シロッコファンは、様々な家電で使われている「ファン」の一種で、お風呂やキッチンの換気扇、エアコンのファンなどにも、シロッコファンが使われています。
トラブルを少なくするためにも定期的な掃除は欠かせません。
今回はそれぞれの家電の掃除方法や、掃除する際にどの洗剤を使えばいいのかということについてご説明します。
掃除する前に知っておこう!シロッコファンの構造とメリット
シロッコファンの掃除方法や洗剤をご紹介する前に、シロッコファンの構造についてご説明します。
「自分の家のファンが何なのか分からない」という人も少なくないかもしれません。
特に、換気扇などの掃除を普段していない人は、「分からない」という理由から、苦手意識を持ちやすいのではないでしょうか。
シロッコファンの構造を知っていれば、掃除方法も比較的理解しやすくなり、掃除の手順についても頭に入りやすくなるでしょう。
シロッコファンは、細長い板状の羽根が筒状に取り付けられたファンになっています。
このファンが回転して空気を循環させます。
室内の空気はダクトを通って外へと送り出されていきます。
このダクトを設置することで、外に面していない部屋であっても換気扇を取り付けることができるのが、シロッコファンの大きな特徴です。
一般的なファンにはプロペラファンなどもあり、シロッコファンはプロペラファンと比べると、やや換気力が劣ってしまいます。
しかし、騒音についてはシロッコファンのほうが静かなため、最近ではこのタイプのファンを採用する住宅も多くなっています。
また、直接外に換気するわけではないので、外の風の影響を受けないというメリットもあります。
では、シロッコファンはどのような家電で使われているのか、次項で見ていきましょう。
シロッコファンが使われる家電
シロッコファンが使われている主な家電についてご紹介していきます。
家電の種類や、シロッコファンが使われている場所などにより、汚れの種類も異なってくるので、それぞれに適した洗剤があります。
まず使われていることの多いものとして、換気扇が挙げられます。
換気扇が活躍する場所と言えば、お風呂ですよね。
ユニットバスなどの換気扇にも、このシロッコファンが使われていることが増えてきています。
また、同じ換気扇でも、キッチンに取り付けられている換気扇にもシロッコファンが使われていることが多いでしょう。
その他の家電では、エアコンにもシロッコファンが使われています。
同じシロッコファンでも、使われている家電や場所が違えば、汚れの種類や汚れ具合も異なってきます。
それぞれの家電、場所に適した洗剤を使うことが、掃除する上でも大切になってきます。
では、それぞれの場合でどの洗剤を使えばいいのか、ご紹介していきます。
お風呂の換気扇の掃除方法!使う洗剤は中性洗剤
まず、お風呂やユニットバスでシロッコファンの汚れの原因として挙げられるのが埃です。
それに加えて、湿気によるカビの発生も考えられます。
それでは、お風呂やユニットバスのシロッコファンの掃除方法をお伝えしていきます。
その中で、適した洗剤についてもご紹介していきます。
【手順①】
換気扇のカバーを取り外します。
カバーを引っ掛けている部分があるので、そこを外せばカバーを取り外すことができます。
【手順②】
カバーを取り外すと、中にもう1つカバーがあります。
このカバーはネジなどで固定されていることが多いです。
ドライバーなどを使って、取り外していきましょう。
【手順③】
中のカバーを取り外すとシロッコファンが見えてきます。
これもネジで固定されていることが多いので、ドライバーで取り外していきましょう。
これで、シロッコファンが取り外せます。
では、ファンを掃除していきましょう。
【手順④】
ある程度ファンに付着している埃などをふき取ったら、お風呂やユニットバスのシロッコファンはつけおき洗いがおすすめです。
このときに洗剤を入れた水またはお湯につけますが、使う洗剤はキッチン用の中性洗剤か、お風呂用の中性洗剤でいいでしょう。
これで汚れは十分に落とすことができます。
しつこい油汚れにはアルカリ性の洗剤!キッチンの換気扇を掃除しよう
次にキッチンの換気扇で使われているシロッコファンの掃除方法、適した洗剤についてご紹介していきます。
キッチンのシロッコファンの汚れとしては、やはり油汚れが主な原因となります。
ベタベタした油汚れをしっかりと落とすためには、どんな洗剤を使えばいいのでしょうか。
【手順①】
換気扇のフィルターやカバーを取り外していきます。
ネジなどで固定されていることが多いので、ドライバーを使って取り外していきましょう。
【手順②】
中のシロッコファンを取り外します。
こちらもネジなどで固定されているので、ドライバーで取り外しましょう。
【手順③】
取り外したシロッコファンを掃除しましょう。
キッチンの汚れは上記で記載したように油汚れなので、アルカリ性の洗剤を使いましょう。
お風呂やユニットバスのシロッコファンとは違う汚れなので、中性洗剤ではあまり汚れが落ちません。
また、キッチンのシロッコファンも「つけおき洗い」がおすすめです。
エアコンのシロッコファン掃除方法!本体が傷みにくい洗剤を使おう
次に、エアコンのシロッコファンの掃除方法、洗剤についてご紹介していきます。
エアコンのシロッコファンの汚れは、お風呂やユニットバスのシロッコファンと同様に埃が主な原因です。
乱暴に扱うと壊れてしまう恐れがあるので、できるだけ慎重に行いましょう。
ただし、機械の取り扱いに自信が無い人は、はじめからクリーニング業者に依頼したほうが安心です。
また、賃貸の場合は、自分で行うことで故障する可能性がありますので、業者に依頼したほうが良いでしょう。
しかし、マイホームの方で費用を抑えることを考えて、自分で行うことを考えるのであれば下記の方法を試してみてください。
【手順①】
エアコンのルーバーを取り外しましょう。
エアコンの種類によって取り外し方が異なるので、確認しながら行ないましょう。
【手順②】
エアコンの分解は簡単なことではないので、ルーバーを取り外した状態から掃除していきましょう。
最初に、水受けとなるゴミ袋を用意しておきましょう。
ゴミ袋の口を上向きにし、底が下になるようにして、ゴミ袋の片方の側面をハサミなどで切断していきます。
切断した部分を左右に広げ、エアコンの両端にガムテープでしっかりと貼り付けます。
そして、エアコンの吹き出し口のすぐ下にもゴミ袋を当てて貼り付けておきましょう。
正面から見たときに、ゴミ袋が三角形に見えるようにセットします。
これが、洗浄したときの水受けになります。
【手順③】
エアコンの吹き出し口を霧吹きなどを使い、濡らしていきます。
次に洗剤をつかって洗浄していきます。
プロのクリーニングではアルカリ性の洗剤を使ったりしますが、エアコン本体へのダメージもあるため、ご家庭ではキッチン用の中性洗剤で十分でしょう。
または、市販されているエアコン用洗剤を使いましょう。
シロッコファンを掃除する際の注意事項
最後に、シロッコファンを掃除する際の注意事項についてお伝えしていきます。
掃除をする際は、洗剤の種類などに限らず、マスクやゴム手袋を着用しましょう。
これは、汚れやカビなどを吸い込まないようにするためにも大切です。
また、シロッコファンの材質にも気を配りましょう。
例えばアルミのシロッコファンには、アルカリ性洗剤を使わないようにしましょう。
劣化や破損、故障の原因になる可能性があるからです。
その他にも、換気扇、エアコン共に、掃除する前には必ず電源がオフになっているか確認しましょう。
掃除中に動き出したら非常に危険なので、しっかりと確認して掃除してください。
念のために、掃除を始める前にブレーカーを落として掃除を始めることをおすすめします。
その方が安全です。
怪我や事故が起きたら掃除どころではないので、しっかりと確認しましょう。
汚れの種類に合わせて適切な洗剤を選ぼう!
シロッコファンは、家の中でも様々な場所で使われています。
そのため、その場所の汚れの種類、汚れの程度などにあわせた洗剤選びが重要になってきます。
また、シロッコファンの材質なども併せて確認してから掃除していきましょう。
埃の場合と、油汚れの場合とで洗剤を使い分けて上手に掃除できると、効率もよくなりますね。
適切な洗剤でキレイなシロッコファンにして、快適な生活を送りましょう。