すてきな家具にまさかのカビが!知っておきたい除去方法とは

最終更新日:2019/03/15

インテリアの要といえるアイテムとして、カーテンやカーペット、家具の存在が挙げられます。

お部屋に合わせてお気に入りの家具を購入した後、当然、年月を過ぎれば古びてきますが、お掃除やお手入れをこまめにしていればきれいに保てます。

しかし、汚れなら簡単に落とせますが、家具にカビが発生した場合には、除去するための知識が必要です。

今回は、家具に発生したカビの除去方法や予防法など、多岐にわたってご説明します。

家具のカビを見つけたら除去!その前に考えておくこととは?

かわいい形やすてきなデザインの家具を購入して、インテリアを華やかにすることは、とても楽しいものです。

家具屋さんやホームセンターで気に入った家具を手に入れたら、大切に長く使いたいところですが、いくら丁寧に長く使っていても、残念ながら風化してきたり汚れたりしてきます。

風化したり、ただ汚れているだけなら「味が出てきた」ととらえて、きれいに掃除してあげれば済む場合もあるでしょう。

しかし、カビが生えてしまうと、困ったことに簡単には落とせないばかりか、見た目も損なう結果になってしまいかねません。

もし家具のカビを見つけたら、除去する前に考えておいたほうがよいことがあります。

肝心なのは、家具の素材を見極めておくことです。

素材を把握しないまま安易にカビ取り漂白剤を使ってしまうと、素材の色落ちや、素材自体が傷んでしまう場合があります。

特に木製の家具のカビを除去する際には、細心の注意を払って作業するようにしましょう。

家具に発生したカビを除去!便利な2つの液体

木製の家具にカビが生えてしまったら、ついこすって落とそうとしてしまいがちですが、この対処法は残念ながら間違っています。

プラスチックでできている、または木製以外の表面がつるつるした素材でできている家具なら、濡らした雑巾で拭くだけでカビを除去できます。

しかし、風合い豊かな目地がそのまま生かされている、木材でできている家具にカビが生えてしまったら、その目地にカビが潜り込んでしまい黒ずみがさらに定着してしまうケースもあります。

濡れ雑巾では落とすのに手間がかかるだけでなく、更なるカビの発生も招いてしまいます。

カビが取れなくなって黒ずんだり、カビを増やさないためにも、適切な液剤を使用して対処するようにしましょう。

木材の家具のカビに使うとよい液剤は、エタノールとオキシドールです。

この2つの液体は薬局で購入でき、カビ以外にも使い勝手があるので手に入れておくと便利です。

使用時には同時にエタノールとオキシドールを使わないように注意し、掃除するときには安全のため、手袋とマスクと、ゴーグルなどの目を保護するメガネを着用して作業しましょう。

エタノールやオキシドールをカビがある個所にかけたら、いったん乾くまで放置してから乾いた布や雑巾で拭きとります。

濡れたままで拭いてしまうと、先ほどお伝えしたようにカビが目地に入り込む可能性があるので、必ず乾いてから処置しましょう。

どちらも、ある程度のカビに効果があります。

家具のカビを除去するのに効果抜群!専用の除去剤

前述では、「エタノールやオキシドールで、家具のある程度のカビを落とせる」とお話ししました。

しかし、通常よりしつこいカビを撃退するには、エタノールやオキシドールだけでは対処しきれない場合があります。

木材の家具にカビが生えたら、いったん2種類の液体で試し、もし落ちない場合には、専用のカビ除去剤を使用します。

専用のカビ除去剤は、さまざまな製品が販売されています。

【ドーバー:パストリーゼ77 500ml】

●希望小売価格:1,058円

●内容量/容器:携帯用スプレーボトル/空容器、500ml

こちらの製品は酒造会社が作っているアルコール除菌剤です。

特にアルコールに弱いカビに効果があり、カビが発生している部位に吹きかけ、布やティッシュで拭き取ります。

もっとしっかりと対策したい方は、次亜塩素酸塩が入った液剤をおすすめします。

【純閃堂(じゅんせんどう):カビ取り侍液スプレー 500g 標準タイプ】

●希望小売価格:1,480円

●正味量:500g

●液性:アルカリ性

●使用量の目安:1平方メートルあたり15回スプレー

●成分:次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(1.0%)、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、防錆剤、イオン交換水

「カビ取り侍」は、木材に適したカビ取り専用液です。

カビに吹きかけて30分程度放置し、その後拭き取るだけで家具のカビをきれいに除去します。

家具のカビの発生を予防!アイテムを使わない効果的な方法とは?

木製の家具にカビが発生してしまったら、カビを除去する液剤を使用して取り除く方法をご紹介してきました。

しかし、カビは生き物であり、発生する好条件が揃えば、再発する可能性はとても高いものです。

下手をすれば、除去してから数週間でまた発生してしまうといったことになりかねません。

ここでは、家具のカビが発生するのを予防する対策方法をご説明します。

カビは日当たりや風通しが悪く、じめじめした空間を好みます。

もし木製の家具を購入したら、日陰で風通しがよくない場所にはできるだけ置かないようにしましょう。

また、木材の家具を置くときには、他の家具との隙間を十分に空けます。

天気のよい日には、木材の家具を置いている部屋はできるだけ窓を開けて換気をします。

もし、花粉やPM2.5を避けたかったり、梅雨の時期などで窓を解放できないのであれば、除湿器を使うことも考慮しましょう。

普段からカビを寄せ付けない工夫をしておけば、家具にカビが生えてどうにも処置ができないといった事態に直面することを避けられます。

専用のカビ取り剤でカビを除去した後も、こまめな換気を心がければ、カビの再発防止になります。

家具のカビを除去する際に知っておくべきこと

家具のカビを除去する方法について見てまいりましたが、よくある話に、「自宅で使っているハイターもカビを除去できるから、家具に使えるのではないか」ということがあります。

確かに、ハイターは漂泊するので、カビの黒ずみまですっきり落としてくれそうですね。

しかし、もし何も考えなしにハイターを家具に使ったら取り返しがつかない事態になる恐れがあります。

ハイターを安易に使えば家具が変色したり、また、ニスやペンキを使っていれば色落ちのもとになります。

木材の状態を良好に保ってカビを除去するためにも、使うならエタノールやオキシドール、カビ取り専用の液剤を使用するようにしましょう。

また、どうしてもカビが落ちないときには、場合によっては削り落とす方法もあります。

ホームセンターで売っている、目の細かいサンドペーパーを使って、カビが生えている部位を削るのです。

しかし、この方法には細心の注意が必要です。

対応できるのは、色塗りをしていない木材の家具に限り、目立たない場所のみに有効な方法です。

広範囲にわたって作業すると、削った面が目立ってしまいます。

できるだけ普段からカビを寄せ付けない生活を心がけ、カビ専用の除去剤で処理する方が、家具を傷めずきれいに保てます。

家具のカビを除去するプロに任せる

家具のカビを防ぐ方法や除去する液剤をご紹介してきましたが、中には、素人ではカビを除去しきれない場合があります。

今まで話題にしてきたカビ取り用の液剤は、素人でも注意事項を守っていれば、手軽に使用できるものばかりです。

しかし、非常にしつこいカビを除去するには時間や除去する回数がかかるだけで、思うようにいかない状況もあります。

このような時には迷わず、「プロに任せる」という選択肢を選ぶことも考慮に入れましょう。

プロがカビを除去するには、液剤を吹きかけてカビを拭き取るのみといった、素人がする単純な作業とは異なり、カビによるシミを浮き上がらせて除去するという専門的な方法で対処できます。

一時的な対策ではなく本格的な処理が望まれますので、ご自分で家具のカビを除去する液剤を購入して作業する方がよいか、プロに任せる方がお得なのか、あらかじめ予算を考えながら方法を選ぶとよいでしょう。

いろいろな方法で家具のカビを除去しよう

家具のカビを除去するさまざまな方法を挙げてきました。

ご自身で除去をする際には、専用の液剤などを使用して除去しましょう。

また、基本は換気をするなど、お部屋に湿気をこもらせない対策も、カビを寄せ付けないために大変重要ですので、こまめに行いましょう。

場合によってはプロに任せることも選択肢に入れましょう。