ずっと使い続けてきた思い入れのある椅子だから、処分せずに大切に使っていきたいという方も少なくはないでしょう。
ダイニングテーブルとセットで購入した椅子のみが劣化し、気になっているという方もいらっしゃると思います。
そんな方におすすめなのが専門業者による椅子の修理ですが、その料金が気になるところですね。
椅子の修理に掛かる料金についてまとめていますので、修理をお考えの方は参考にしてみてください。
まずは椅子の種類を知っておこう!
椅子には様々なものがありますので、まずはその種類を挙げてみましょう。
●ダイニングチェア(座面が布地や合皮などで覆われているタイプ)
ダイニングテーブルで食事をする時などに使用するポピュラーな1人掛けの形状で、一般家庭では木製のものが多いと言われています。
床面の傷防止のため、脚先にフェルトやカバー、滑り止め素材などが施されているものが多いです。
●ダイニングチェア(座面と背面が布地や合皮などで覆われているタイプ)
上記と同様の形状ですが、背面が布地や合皮などで覆われていることで、もたれた時の使用感が異なります。
●スツール
一般的に背もたれのない1人掛けの椅子の総称で、ソファの足置きとして使われるオットマンも含まれます。
●籐椅子
ヤシ科の植物を素材に使用し、主に熟練の職人の手作業で作られています。
●ドレッサーチェア
ドレッサーの前に設置する椅子やスツールで、コンパクトに設計されています。
●カウンターチェア
ご家庭のカウンター付きキッチンなどに利用され、高い位置に座面が設定されています。
普段何気なく使用している椅子は知らず知らずのうちに劣化し、座面の汚れや破れ、フレームの傷などが目立ってきますが、修理業者に依頼すれば新品同様に生まれ変わると言われています。
椅子を修理に出した時に掛かる、気になる料金についてはこの後ご説明します。
椅子の修理の基本は座面の張替!
椅子の修理の定番といえば、座面の張替になります。
これは、シミがついていたり破れてしまっている座面を取り外し、再度新しい布地などを貼り直す修理方法です。
椅子の形状によって、座面のみの張替、座面と背面の張替と作業内容が異なります。
また背面のみ、肘置きのみといったように、気になる部分のみを張替依頼することも可能です。
さらに、布地から合皮への張替なども可能ですので、椅子のリフォーム的な要素も持ち合わせていますね。
この張替作業を行えば、長い間使用してくたびれた印象の椅子も一変しますし、座り心地も変わります。
気になる張替作業に掛かる料金ですが、各業者によってその価格の幅は広いというのが実際のところです。
あえてその料金の相場を挙げてみるのなら、座面の布地にミシン目がないタイプの張替において、加工費のみで¥2,000~3,000というのが一般的な料金設定です。
座面にマチがあったり、座面のサイズが大きくなるとその分加工費も掛かることを把握しておきましょう。
椅子の修理方法とその料金は様々!
前章で挙げた張替以外で、椅子の修理にはどんなものがあるのでしょうか。
●張戻し
座面内部に使用されているクッション材やウレタン材を入れ替える作業になります。
座面がふっくらと仕上がり、座り心地にダイレクトに影響します。
●塗装やり直し
椅子のフレーム部分の塗装をやり直す作業になります。
目立つ傷や汚れをカバーし、見た目に美しく仕上がります。
●カーブベニヤの交換
座面に敷かれたカーブベニヤが損傷している場合に交換する作業で、軋みなどを改善します。
●ウェイビングの交換
座面の底に張られている帯状のゴムを交換する作業です。
切れてしまったり、収縮度合いが劣化した際に取り替えることで、新品同様の座り心地になります。
上記に挙げた以外にも、籐椅子の籐の張替や合皮製のスツールの本革への張替などを行なっている業者が多くあります。
こちらも、それぞれの修理方法ごとに各業者で加工費が設定されていて、その料金設定には幅があると言われています。
例えば、張戻しの場合は中材のウレタンの質や量で、塗装やり直しなら塗装する範囲などでその料金がそれぞれ変わるということを、まずはしっかりと念頭に入れておきましょう。
椅子の修理料金にはプラスアルファがある!?
椅子の修理に掛かる料金は、その依頼する業者ごとにそれぞれ決定され、作業にあたる職人さんの技術料により、どうしても料金設定に幅が生じてくることになります。
前章で、取り上げた座面の張替における加工費の目安を見た限りでは、それほど高くはないと感じた方も多いのではないでしょうか。
ここで、椅子の修理の料金について気をつけておくべきことをまとめておきましょう。
先ほど提示したのは、加工費だけです。
座面の張替作業を行う場合、この加工費に加えて新しく張り替える布地の料金が掛かります。
素材によっても料金は変わりますし、デザインの凝ったものなどを取り寄せる場合は、当然料金が上乗せされることになります。
例えば、合皮の座面を本革に張替するとなると、相当な料金が掛かることになりますね。
また、実際にもとの椅子の座面を外した時に、中のウレタンやクッション材の劣化がみつかることもありますし、カーブベニヤやウェイビングの交換が必要なこともあります。
座面の張替だけを希望していても、どんどん他の部分に手を加えることになり、その結果想定していたより修理料金が掛かってしまうということも少なくはないと言われているのです。
プラスアルファを想定して椅子の修理料金の相場を考えてみよう!
椅子の修理業者が提示している加工費にプラスして、様々な料金が掛かってることはご理解いただけたと思いますが、さらにどうしても掛かってしまうのが送料です。
基本的に、椅子の修理業者あてに修理の必要のある椅子を送り、仕上がった椅子を再び配送してもらうことになりますので、張替をせず椅子のフレームの塗装やり直しだけを依頼しても、やはり送料は掛かってしまいます。
お住まいの地域によっては、どうして送料が嵩んでしまうこともありますよね。
また、食事時に家族でお使いのダイニングチェアなどでしたら、1脚ではなく数脚の修理をいっぺんに行うことも少なくはありません。
もし、4脚の椅子を修理に出すとなると、単純に計算して加工費、布地代、ウレタン代など全てが4倍になってくることになりますね。
もちろん、送料も椅子を4脚となるとなかなかのものになってきます。
このようなことを全て想定したうえで椅子の修理に掛かる料金を考えると、一般的な木製のダイニングチェアで約¥10,000~20,000、本革製のスツールなどになってくると¥100,000を超えることもあり、全体の相場としては¥20,000~100,000と考えられますね。
各業者の見積り料金を比較してみよう!
実際に椅子の修理を考えるのなら、きっちり希望どおりの修理をしてくれることはもちろん、少しでも安い料金設定の業者にお願いしたいものですよね。
どんな椅子をどんな方法で修理してくれるのか、これまでの施工例をホームページなどにあげている業者もありますので確認してみましょう。
修理の料金に関しては、実際に依頼したい椅子の種類や状態を業者に伝えて、まずはどれぐらいの料金が掛かるのかを見積りしてもらいましょう。
電話1本ですぐに無料見積りをしてもらえたり、インターネットの専用フォームに入力するだけで簡単に見積りができると言われています。
できれば、数社の業者で見積りをして細かな修理内容やサービス内容をチャックし、修理全体に掛かる料金をしっかりと比較することをおすすめします。
今お使いの椅子を、納得のいく料金で新品同様に修理してもらえる業者選びを心掛けましょう。
椅子の修理は意外と高くつく!?
専門の修理業者に依頼すれば、長い間使い続けてきた愛用の椅子が、見違えるほど美しく蘇ると言われています。
しかし、椅子の種類や修理内容によって異なりますが、加工費、材料費、送料などを合わせると、全体の修理料金が高額になることもあります。
場合によっては、新しい椅子を新調できるほどの費用になることもあるのです。
まずは見積りを取って、どれだけ修理料金が掛かってくるのかを把握しておきましょう。