暮らしの中で日常的に使っている家電製品ですが、電源プラグやコンセントが熱いと感じた経験はありませんか。
これは、スマホの充電中にもよくあることです。
プラグやコンセントが熱くなっている状態は、何かしらの問題が発生しているサインです。
同じような使い方を繰り返すのは危険な行為とも言えます。
まずは、原因をしっかり解明しましょう。
この記事では、コンセントが熱くなる原因や危険性についてお話しします。
コンセントが熱くなりやすい家電製品とは?
コンセントが熱い状態は、何かしらの問題が発生し、危険のサインを発信している可能性があります。
電気の間違えた使い方には、思わぬ危険が潜んでいて発火や火災の原因にもなります。
また、電力が強い家電製品は、コンセントが熱くなりやすい傾向があります。
下記のものを使用するときには特に注意しましょう。
〇ドライヤー
強いものだとおよそ1200Wもの電力がドライヤーに供給されます。
ひとつのコンセントからの電力であれば問題ありませんが、ひとつのコンセントから同時に複数の家電を使うと負荷が掛かり、熱をもち発火する危険があります。
〇スマホの充電器
スマホを充電器に差しっぱなしにしている状態は、電気が供給され続けています。
充電ができたらコンセントから抜くようにしましょう。
スマホに関しては、このほかにもさまざまな原因が考えられますので、次項でも「スマホ」に焦点を当ててお話しをします。
コンセントが熱い!スマホの充電器は純正品?
スマホの充電中にコンセントが熱い状態になる原因のひとつに充電器の問題があります。
充電中は多少の熱が発生するものですが、「熱い!」と感じるくらいコンセントに熱をもつのは異常がある可能性が高いと言えます。
スマホの充電器は純正品を使用していますか。
充電器の品質はとても重要であるため、スマホ購入時にセットでついてくる純正品を使用することをおすすめします。
他のメーカーからたくさんの種類の充電器が安価で販売されていますが、中にはつくりが粗悪なものもあるのが実情です。
このような安価で粗悪なつくりの充電器は壊れやすく、充電器自体の故障が原因でコンセントが熱くなることがあります。
安価は魅力的ですが、壊れた充電器や適応していない充電器を使い続けることは危険です。
純正品の充電器が紛失してしまったりした場合は、新しく購入しましょう。
スマホを充電中のコンセントが熱い!タコ足配線をしている
この項では、スマホの充電中、コンセントが熱い原因が「タコ足配線」にある場合についてお話しします。
お部屋の中で、複数の電化製品を使っている場合、「タコ足配線」でスマホの充電をしているという方も多いのではないでしょうか。
プラグの差し込み口が増やせる便利なタコ足配線ですが、使える電気の容量は変わりません。
そのため、1つのコンセントから容量をオーバーした電気を使い続けると、コンセントやプラグに大きな負荷が掛かります。
そして、コンセントが異常に熱くなり発火する危険性を伴います。
タコ足配線でスマホを充電中にコンセントが熱いと感じたら、即座に使用をやめましょう。
重要なのは、使用しているプラグの数よりも、使用できる定格容量を超えないことです。
また、タコ足配線に溜まったホコリが原因で発火する事例も多いので、その点も十分気をつけてください。
どうしてもタコ足がないと不便という方は、個別スイッチ式がおすすめです。
個別スイッチ式であれば、いちいちコンセントを抜き差しする必要がなく、それぞれ別スイッチで電気機器のオンとオフを管理できるので、タコ足配線よりも、安全で便利と言えるでしょう。
スマホを充電中のコンセントが熱い!充電しながらのスマホ操作
「スマホを使いたいけれど充電がない!」そんなとき、充電しながらスマホを使っていませんか。
よくあるパターンでは、就寝前ベッドで横になった状態での、充電しながらのスマホ操作です。
充電中にスマホを使い続けることは、長時間充電器が稼働している状態です。
そのため、充電器の熱が下がらず、コンセントにも伝わり熱い状態になります。
スマホの充電中は、できるだけ操作をしないようにしましょう。
そして、充電が終わったら速やかにコンセントを抜いて、負担が掛からないようにしてください。
また、ベッドに寝転がって充電しながらのスマホ操作は「ケーブルの断線」というリスクもあります。
コンセントのある位置とベッドの高低差によって、ケーブルがねじれたり引っ張られたりして、不自然な形に折れ曲がってしまいます。
この状態で使い続けると、見た目には分からなくてもケーブルの中で断線してしまいます。
ケーブルが断線すると接触不良となり、これもコンセントに熱をもつ原因になります。
接触不良については、次項で詳しくお話しします。
スマホを充電中のコンセントが熱い!コンセントの接触不良
ここでは、スマホを充電中、コンセントが熱い原因として、「接触不良」を起こしている場合についてお話しします。
スマホの充電ができたりできなかったりする場合にも接触不良を疑ってください。
築年数が経っている住宅では、壁コンセントが劣化している場合があります。
コンセントの内側にあるバネが弱くなると、うまく電源プラグが差し込めずに接触不良を起こしてしまいます。
さらに、よく見ないでプラグを差し込んだり、プラグの金属部分が曲がったり歪んでしまっている場合も、奥までしっかり差し込めていないことがあります。
半差しになっていると、必然的にコンセントの接触面が小さくなります。
接触面が小さくなったからと言って、流れる電流は変わりません。
小さい接触面に余計な負荷がかかると、コンセント付近が異常に熱をもってしまいます。
コンセントをしっかり奥まで差し込み、変形してしまっているプラグは使用しないようにしましょう。
コンセントではなく「スマホそのもの」が熱い!その原因は?
これまで、スマホの充電中にコンセントが熱くなる原因についてお話ししてきました。
では、「スマホそのもの」が熱い場合はどうでしょうか。
●バッテリー
スマホの発熱にはバッテリーも影響します。
充電と放電は大きな負担をかけるので、充電中にスマホの操作をすることはやめましょう。
●スマホの環境
直射日光に当たっていたり、夏の車内に置いておくと熱くなります。
スマホケースを外し、熱を逃がすようにしましょう。
●長時間の使用
パソコンも同様ですが、長時間使っていると内部からの熱が放出されずに溜まってしまいます。
最近では、防水性に優れたスマホも多く、内部の熱が放出されにくいものもあります。
●高出力対応のタイプ
タブレット用の高出力対応のタイプは、純正品に比べて電気の出力が大きく、スマホ自体が熱をもちやすくなると言われています。
●アプリの負荷
負荷の高いアプリを起動させたり動画を再生すると、動作の負荷が高くなり発熱します。
また、使用中のアプリだけでなく、バックグラウンドで動作しているものも関係しています。
主な原因と対策はお分かりいただけましたか。
熱いままのスマホは、バッテリーの減りが早くなったり、故障の原因に繋がります。
熱いと感じたら、まずはスマホの使用をやめて放熱させてください。
それでも改善されない場合は、一度電源を切って様子を見てみましょう。
コンセントが熱い危険サインが出たら原因究明を!
コンセントが熱い状態は、思わぬ危険が潜んでいるかもしれません。
「このくらい大丈夫」という油断は禁物です。
発火して、事故や火事を引き起こしてしまうかもしれません。
コンセントに「熱い」という危険サインが出たらすぐに原因を探ってみましょう。
原因が分からないときには、専門の業者さんに相談してみることをおすすめします。