「子供部屋をつくってあげれば、リビングは片付くからストレスが減るかも!」
そう考えて一部屋を子供部屋にしてあげたら、部屋の床がオモチャで埋め尽くされてしまい、新たな悩みに頭を抱えているママさんもいるかもしれません。
お子さんが子供部屋を自分で片付けられるようにするには、どんなことに気を付けてあげればいいのでしょうか。
クローゼットの収納方法を中心に、さまざまな工夫についてご紹介します。
子供が片付けやすい収納方法を考えよう!
子供にお部屋をきれいに片付けさせるのは大変で、毎日、片付けに追われているママさんも多いのではないでしょうか。
子供部屋をつくってあげたら散らかし放題で、「何がどこにあるのか分からない!」と嘆いている方もいるかもしれません。
しかし、あきらめずに何度も教えていけば、片付け方を学んでくれる子もいるはずです。
汚い部屋に慣れてしまい、自立したときに自分で片付けられないようでは困ってしまうことでしょう。
子供が片付けやすい収納方法は、「隠さない」「簡単にできる」ということがポイントです。
クローゼットに扉があれば、あえて開けておくか取り外して、オープン収納にするほうがいいでしょう。
どこに片付けるのか、パッと見て分かることが大切です。
また、収納場所にぎゅうぎゅうに詰め込みすぎないようにしましょう。
何かを取り出すと雪崩のようにものが落ちてくる、なんてことになると危険ですし、新たに他のものを片付けることができなくなってしまいます。
少し難しい点ですが、子供のものを勝手に捨てないということも、自立心を育てることにつながるようです。
自分のものは自分で管理するということを、根気よく教えていけるといいですね。
子供部屋のクローゼット収納術!吊るす収納に一工夫
子供部屋のクローゼットに焦点をあてて、「片付けやすい収納方法」をご紹介します。
●よく使うものや衣類は、子供が取りやすい高さに置く
クローゼットによっては、高い場所に洋服をかけられる棒があるかと思います。
そこに吊るすと、小さなお子さんでは手が届かないかもしれません。
しかし、「吊るす収納」を子供が使いこなす方法があります。
それは、吊るす場所を低くするということです。
クローゼットの幅に合う突っ張り棒を用意して、低い位置に突っ張り、洋服をかけられるようにアレンジできます。
また、もともと設置されている棒にS字フックとチェーンをぶら下げて、低い位置に棒を吊るすこともできますよ。
チェーンを2つ下げて、先端にS字フックをそれぞれ引っ掛け、棒をぶら下げるというわけです。
ポップな色のプラスチック製チェーンなどを選べば、見た目もかわいいですね。
クローゼットの収納力アップというわけにはいきませんが、「自分で洋服を出し入れしやすい」というメリットがあります。
子供部屋のクローゼットをすっきり片付ける収納方法
●バッグも吊るす収納がおすすめ
重いバッグでなければ、下に置くよりは吊るす収納のほうがすっきりと見えます。
クローゼットのホコリ掃除もしやすいでしょう。
もし、下にしか置くスペースがないのであれば、カゴやバケツ型収納グッズの中に入れることもできます。
●引出しに、しまうものの名前を書く
クローゼットに、棚や小さなタンス、収納ケースを入れている場合もあるかと思いますが、外から見て分かるように、しまうものの名前を表示することができます。
お名前シールなどに「運動着」「下着」などと書いて貼っておくことで、どこに何を片付ければいいか分かります。
分類して、ものをしまえるようになれば、子供部屋を片付ける能力が育ちます。
とはいえ、実際には、書いてあるものとはちがうものを片付けてしまうこともあると思います。
なるべく叱らずに見守ってあげましょう。
まずは「自分でお片付けはクリア!」ということが大事ですから、大目に見てあげてください。
片付けやすく清潔なクローゼットにしよう!
●ハンガーは薄いものを選ぶ
ハンガーを薄型のものにすることで、クローゼットの収納力がアップします。
木製で厚みのあるハンガーも、制服やコートなどを収納する時にはおすすめですが、それ以外の日常着なら薄くてコンパクトなハンガーがいいでしょう。
上着とボトムスを一緒に掛けられるハンガーもあります。
●衣装ケースはキャスター付きが便利
クローゼットの奥や衣装ケースとの隙間にはホコリが溜まりやすいので、定期的にお掃除しましょう。
衣装ケースをクローゼットから出し入れできると、お掃除の時に楽になります。
DIYが得意な方なら、ホームセンターやネット通販で、後付けできるキャスターを買って取り付けることもできるかもしれません。
●整理しやすく美しいクローゼットにしよう
こまごまとしたものが多い子供部屋の収納。
小さなケースやカゴをいくつか購入して収納することもあるのではないでしょうか。
そんな時に、その色や大きさを揃えるとシンプルで見ばえのいい収納になります。
ケースを選ぶ時も、同じものをいくつか置くことで統一感が出て、すっきりとした印象になるでしょう。
いろいろな色のケースや箱を選ぶと、ポップで元気な雰囲気になりますが、大きさや形は揃えるときれいに見えます。
子供部屋で場所をとるアレもクローゼットに収納!安くて使えるグッズ
●机と椅子をクローゼットに
子供部屋で場所をとる机と椅子ですが、もし小学校低学年~中学年くらいの小さなお子さんであれば、クローゼットを勉強スペースにすることができます。
どこか秘密基地のような雰囲気になりますので、喜んでくれるお子さんもいるでしょう。
クローゼットの床部分の強度の確認や、明るさの確保に注意して、勉強スペースをつくってみてください。
クローゼットは薄暗くなりますので、しっかりと照らせるライトは必ず置いてくださいね。
●ワイヤーネットが意外と便利
軽くてこまごまとしたものが多い子供部屋の収納には、ワイヤーネットも便利です。
ワイヤーネットは100均ショップなどにも置いてあり、見かけたことがある方も多いと思いますが、その名の通りワイヤーでできたネットのことです。
網目になっている部分にフックをかけ、小さなラックを付けて収納したり、そのままハンガーを吊るして衣服を収納することができます。
いくつかのワイヤーネットを棚の形になるように組み合わせて、収納棚を作るアイディアもあります。
子供部屋を子供だけの空間に!お片付け名人になってくれる日を夢見て
子供部屋のクローゼットには、大人が使うものはできるだけ置かないようにしましょう。
特に、お掃除グッズなど見た目が悪くて不潔なものや、壊されたり汚れたりすると困るものは収納しないほうが無難です。
「自分だけのスペース」であることが分かれば、片付ける意欲がむくむくとわいて来るかもしれません。
もし成長して、好きな色や好きなキャラクター、将来の夢などができたら、好みに合わせてクローゼットをアレンジするのもおすすめです。
収納方法を押し付けるのではなく、子供の意見を聞いて変えていくこともできますね。
「こうやって片付けたほうが使いやすい」「ここに好きなキャラクターのおもちゃを飾りたい」など、お子さんの心に芽生えたこだわりを尊重して、自立できるように助けていきましょう。
もちろん、クローゼット以外の子供部屋のスペースも同じで、親が片付けからお掃除まで全てやるのではなく、子供の自主性が育つように見守ることも大切です。
また、「ママもきれいにしてないよ」と思われないように、子供部屋以外の場所をきれいな状態に維持しましょう。
子供にお片付けを教えよう!
子供部屋のクローゼットを片付けやすい収納にする方法や、収納力をアップさせるコツなどをご紹介しました。
衣服をきれいに畳んでしまったり、ものを分類して収納するのは子供には難しく、最初は親がほとんどやることになるでしょう。
しかし、少しずつ子供にやらせてみて、うまくできなくても叱らずに自主性を育てるようにしたいですね。