キッチンの造り付け食器棚と違い、市販されている食器棚は大きいものでも高さが180~190cmほどと天井までスペースがあることがほとんどです。
そのため、「食器棚の上が空いていてもったいない」「食器棚の上の使い道はないか」と考える方は意外に多いのではないでしょうか。
ここでは、食器棚の上を収納として無駄なく使うための方法についてご紹介します。
自宅のキッチンに使いやすい収納を増やしてみてはいかがでしょうか。
食器棚の上には何を収納する?
まず、食器棚の上にどのようなものを収納するべきか考えてみましょう。
食器棚の上は、平均的な女性の背の高さでは手を伸ばしてやっと届くくらいですよね。
そのため、日常的に使用するものを置いてしまうと、少々不便に感じることもあるでしょう。
また、高い場所ですから割れものや重量のあるものが落下した時に、割れたり下にいる人がケガをする可能性があるので危険です。
食器棚の上には、日常的に使わないもので軽くて安全なものを収納するようにしたほうが良いですね。
具体的に挙げると、以下のようなものがおすすめです。
・サランラップやアルミホイル、キッチンペーパーなどのストック
・レジ袋、ゴミ袋、食材ストック用のビニール類
・お菓子やパン作りの型
・お正月用の重箱、クーラーボックスなどの季節もの
・新品のタオルや布巾
キッチン用品のストックは意外にかさばるものです。
特に、キッチンペーパーは軽いのに場所を取りますし、ラップ類はふと使い切ってしまうことが多いためストックを何本か用意する方も多いでしょう。
また、たまにしか使わないもの、季節もので食器棚の中のスペースを占領してしまうのはもったいないですよね。
日常使いでないものは、食器棚の上を活用して収納してみましょう。
食器棚の上にもう一つ収納棚を載せてみよう!
それでは早速、食器棚の上の収納アイデアを見ていきましょう。
食器棚の上のスペースが大きく空いている時には、扉付きの棚をもう一つ食器棚の上に載せるのが一番使いやすい方法といえます。
扉があればものの落下を防ぐことができますし、ホコリが溜まることもありません。
また、しっかりと固定すれば、地震の時にも食器棚が倒れてくる危険性を減らすことができます。
扉があれば、入れるものは軽くて安全なものに限らなくても良いですよね。
めったに使わない大皿や、使っていない新品の食器をしまっても問題ありません。
食器棚の上に載せる棚はサイズさえ合えば普通の棚でも構いませんが、「上置き用」や「耐震」などの記載があるものを選ぶとなお良いでしょう。
棚から天井までの間に突っ張り板が入るなど、高い所に適した仕様になっているものが多いので安全です。
カラーや木目などをしっかりと合わせれば統一感があってスッキリしますが、あえて全く違うカラーを選んでも単調な雰囲気にならずに素敵かもしれません。
食器棚によっては、最初からオプションとして上置き用の棚が別売されていることもありますので、自宅にある食器棚のメーカーを一度調べてみるとピッタリの棚を見付けることができるかもしれませんね。
かわいいバスケットで食器棚の上をおしゃれに!
食器棚の上に別の棚を載せると、使い勝手は良いけれど少し金額が張ってしまうので悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時には、バスケットを使ったかわいい収納にしてみましょう。
バスケットを選ぶ時は、蓋が付いているほうが中にホコリが入らないのでおすすめです。
蓋はバスケットと一体型のほうが使い勝手は良いでしょう。
さらに、取っ手が付いていて高い場所からでも取り出しやすいものならなお良いです。
気に入ったバスケットに蓋が付いていない時は、収納した上から布巾やタオルで覆うようにすると安心と言えます。
バスケットは様々な材質がありますが、シンプルな籐のタイプならばどんなキッチンにも合わせやすいものですし、少しかわいらしい印象にしたいのならレースや布で飾られた籐のバスケットでカントリー調にしても良いです。
形はスクエア型だと食器棚の上を無駄なく使うことができますが、丸形やハート型のバスケットを並べればキッチンのアクセントともなります。
材質においては、籐ではなくPPバンドを編んだバスケットを選ぶと、軽いので高い場所の収納には向いているでしょう。
カラーバリエーションも豊富なので、どのようなタイプのキッチンでも合う色味を見付けることができそうです。
吊り戸棚用の収納ストッカーなら高い場所からも簡単に下ろせる!
かわいいバスケットも良いけれど、見た目よりも実用性を重視したいという方におすすめなのが、吊り戸棚用の収納ストッカーです。
吊り戸棚用ということで、高い場所からものを取り出しやすいようにボックスの片側、あるいは両サイドに取っ手が付いています。
形としては、砂糖や塩を入れる一般的な調味料入れのようなものになります。
こちらの収納ストッカーは蓋付きのものと蓋なしのものがありますが、ホコリを避けることと重ねて使用することを考えて蓋付きのものを選んでおくと間違いないでしょう。
お菓子の材料やビニールのストックなど、目的別にまとめてラベルを付けておくと分かりやすいです。
取り出す前に中身が分かるように、クリアタイプとなっているものが多くあるのですが、食器棚の上で使用するのならクリアタイプは雑然として見えてしまいますし、インテリアとして美しくありません。
ホワイトやアイボリーなど中身が見えないタイプを選んだほうが、キッチンがスッキリと美しく見えます。
クリアタイプでも好きな柄のステッカーや包装紙などでリメイクすることは可能ですが、食器棚の上で様々な柄やカラーのものが置いてあるとゴチャゴチャして見える可能性もあります。
リメイクする時には、全ての収納ストッカーの雰囲気を揃えるようにしてみましょう。
食器棚の上には梱包材をまとめて収納
自宅には、捨てないで取っておいた紙袋や包装紙、リボンなどが眠っていることがよくあります。
また、いただきものの美しい箱や、包装に入っていたエアパッキンなどの梱包材など、別の機会に使うことを考えて取っておくこともあるのではないでしょうか。
しかし、紙袋や箱などの梱包材は意外にかさばることが多く、置き場所に困ることも少なくありません。
そこで、食器棚の上を上手に活用して収納してみてはいかがでしょうか。
ここまででご紹介したように、バスケットや棚の中に収納しても良いのですが、紙袋や箱などは大きなものもあるので収まりきらないことがあります。
また、中身が空のものを収納するのにバスケットなどを使うのは、なんだかもったいないようにも感じてしまいます。
そこで、一番大きな紙袋を使って他の紙袋を畳んで収納するようにしてみましょう。
箱も紙袋に入れても良いのですが、大きな箱から中、小という順番で箱の中へ小さな箱を入れて収納すると省スペースでの収納が可能となります。
包装紙やリボンなども、小さな紙袋に入れておくだけで取り出しやすく、使いたい時にサッと使えるので便利です。
ただし、紙袋にたくさんのものを詰めて高い場所に置いておくと、倒れたり落下の危険もあります。
中身が軽いものなのでケガの危険性は少ないでしょうが、ブックエンドなどを利用して立てられるような工夫をすると、より安全でしょう。
食器棚の上をカーテンで目隠ししてみよう
食器棚の上は収納にしたいけれど、「何を置いても雑然として見えるのが気になる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
扉付きの棚ならば目隠しができますが、もっと低コストで目隠しをできたら良いですよね。
そんな時は、食器棚の上を丸々カーテンで覆って隠してみましょう。
食器棚の上にカーテンを付ける方法で一番簡単なのは、突っ張り棒を突っ張ってカフェカーテンなどを通す方法です。
しかし、食器棚の左右が両方ともすぐ壁になっているということは少ないでしょう。
そんな時には、どこでも使えるように天井から下げるフックが便利です。
天井から下げるフックは、ネジで留めるものや粘着テープで留めるものがありますが、賃貸住宅などで天井に痕が付いてしまっては困る場合もありますよね。
粘着フックの中でも特殊な粘着グルーを使っている痕を残さずに貼ることができるタイプもありますので、そちらを活用しましょう。
天井からフックを下げて、そこへ細めの突っ張り棒を渡してカーテンを掛けると良いでしょう。
それでもやはり天井に直接フックを付けるのに抵抗がある場合は、コノ字ラックを逆さにして食器棚の上に置き、その間に突っ張り棒を取り付けてみてはいかがでしょうか。
天井や壁を傷付ける心配がありませんし、載せるのも簡単ですのでおすすめです。
食器棚の上が空いてたらチャンスと考えよう
食器棚の上は、様々な方法で使うことができます。
見せる収納にも隠す収納にもなりますから、食器棚が天井までない場合にはむしろ自分好みの収納を増やすチャンスだと考えると楽しいですよね。
そこで、一度キッチンを見回してみてください。
手の届く場所に収納しているのに、ほとんど使っていないものはないでしょうか。
見付けたら、早速食器棚の上の収納方法を考えてみましょう。