スツールは、カウンターキッチンなどで使うハイスツールやキッチンスツール、座面の低いミニスツールなど、ちょっとしたところにあると便利なアイテムです。
しかし、気温が低くなる季節になると、座るときにヒヤッと冷たく感じることはないですか?
そこで、好きな布やフェルトなどでスツールカバー手作りしてみてはいかがでしょうか。
今回は、座面が丸いスツールカバーの作り方をご紹介します。
手作りスツールカバーに必要な物と下準備
肘掛や背もたれのない物をスツールと呼びますが、座面が丸かったり四角だったりと、いろいろな形がありますよね。
今回は、座面が丸いスツールのカバーの作り方をご紹介します。
まずは、スツールカバーを作るうえで用意したい物からチェックしていきましょう。
【布カバー作りで必要な物】
・布
・ハサミ
・マジックやチャコペン
・ウレタンやウレタンチップ(なくても可)
・マチ針
・アイロン
・ミシン(なければ手縫いでも)
・ゴム通し(紐通し)
・強力ゴム(幅1cm)
●クッション性のあるカバーにする場合の下準備
クッション性もあるカバーを手作りしたい場合は、ウレタンやウレタンチップの上にスツールの座面を乗せて、座面の周りをマジック等でなぞります。
なぞった線をハサミでカットし、両面テープでスツールの座面に貼り付ければ下準備は完了です。
クッション性がなくてもいいという方は、こちらの工程は省きましょう。
スツールの座面に合わせて布をカット
それでは、座面が丸いスツールカバーを手作りしていきましょう。
●工程1:座面のサイズをチェックして布をカット
カバーにしたい布を広げて、スツールをひっくり返して置きます。
スツールの座面のサイズをチャコペンなどで印を付けたら、そこから13cm外側を測って1周印を付けましょう。
印がついたらスツールをどかして、ハサミでカットしていきます。
●工程2:アイロンがけをしてマチ針で仮留め
カットした布の端から1cm内側に印を付けて折り込み、アイロンを当てます。
ヤケドしないように注意して行ってくださいね。
1周アイロンを当てたら、さらに1.5cm折り込んで印を付け、マチ針で留めていきましょう。
スツールの大きさによっては、1周留められるマチ針がないというご家庭もいらっしゃるかもしれませんが、全てマチ針で留めておかなくても大丈夫です。
この後マチ針を少しずつ外しながらミシンで縫っていくため、マチ針が足りない場合は、外したマチ針を使って留めていきましょう。
好きな布でカバーが作れるのは手作りならでは!
マチ針で留めたら、ミシンで縫っていきます。
ミシンが無いという方は、針に糸を通して手縫いで仕上げてもいいですよ。
一般的な布であれば、手縫いでも可能です。
●工程3:ミシンで縫っていく
織り込んでいる端ギリギリを、ミシンで縫っていきます。
感覚としては、1mm2mmの幅です。
1周ぐるりと縫っていきますが、この後にゴムを通すため完全に縫わず、3~4cmほど開けておきましょう。
●工程4:ゴムを通す
3~4cm開けてある場所からゴムを通していきます。
ゴム通しや紐通しがあると、とても便利です。
ゴムを絞る前にスツールにかぶせて、ギューッとゴムを絞って長さを調節してみてください。
通したゴムは固結びにしてもいいですし、ゴムをカットした部分を縫い合わせてもいいですよ。
●工程5:アイロンで仕上げ
一度スツールからカバーを取り外し、アイロンをかけたら完成です。
カバーを取り付けただけで、ずいぶんと雰囲気が変わるかと思います。
手作りならではの愛着もわくことでしょう。
フエルトで作るスツールカバーの作り方
先ほどは布を使ったスツールカバーの作り方をご紹介しました。
好きな布で作れることは、手作りならではですよね。
続いて、フエルトを使ったスツールカバーの作り方をご紹介しましょう。
フエルトは扱いやすいため、「自分で作るのが苦手」という方でも比較的簡単に手作りすることができますよ。
最近では手洗いができるフエルトも販売されています。
寒い季節だからこそ、あたたかいフエルトでスツールカバーを作ってみましょう。
【フエルトカバー作りで必要な物】
・フエルト
・ハサミ
・チャコペン
・マチ針
・ミシン(なければ手縫いでも)
・紐
・コードストッパー
●工程1:紐通しパーツをカット
はじめに、フエルトの端から2cm測り、細長くカットしてください。
そして、長さ5cmになるようにカットします。
幅2cm×長さ5cmのフエルトを15~20枚程作りましょう。
こちらのパーツは紐を通すための物です。
●工程2:座面のサイズをチェックしてフエルトをカット
フエルトを広げ、スツールを逆さにして座面のサイズを測ります。
座面の縁を測ったら、そこから5cmのところにチャコペンで印を付けてカットしましょう。
サッと取り外せるフエルトカバーの完成!
フエルトがカットできたら、パーツを縫い付けて紐を通していきます。
●工程3:ミシンでパーツを縫っていく
座面に合わせてカットしたフエルトを広げ、工程1で作った紐通しパーツを縁に沿ってぐるっと1周並べていきます。
均等になるように並べたら、マチ針で留めましょう。
紐通しパーツが動かないように注意して、フエルトの縁から3mmの部分を1周ミシンで縫っていきます。
次に、紐通しパーツの上の部分、チャコペンで印をつけた線から3mm外側をミシンで1周縫いましょう。
ミシンが無いという方は、もちろん手縫いでも構いません。
このときスツールカバーに装飾がしたい場合は、レースや飾りを取り付けておきましょう。
●工程4:紐を通す
好きな紐とコードストッパーを用意します。
紐をパーツに通してコードストッパーを取り付けましょう。
紐の先を結んでおくと、ストッパーが外れる心配がありません。
●工程5:スツールにかぶせる
スツールにかぶせたら紐を少し絞ります。
スツールをひっくり返し、さらに紐を絞れば完成です。
ストッパー式のカバーなので、サッと取り外せます。
たくさんカバーを手作りして、気分や季節で変えるというもの素敵ですね。
手作りスツールカバーに装飾を!
布やフエルトを使った、スツールカバーの作り方をご紹介しました。
好きな物で作れるのも、手作りならではですよね。
そんな手作りカバーに、レースや毛糸で作ったポンポンを装飾してみてはいかがでしょうか。
●レース
装飾で人気なのがレースです。
ナチュラルにも、ロマンチックにも仕上げられますよ。
ギャザーがあるレースは中表に縫い合わせ、布端をジグザグに始末してから表を縫います。
縫い代を三つ折りにして表を縫う方法でも構いません。
端がキレイなレースは表にレースを乗せてからマチ針で留め、裏返してジグザグに縫い代を縫っていきましょう。
●毛糸
スツールカバーの縁に取り付けると、とても可愛いですよ。
ポンポンの作り方は、次の通りです。
①フォークを用意し、ポンポンを作りたい毛糸をグルグルとフォークに巻きつけていきます。
目安は50~100回です。
②巻けたらフォークの真ん中に糸を通し、しっかり縛りましょう。
③毛糸をフォークから外して、輪っかになっている部分をハサミでカットします。
全体が丸くなるようにハサミで整えていけば、毛糸ポンポンの完成です。
家でのんびり作ってみよう!
いつものスツールに手作りカバーを掛けるだけで、あたたかみを感じることができます。
もちろん、座るときにヒヤッと感じることもありません。
インテリアに合わせたり、季節別に作ってみるのもいいですね。
好きな布やフエルトを用意して、家でのんびり作る時間も楽しんでみましょう。