近年はDIYでお部屋の模様替えをする方が多く、オリジナリティ溢れる家具がSNSでもたくさん紹介されています。
中でも、簡単に手に入れることができて、初心者でも扱いやすいリメイクシートは特に人気が高いものです。
今回は、リメイクシートを使って家具を変身させるための貼り方や注意点などをご紹介します。
お手軽にお部屋の雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。
リメイクシートはどんなもの?どこで買えばいい?
冒頭で述べた通り、リメイクシートは人気が高いのでたくさんの方が使用していますが、ここでは改めてリメイクシートがどのようなものか、どこで手に入れられるのかをご紹介しましょう。
リメイクシートは、その名の通り家具などに貼ってリメイクするためのシートです。
裏面はシールのように剥離紙をはがせば貼ることができるようになっていて、のりや接着剤などを用意する必要がないので簡単に使用することができます。
また、多くの商品が貼っても剥がせるタイプなので、新たに模様替えをしたければ貼り替えることもでき、壁に貼って元に戻すことも大体において可能なので賃貸住宅でも楽しむ方が増えています。
リメイクシートは現在様々な場所で販売されていますが、安価に可愛い柄が購入できるということで100均で手に入れる方が非常に多くいらっしゃいます。
なお、ホームセンターや雑貨屋などでも手に入れることは可能です。
近くに販売店がないという方は、通信販売で購入するのもひとつの方法です。
直接質感を見ることはできませんが、通信販売ならば様々なカラーや柄を見比べることができますし、家にいながら選ぶことができるので家具に合わせたい柄を探しやすいとも言えます。
自分の購入しやすいお店で、素敵な柄や家具に合ったサイズを購入するようにしてみましょう。
家具にリメイクシートを貼る時の注意点と正しい使い方
ここでは、リメイクシートを家具に貼る時の使い方と、その時に気を付けたい注意点をご紹介します。
リメイクシートは先ほど述べた通り、シールタイプのシートのことですので接着する道具は必要ありません。
ハサミやカッターなどシートをカットするための道具と、定規があればすぐに使用することができます。
<貼り方>
①貼る場所の寸法を測り、しっかりとホコリやゴミを払っておく
②リメイクシートを貼る場所よりも少し大きめにカットする
③剥離紙を端から少しだけ剥がし、家具の端と揃えて貼る
④剥離紙を少しずつ剥がしながら、端から空気が入らないように定規でこすりながら貼っていく
⑤余ったシートを切り取る
貼り方としてはこれだけとなります。
手順は非常に簡単なのですが慣れない内は、ずれてしまったりシワが入ったりと失敗をしてしまうこともあります。
ホコリをしっかりと払っておかないと、そこだけ盛り上がってしまったり空気が入ってしまうこともあります。
そのため、最初にしっかりと貼る面をキレイにしてから、端を合わせて慌てずゆっくりと貼るように心がけましょう。
そして、最初からピッタリにサイズを合わせて切ってしまうと、ずれた時にわずかにシートが足りなくなることもありますので、1cm程度で良いので大きめに切るようにしてください。
また、リメイクシートは原状回復できるものが多いのですが、商品によって粘着の跡が残ってしまうという報告もあります。
そのため、最初からあまり高価な家具で試すのはおすすめできません。
同じ素材の雑貨などを使って、一度試してから使用したほうが安心でしょう。
リメイクシートを貼るのにおすすめの家具は?
それでは、ここからリメイクシートを貼る家具についてご紹介しましょう。
リメイクシートには砂壁やコンクリートなど貼ることのできない素材がありますが、木製の家具には大体のものに貼ることができます。
他にも貼ることができる素材とできない素材がありますので、最初に必ず自分のリメイクしたい家具に使用できるかを確認するようにしましょう。
そして、リメイクシートを特におすすめしたい家具は、本棚やタンス、チェストなど曲線の少ない家具です。
曲線のある家具でも使用できないことはありませんが、貼る時に少し工夫をしなければなりませんし、初めて使用する時にはシワがよってしまうなど失敗する可能性もあります。
最初はシートの貼りやすい家具を選んだほうが良いでしょう。
中でも、特におすすめなのはカラーボックスです。
カラーボックスは安価に購入できて、取っ手などの付属品もないので非常に作業がしやすいと考えます。
組み立て式のものなら、板だけの状態でリメイクシートを貼ってしまえばますます作業はしやすくなるでしょう。
風合いの違うカラーボックスをいくつか作って、お部屋ごとに分けても楽しむことができますね。
リメイクシートの技ありな使い方で家具をもっとおしゃれに
前項では一般的なリメイクシートの使い方をご紹介しましたが、ここでは少し変わった使い方をご紹介しましょう。
通常リメイクシートを使用する時には、家具全体を覆うように貼ることが多いものです。
しかし、好きなサイズにカットして使用することができるのですから、もう少し遊び心のある使い方もしてみましょう。
●一部貼り
ゴミ箱の蓋だけに使用したり、チェストの天板だけに使用するなどの一部張りをしてみましょう。
全体に貼ると少々重くなってしまう柄でも、一部だけなら印象がやわらかくなることもあります。
●合わせ使い
2~3種類のリメイクシートをひとつの家具に使用します。
例えば、カラーボックスの枠と中板で柄を変えてみたり、チェストなどの引き出し別に色を変えてみたりということです。
ただし、あまりにテイストの違う柄を選んでしまうとガチャガチャして見えますので、同じ柄の濃淡で分けたり、黒と大理石柄などのシックな組み合わせにしてみると家具が映えると考えます。
引き出しの一段だけ華やかなアクセントカラーにするというのも素敵ですね。
テーブルの天板と脚で色を分けてみるのも楽しいのではないでしょうか。
家具だけじゃない!家電にも使いたいリメイクシート
さて、リメイクシートが使えるのは、家具だけに限ったことではありません。
家電にもリメイクシートを貼って変身させてしまうことができるのです。
特に、リメイクシートの使用で人気があるのはキッチンです。
冷蔵庫に使用する方は多く、たくさんのブログでも紹介されています。
また、レンジフードは普段あまり目に留めない場所ですが、リメイクシートを貼ってみると突然存在感を覚えるでしょう。
存在感があってシンプルな形状ならばリメイクシートも貼りやすいものですし、その場の雰囲気を大きく変えることもできるのです。
他にも、洗面所では洗濯機の側面と蓋にリメイクシートを貼ってみたり、リビングなどのお部屋の中ならば、エアコンにリメイクシートを貼ってみても良いでしょう。
同じ場所でいくつかの家電に使用するのであれば、柄を同じにすることで統一感のある空間にすることができます。
ただし、家電には使用中に熱を持つものも多く、リメイクシートが剥がれてしまったり場合によっては火災に繋がる危険性も少なくはありません。
そのため、ドライヤーやケトルのような小型で大きく熱を持つものには向きません。
事前にしっかりと確認をして、まずは安全第一で使用するようにしましょう。
お部屋のあちこちをリメイクシートで楽しく模様替えしてみよう
さて、リメイクシートは家具家電だけではなく、家自体に使用する方もたくさんいらっしゃいます。
「剥がれる壁紙」という名称のものもある通り、壁に貼ったり扉などの建具に貼ったりと楽しみ方は無限大なのです。
壁であれば、前述した一部貼りなども大きな面で楽しむことができるでしょう。
もちろん注意点としてご紹介した通り、壁紙の劣化やシートのシールの質によっては、本来の壁紙が剥がれてしまったり粘着が残ってしまったりすることもあるので、確実に原状回復できるかは断言できません。
その点を考えると、家具に使用するよりも躊躇してしまうこともあるでしょう。
しかし、建具のように木製のものや、後ほど粘着剤を剥がすことのできる素材であれば使用しやすいと考えます。
例えば、キッチンならば冷蔵庫とカウンターで柄のテイストを合わせてみると、スッキリとした空間になります。
洗面台の収納と洗濯機で柄を合わせるのも良いでしょう。
廊下や階段は一般的にあまり模様替えをすることのない場所ですが、廊下を腰壁風にしてみたり、普段触ることのない階段の蹴込板に華やかなリメイクシートを貼ってみると階段が明るく見えることもあります。
お部屋以外でも楽しむことのできるリメイクシートで、家のあちこちを模様替えしてみてはいかがでしょうか。
リメイクシートはオリジナルの楽しみ方ができる!
リメイクシートの貼り方や使い方をご紹介しましたが、ここでご紹介した以外にもリメイクシートは様々な使い方ができます。
カットの仕方や貼り方ひとつでオリジナルの家具を作ることができますし、何よりも安価で手軽に手に入れられるのが大きな魅力です。
新しい家具を買う前に、あるいはお部屋の雰囲気を大きく変えるために、自分なりの使い方を考案してみてはいかがでしょうか。