キッチンカウンターにハイスツールを置くと、料理中に一休みできますし、誰かとおしゃべりしながら料理することができます。
アイアンスツールには洗練されたクールなイメージがあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。
長く愛用できるスツールを選ぶために、どんなことに気を付ければいいかご紹介します。
アイアンスツールでハイセンスなカフェ風インテリアに!
男前インテリア、インダストリアルインテリアなど、おしゃれなカフェのようなインテリアに惹かれる方も多いようです。
カフェ風インテリアには、木製の家具や植物が欠かせないものですが、それだけでは優しくぼやけた印象になります。
そこで取り入れたいのがアイアンの家具です。
広がりを感じさせる淡い色でまとめた空間も、アイアンの質感と直線的なラインによって引き締めることができます。
棚やテーブルの脚、間接照明、雑貨などアイアン製品はさまざまなものがありますが、今回はスツールに絞ります。
カウンターキッチンなどで使われるハイスツールは、一つだけで使わずに数個ならべて置くことが多いのではないでしょうか。
それだけでカフェやバーのような雰囲気がぐっと高まります。
脚がアイアンでできたハイスツールは、アイアンに無骨な印象があったとしても細長いデザインがエレガントなので、ぜひ取り入れたいアイテムです。
座った時に、足を長く見せる効果も期待できます。
しかし、アイアンを使ったハイスツールを購入する時には、注意していただきたいことがあります。
買ってから後悔しないためにも、まずは安全性のチェックが重要です。
アイアン製ハイスツールを選ぶ時に注意したいこと
おしゃれなアイアン製ハイスツールはたくさんあって迷ってしまいますが、安心して体を預けられるものを選ぶことが大切です。
●脚がしっかりしているか
脚が頑丈で、ガタつきやグラつきが無いことを確認してください。
実際に座ってみたり、持って揺らしてみたりすると分かりやすいでしょう。
脚がすべて床に着いている状態でも安定しない場合は、座っていて動いた時に倒れやすく、修理が必要な商品です。
ネット通販で購入する際は商品説明の耐荷重の項目を確認し、口コミも参考にしてください。
また、届いたら一番に安全性の確認を行いましょう。
少しガタつくくらいなら、ハイスツールの脚先につけるフェルトキーパーなどで対処できます。
●危険なものが出ていないか
木製の座面なら、ささくれが無いか裏まで確認してください。
また、座面や脚から釘が出ていないかチェックしましょう。
●座面の裏でスツールの耐久性を確認
品質の悪いスツールだと、座面の裏にそれが現れていることがあります。
クッション部分のスプリング、裏地のテープなどが露出していたり、ダメージが確認できたりするスツールは長持ちしないでしょう。
ハイスツールは安全性と座り心地が重要!
ソファや座椅子なら長時間座ってリラックスし、時には、うたた寝をしてしまうこともありますよね。
ハイスツールには違う役割があります。
座る時には、食事を楽しんだりおしゃべりをしたりパソコンを使ったりと、活動的な状態なのではないでしょうか。
しかし、だからこそ重視して欲しいのが座り心地です。
デザインがおしゃれなだけで座り心地の悪いスツールを選ぶと、そこで食事しなくなるかもしれませんし、お客さまも座りたくないでしょう。
実物を見て触って購入できるなら、座ってクッション性を確かめてから選ぶことをおすすめします。
座面が変形したり、傷んだりしていないかチェックしてください。
実物を見ることができない場合は画像や商品説明をよく確認しましょう。
クッションの厚みやサイズ、素材などが書かれています。
そうした商品説明が無い場合は、事前に問い合わせて確認することもできます。
アイアンスツールでも、座面のフィット感やクッション性が高く、座り心地のいいスツールはあります。
使いやすいハイスツールを選ぼう!貫に注目
次に、ハイスツールの「使いやすさ」に注目してみましょう。
ハイスツールの居心地の良さを左右するのは、「貫」です。
脚と脚の間に付いている床と平行なフレームのことで、座った時の足置きになります。
ハイスツールは、座った時に足がブラブラしていると居心地が悪く感じます。
貫と座面が近すぎても、膝を曲げた状態が窮屈に感じますし、遠すぎても安定しにくいでしょう。
できれば座って確かめたいところですが、それができない場合は、フレームの寸法を見て確認してください。
目安としては、身長の1/4の長さが、座面から貫の高さであるといいでしょう。
丸い形状の貫、クロスしている貫、複数ある貫など、いろいろなデザインから選べます。
アイアンスツールの場合、貫もアイアンであることが多く、このデザインがスツールのアクセントになってくれます。
座り心地も見た目の印象も左右する部分なので、ぜひ注目してください。
アイアン家具は錆も味わいの一つ!お手入れをして長く使おう
おしゃれなアイアン製ハイスツールの中には、脚が錆びているものも多いですよね。
錆があることでシャビーな質感が生まれ、アンティーク風の味わいが増します。
しかし、錆の程度や位置に注意しないと、座った時に服や肌、家具などに汚れが付いてしまいます。
購入前には錆部分を布でおさえてみて、汚れがつかないか確認するといいでしょう。
錆の上からコーティングしているものなら安心して買えます。
もし使っているうちに錆が気になるようになってきたら、メンテナンスをするといいでしょう。
錆をワックスでコーティングしているスツールなら、たまに乾拭きするだけでキレイに保つことができますが、湿気の多い部屋には置かないようにしましょう。
オイルもそうですが、コーティング効果が弱く、錆が進行してしまうおそれがあります。
一方、ウレタンやラッカーでしっかり保護されているスツールなら、湿気があるところに置いたり濡らしたりしても問題ありません。
気を付けたいのは、錆の上からコーティングしていないタイプです。
日常的な掃除は乾拭きだけでも大丈夫ですが、定期的に錆の状態をチェックし、金属磨きなどで錆を落とすようにしましょう。
DIYでウレタン塗装を施すのもおすすめです。
インダストリアルインテリアにおすすめのアイテム
アイアン製のハイスツールを置いたカフェ風の部屋には、コンクリートやレンガ、レザーなども似合うでしょう。
最後に、おしゃれなインダストリアルインテリアにするために、おすすめの家具や小物をご紹介します。
◎黒板
大きめの黒板を使ったインテリアは、黒いアイアン家具と相性がいいです。
黒板クロスという商品もあり、仕切り壁やカウンターに張ればスタイリッシュかつ軽やかに仕上げることができます。
◎壁紙
コンクリート、レンガを壁に貼っていくのは難しいですが、壁紙なら簡単にイメージチェンジできます。
剥がしやすいタイプなら賃貸でも安心ですね。
◎レザーのソファ
レザーは長く使ううちに色合いが変化します。
渋みのある家具なので、アイアンスツールを好きな方は、ぜひ取り入れてみてください。
◎黒の小物
写真立て、額縁、植木鉢、間接照明などに黒を使い、インテリアに統一感を出しましょう。
黒のワイヤーバスケットなど、収納アイテムにも締め色を使うと効果的です。
長く愛用できるハイスツール選び
ハイスツールは目立つアイテムなので、おしゃれ感を重視して選びたくなるかもしれませんが、何よりも安全性が大切です。
安心して座れて、居心地のいいハイスツールを選んでください。
ガタつきやグラつき、座面のクッション性やサイズ、貫の位置などが関係してきますので、座ってみてから購入したほうが失敗しにくいでしょう。