健康的な生活!部屋の空気を扇風機で効率的に換気する方法

最終更新日:2019/07/02

部屋の空気がこもってくると、気分が悪くなります。

また、ホコリや菌が留まってしまうことも考えると非常に厄介です。

そこで、部屋の空気は定期的に換気することが重要になります。

しかし、窓の数は部屋によって違く、それぞれの部屋で換気方法も変わってくるのです。

簡単に換気できる部屋やなかなかできない部屋などありますので、扇風機を使って上手く換気する方法や空気循環をさせる利用方法を考えていきます。

健康的な生活のために換気は必要不可欠

部屋を換気することは、綺麗に保つためではなく、健康のために重要なことです。

部屋を閉め切って生活している人も中にはいますが、あまりおすすめできることではありません。

空気が循環することなく、部屋の中が同じ空気でいることは、ホコリや菌などの汚れも空気の中に含まれたままで漂っているからです。

換気を怠っていると、体に悪い影響を与えることも出てきます。

アレルギーの原因となったり、集中力の低下を招く恐れが考えられます。

・アレルギーを起こす原因

特に冬場には、結露が発生しやすくなります。

結露が発生した時に、拭き取ったりしても、換気をしないとその水分が部屋の中に残ることになります。

この結露による水分が、部屋の中にも充満していき、壁などが湿気で覆われることでカビやダニが住み着きやすい環境を作り出してしまうのです。

カビが放つ胞子やダニの死骸によって、シックハウス症候群といった健康被害やアレルギー症状を引き起こす恐れもあります。

・集中力を低下させる原因

部屋の換気を怠っていると、部屋の中には二酸化炭素が多くなります。

二酸化炭素が増えてしまった部屋では、脳への酸素供給量が下がってしまいます。

そのため、脳の酸素が減ることで考える力が下がってしまい、これによって、仕事や勉強の集中力が下がると考えられています。

効率が悪くなることも考えられますし、簡単なミスをしやすくなりますので、定期的な換気が必要です。

冬場は寒いと思うかもしれませんが、空気を入れ替えることで頭がスッキリとします。

集中力が下がった状態で刃物を扱ったりすることがあれば大変危険なことです。

また、扇風機などで部屋の中の空気を循環させても、同じ空気が回ることになるので、換気をしたとは言いにくいのです。

扇風機で部屋に空気の流れを作ること

部屋の空気を換気するには、窓やドアを開けることが1番簡単な方法です。

空気が出入りする場所を作ってあげることで、換気が上手く進みます。

外では風が吹きますから、窓を開けているだけでも換気にはなります。

しかし、無風の時には風の流れる道筋がなく、十分な換気ができているとは言い切れません。

部屋を換気する時は、風の流れを作ることが重要です。

また、1つの部屋に対して2つの窓があることが理想と言えます。

この状態であれば、1つの窓から風が入ってきて、もう1つの窓から風が出ていくという流れができます。

つまり、部屋を風が通り抜けていくことで、部屋の中の空気が入れ替わり換気がしっかりとできていることになります。

問題は、部屋に窓が1つしかない場合です。

ワンルームや自分の部屋の窓が1つしかない場合には、ドアを開けることで2つの出入口を作ってあげることも1つのやり方です。

しかし、部屋のドアを開けたままにしておくのは気が引けるという人もいるはずです。

そこで、部屋の中に空気の流れを作り出す方法として、扇風機を利用することをおすすめします。

扇風機で部屋に空気の流れを作り出すには、部屋の中に向けて扇風機を回すのではありません。

窓の外に風を追い出すように、扇風機を回します。

このやり方であれば、部屋の中の空気を無理やり追い出しますので、代わりに隙間から新しい空気が自然と入ってきて、部屋の換気をしてくれます。

夏の暑い時に扇風機を回すことで効果を高める

夏場は、窓を閉め切って冷房をかけている人も大勢いるはずです。

このような時には、扇風機は置いていても回していないことも多いかもしれません。

しかし、冷房をかけながら扇風機を使うことが、節電にも繋がりますし、冷房の効果を高めることにもなるのです。

冷房で冷やされた空気は、同じ場所から冷風が出るので、部屋が広ければ広いほど、隅々まで冷やすことが難しくなりますし、同じ部屋でも場所によって温度が違ってきます。

そこで、扇風機を回すことで冷たい空気を循環させることに繋がります。

通常、冷気は下に止まり、暖かい空気は上に上がる傾向があります。

そのため、冷房をつけているだけだと、足元はかなり冷たくなりますが、顔の辺りはそれほど冷たくなりません。

扇風機を回すことで、部屋の空気を循環させて部屋全体を同じような温度にすることができます。

また、夏場に外出して帰ってきたときに、部屋の中がとても暑く辛いことを体験したことがある人も多いと思われます。

このような時に、すぐに冷房のスイッチをいれるのではなく、まずは、部屋の窓を全て開けて一番大きな窓に向かって扇風機を稼働させます。

暑い空気を室外に追い出すようなイメージです。

これによって、室内の暑い空気をある程度外に追い出すことができます。

空気を換気してから冷房をいれることで、部屋を冷やす温度差が少なくて済みますので冷房に使うパワーも電気料金も抑えることができます。

冬でも扇風機を使う意味があるのか

夏場は扇風機が部屋に出ていますから、効果的な使い方が色々と考えられます。

では、冬場に扇風機を使って換気や循環をすることが効果的なのかを考えます。

冬場に扇風機を回しただけでは、寒くて辛いです。

しかし、冬場は暖房を使う地域がほとんどだと思われます。

暖房を使っていると、部屋の中の空気が同じように留まってしまうので、部屋の中に温度差が出来てしまいます。

そこで、扇風機を「弱」で回し、上向きにして壁に風が当てるように置いてみましょう。

上に溜まった温かい空気が下に下がり、部屋の空気を循環させ、一定の温度に近づけることができます。

冬の暖房は、乾燥や風邪の菌の繁殖など不要なものを沢山招くことがありますので、このようにして、換気をこまめに行うことが健康維持のために重要になります。

また、窓を開けて換気をする際には、冬場は冷たい空気が入ってきますので、暖かい服装で行いましょう。

健康被害を出さないためにも、こまめな換気をすることは大切です。

部屋の換気はどのくらいの頻度で行うべき?

部屋の空気を換気、循環させることは、健康のためにも家のためにも重要であることをお伝えしてきました。

では、部屋の換気は、どのくらいの頻度で行うと良いのでしょうか。

夏場であれば、換気をすることでせっかく冷やした空気が出ていってしまいます。

冬場でも暖めた空気が出ていくのは仕方のないこととは言え、したくはないものです。

それでも、一定の間隔で換気をすることが体にとっては良いことと言えます。

部屋の換気を行う頻度は、2時間に1回程度を目安としましょう。

部屋の空気が止まることは、体への良くない影響があるからです。

シックハウス症候群のような病気にならないためにも、こまめな換気が必要です。

2時間に1回の換気で部屋の全ての空気が入れ替わるのが理想的な換気になります。

窓を全開して2、3分あれば部屋の空気は入れ替わります。

年中扇風機が部屋に置いてあるような場合であれば、換気の時に1つの窓に向けて2mくらい離した場所から窓に風をかけるようにすればすぐに換気が終わります。

部屋の空気が出てしまうと、エアコンで冷やしたり暖めた空気が逃げるイメージがありますが、すぐに窓を閉めてエアコンをつければ、柱や壁が夏であれば冷えたまま、冬であれば暖められたままですので、効きは良いです。

部屋を換気する時に気を付けたいこと

部屋を換気するには、風の通り道を意識することが大切です。

風は小さな入り口から入ってきて、大きな場所から出ていく傾向があります。

つまり、窓の開け方を工夫すれば、より効果的に換気を行うことができます。

通常、換気をするために窓を開けるのであれば、全ての窓を全開にしがちです。

窓のサイズは全て同じことはあまりありませんから、それでも風の通り道は出来ていますが、小さな窓を半分くらいの開け方にすることがポイントです。

これによって、より一層空気が流れやすくなります。

扇風機を使えば、より効果的に空気を流すことができます。

また、部屋の家具などを壁に付けてしまわないことが換気においても重要です。

家具を壁から少し前に出して配置することで、隙間が出来ます。

この隙間を風が通り抜けることで、部屋全体の空気を入れ替えることに繋がります。

壁と家具の間の空気を入れ替えることで、カビを防ぐこともできますし、そこにホコリが溜まるのを抑える効果もあります。

快適な部屋を作るには換気は重要

部屋の空気を換気することは、体にとって重要なことです。

仕事や勉強の作業効率にも大きく関係してきます。

病気の予防には、栄養、休養、睡眠だけではなく、部屋にいるときこそ新鮮な空気を意識することが大切です。

そこで、夏でも冬でも扇風機を上手く使い、効果的な風の通り道を作り、定期的に部屋の空気を換気することで、健康的な生活を維持していくことができるようになります。