キッチンスツールは、ハイスツールより低くダイニング用スツールより座面が高いのが特徴です。
一般的なキッチンスツールの高さやキッチン内での作業時により使いやすい座面の高さについてご紹介します。
また、作業台とスツールの座面高さの差尺や、店頭で腰掛けてみる時の注意点などをまとめています。
高さ選びに加え、キッチン用スツールにあると便利な機能もご紹介していますので参考にしてください。
キッチンスツールってどんなもの?
スツールには様々な種類があります。
例えば、カフェやバーのカウンターなどで見掛けるような座面の高いハイスツールや、玄関で靴を脱ぎ履きしたりちょっとした踏み台などに使用できるロースツールなどがあります。
食事の際にも使用できる、ダイニングテーブルの高さに合ったスツールなどもありますよね。
また、キッチン内で使用するキッチンスツールと呼ばれるものもあります。
キッチン内の作業台と合わせて使用し、座ったまま作業ができるとても便利なスツールだと言われています。
野菜類の皮むき作業や煮込み料理など、長時間作業を続ける時にとても重宝しますよね。
また、食事の食器類の片付けなども、腰掛けて楽な姿勢で行うことができます。
背もたれや肘掛けがないコンパクトな形状であることから、物が多いキッチンでも配置しやすく、腰掛けない時でもちょっとした物置きに使用することもできることからも機能性に優れたスツールと言えますね。
このようなキッチンスツールを選ぶ際に、とても重要になる高さについて考えてみましょう。
まずはキッチンの作業台の高さを知っておこう!
キッチンスツールは、キッチン内の作業を腰掛けて行うことができる便利なアイテムです。
そこで、腰掛けて作業をしやすい高さを考えるにあたり、とても重要なのが作業台自体の高さです。
分かりやすい例として、システムキッチン本体のワークトップと呼ばれるカウンターの高さを挙げてみましょう。
JIS規格ではワークトップの高さは、80~95cmまでの高さのものが5cm間隔で設定されています。
使用する方の身長に合わせて選択できるのが、嬉しいですよね。
小柄な方やお年寄りが使用するキッチンですと、低めの80cmを選ぶ場合が多いと言われています。
近年では、女性でも身長の高い方が多く、男性でもキッチン内で作業がしやすいようにと高めの95cmの高さのものを選ぶご家庭も少なくはないようです。
また、マンションや建売住宅などでは、システムキッチンに85cmのワークトップを配置するのが主流とも言われています。
参考までにシステムキッチンのワークトップの高さを取り上げてみましたが、もちろん、システムキッチン以外のものを設置しているご家庭もありますよね。
使いやすいキッチンスツールの高さを考える際には、まずはご家庭のキッチン作業台の高さをしっかりと確認することから始めてみましょう。
キッチンスツールの高さをワークトップとの差尺から考えてみよう!
前項で、キッチンスツールの高さを考えるにあたり、ご家庭のキッチンの作業台の高さの把握がとても大切だということをご説明しました。
さらに、システムキッチンにおけるワークトップを例に挙げ、作業台の高さと配置するキッチンスツールの高さのバランスについても考えてみましょう。
ここで着目したいのが、ワークトップの高さと配置するキッチンスツールの座面高さとの寸法差です。
この寸法差は、差尺と呼ばれています。
作業用のデスクに合った椅子やダイニングテーブルで使用する椅子を選ぶ際にも、この差尺はとても大切です。
基本的には、25~30cmの差尺を目安に椅子を選ぶとよいとされていることをしっかりと念頭においておきましょう。
キッチンスツールの座面高さは、ダイニング用スツールより高くハイスツールよりも低く設定された、55~70cmのものが一般的とされています。
この座面高さ内のキッチンスツールを購入する際でも、ワークトップの高さを確認しておくことをおすすめします。
高さ80cmのワークトップには少し座面が低めのキッチンスツールを、95cmの高いワークトップの場合は座面が高めのキッチンスツールを選ぶというように、ワークトップの高さが分かれば、キッチンスツールの座面高さも決めやすくなります。
このように、作業台との差尺を考慮に入れて上手にキッチンスツールを選んでみましょう。
キッチンスツールは実際に座ってみて高さを確認しよう!
キッチンで使うスツールの高さは、作業台との差尺を考慮するだけでなく、できれば実際に腰掛けてから購入することをおすすめします。
使用する方の身長や座高の高さ、腰掛ける姿勢などによって、使いやすいキッチンスツールの座面の高さは変わってくると言われているからです。
差尺を目安にいくつかキッチンスツールの候補を挙げておき、さらに腰掛けたときの使用感も合わせれば、ご自分の身体にぴったりのキッチンスツールをみつけやすくなります。
実際に腰掛けて購入する場合の注意点を挙げておきましょう。
できる限り、ご家庭のキッチン内で使用する状態に近づけることがポイントです。
各販売店などの店頭に出ている商品なら、靴を脱いで腰掛けてみましょう。
毎日のキッチンでの作業時にスリッパを着用していたり、キッチン内にマットなどを敷いているご家庭ならその分の高さも配慮してみましょう。
このようなことを少し注意してみるだけで、より使いやすい高さのキッチンスツールを選ぶことができます。
キッチンには高さ調整機能が付いたスツールも選択肢に入れてみよう!
より身体にぴったりのサイズのキッチンスツールをお探しの方には、高さ調節機能付きのものがおすすめです。
このような機能付きのものを選べば、キッチンでの作業内容や、その時々のリラックスできる体勢に合わせて高さを調節することができます。
また、普段キッチンを使われる方だけでなく、家族みんなで1つのキッチンスツールを使用することもできますし、キッチン以外で使用することも可能になります。
例えば、急なお客様がいらした時に、ダイニングで使用する椅子としても活用することができますよね。
高さ調節機能が付いたスツールには、ガス圧式のものや回転式のタイプがありますので、使いやすいものを選んでみましょう。
木製やスチール製などの素材はもちろん、デザイン性にも優れた様々な種類のものが販売されています。
キッチンスツールを購入する際には、このような機能が付いたものも候補に入れてみましょう。
その他キッチンスツールのおすすめの機能は?
最後になりましたが、作業しやすい高さ選びに合わせて、キッチンスツールにあると嬉しい便利な機能もご紹介しておきます。
まずは、折りたたみ機能です。
省スペースを考慮すれば、折りたたんでキッチン内のちょっとした隙間に収納したり、立て掛けておける折りたたみ機能付きのスツールはとても便利です。
特に、あまり広くないキッチンでは嬉しい機能と言えますね。
キャスター機能が付いたキッチンスツールは、腰掛けたまま楽に移動ができるのが魅力です。
床面の素材も考慮して、ぴったりのものを選んでみましょう。
また、調理器具をはじめ、ストック類などを仕舞っておける収納機能が付いたタイプのキッチンスツールを選べば、キッチン内をすっきりと片付けることができ、とても便利だとも言われています。
さらに、キッチン上部の棚などに収納した食器類などを取る際に、踏み台がわりに使用できるステップ機能付きのタイプも、キッチン内ではとても重宝しますよ。
このような、便利な機能をうまく取り入れながら作業しやすい座面の高さにもこだわって、キッチンスツール選びを楽しんでみて下さい。
キッチン内にあると便利なスツールは高さ選びが重要!
キッチンにスツールがあれば、楽な体勢で調理に伴う作業を行うことができます。
このようなキッチン用スツールを選ぶ際には、座面の高さがとても重要になってきます。
キッチン内の作業台とスツールの座面高さとの差尺を考慮したうえで、できれば実際に腰掛けて使用する方の身体に合ったものを探してみましょう。
使い勝手のよい高さをしっかり考慮しつつ、デザインや機能面にもこだわってみることをおすすめします。