凸があるかと思います。
いくら綺麗にはがしても、やはり多少のガタツキが壁面に残ってしまいます。
このまま新しい壁紙を貼っても、綺麗にならないことが多いです。
そのため、この壁面にパテを使って平坦にしていきます。
ネットやホームセンターで、壁用の補修セットを購入することができるので、用意しておきましょう。
初心者の人では、はじめは難しいですが、コツをつかめば、綺麗にパテ埋めをできるようになります。
壁の凹凸をなくすように、パテを塗っていきましょう。
この工程をはさむのとはさまないのとでは、仕上がりにかなり差が出るかと思います。
是非、参考にしてみてください。
壁紙をはがす際はゆっくり慎重に
素人の人がついついやってしまいがちなのが、壁紙をはがす際に一気にはがして、壁面がボロボロになってしまったり、はがし残しが多くなってしまうことです。
石膏ボードの層まで一緒にはがしてしまうと、あたらしい壁紙も歪んでしまったりすることが多くあります。
綺麗に仕上げるために、壁紙をはがす際には「ゆっくり、慎重に、少しずつ」を意識してはがしていきましょう。
今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。