部屋の雰囲気を変えたいときや、引越しなどを機に家具の色を変えてみたい人は多いかと思います。
「新しく購入するのは、ちょっと」という人は、ペンキを使って家具を塗り替えてみましょう!
金銭的に見ても、ペンキを使って色を塗り替えるほうが、断然お得です。
今回は、初めてペンキを使う人も対象に、ペンキの上手な塗り方をご紹介していきます。
経験者にも参考になるような情報もお届けします。
家具をペンキで塗り替える前に!ペンキの種類を知ろう!
家具をペンキで塗り替える前に、ペンキの種類についてご紹介していきます。
ペンキは塗料の一種であり、ペンキはオイルペイントととも呼ばれています。
植物性の油などを使って薄めたもので、耐候性が低いことや乾燥に時間がかかることから、現在は外壁塗装などでは使われることは少なくなりました。
また、合成樹脂ペイントは、多くのホームセンターなどで見かけます。
DIYをする人は知っている人も多いでしょう。
塗料とは、総称のことであり、塗料には様々ものがあります。
ペンキも含めた塗料の種類として、ご紹介していきます。
塗料は、水性のものと油性のものに大きく分けることができます。
塗料の多くは、樹脂や顔料、添加剤、溶剤でできていて、その溶剤が水なのか油なのかで水性、油性に分かれます。
樹脂、顔料、添加剤が水で混ぜ合わされている場合は、「水性塗料」となり、樹脂、顔料、添加剤が油で混ぜ合わされている場合には「油性塗料」になります。
このように、ペンキは「水性」と「油性」の2つに大きく分けられます。
水性塗料の特徴!室内作業なら水性ペンキ
水性のペンキを含めた水性塗料の特徴についてご紹介していきます。
水性のペンキは、上記でも触れたように水で希釈されています。
特徴としては、塗料特有の臭いが少なく、保管も比較的しやすいことがメリットとして挙げられます。
また、水性であっても油性塗料と遜色ない塗料も出てきているため、水性塗料の活用も多くなっています。
そして、シンナーなどの溶剤を含まないことから、値段も比較的安価であることが嬉しいところです。
しかし、密着性に劣ることや冬場など、環境によっては乾くまでの時間がかかるという特徴もあります。
こちらはデメリットとも言えるでしょう。
それでも、室内でも使える低刺激性のペンキもあるので、室内で塗り替えを行ないたいという人は、室内で作業可能な水性ペンキを使用するといいでしょう。
家具を塗り替える際におすすめの水性ペンキは、オールドビレッジの「バターミルクペイント」です。
こちらの商品は、天然顔料が主成分であり、耐水性が優れているペンキです。
マットな仕上がりになり、家具を美しい見た目にしてくれることでしょう。
油性塗料の特徴!油性ペンキで木目を活かせるものもある
次に、油性塗料の特徴をご紹介していきます。
油性の塗料は、油(シンナー)で希釈されているものがほとんどです。
特徴としては、水性塗料とは対照的に密着性が高く、乾くのが比較的早いことがメリットとして挙げられます。
デメリットとしては、塗料特有の臭いが強いことです。
また、きちんと蓋がしまっていても塗料の表面に膜を張ることがありますから、管理方法にも注意が必要になります。
このような特徴のある油性塗料ですが、木目を活かせる油性ペンキがあります。
それは、ネットショップのPAINT STOREが扱っている「カラーオイル」です。
無垢材の家具を塗り替える際に、木目を活かすことができます。
こちらの商品は色が10種類あり、木目を活かしつつも色味のあるワインレッドやワイトグリーンなどにすることもできます。
通常の油性ペンキですと木目を活かすことが難しいですが、こちらの商品を使うことで、木目を活かしつつ塗装することができるでしょう。
道具を揃えて塗り替えよう!必要な道具はこれ!
実際にペンキで家具の色を塗り替える際、必要になる道具をご紹介していきます。
基本的には、水性のペンキでも油性のペンキでも、道具や手順は同じになります。
今回ご紹介する道具は多くのホームセンター、ネットショップなどで購入することができます。
自分に合った方法で揃えていきましょう。
●刷毛、ローラー
ペンキを塗るために、必要になります。
ペンキを塗ることを想像すれば、多くの人がこの道具が必要になることはわかるでしょう。
しかし、一点注意が必要なことがあります。
サイズなどももちろんですが、水性ペンキ用と油性ペンキ用とが存在しているので、購入の際は注意しましょう。
●トレイ
刷毛やローラーの受け皿となるものです。
ペンキの飛散防止にもなるので、用意しておきましょう。
●紙やすり
ペンキを塗る前に、下地処理を行なうために必要になります。
塗装する際には大切な作業の1つなるので、こちらも用意しましょう。
また、用途によって目の粗さを選んでください。
番号がありますが、小さい数字だと目が粗く、大きい数字になればなるほど目が細かくなります。
●マスキングテープ
仕上がりを綺麗にするために必要です。
ペンキを塗る部分と塗らない部分を明確にしたいときや、ペンキを塗りたくない部分を隠すのに使います。
あるとないのとでは、仕上がりにかなりの差が出るので、用意しましょう。
●ブルーシート
必ずブルーシートである必要はありません。
床面にペンキがつかないようにするために、養生できるシートであれば問題ありません。
ペンキの塗り替え前に刷毛をチェックしよう!
作業に取り掛かる前に、刷毛を使う場合には、刷毛の準備から始めていきましょう。
初心者の人の多くは、刷毛は新品かと思います。
新品の刷毛は毛が抜けやすいので、そのまま使ってしまうと、塗装中に毛が抜けてそのまま固まってしまうことがあります。
それを防ぐために、まずは刷毛の抜けやすい毛をある程度取り除きましょう。
まずは、刷毛を竹とんぼを回す要領でくるくる回して、遠心力で毛を飛ばしてみましょう。
また、刷毛の先端から飛び出ている毛などは、手で引っ張って抜いておくといいです。
その後、ザラザラした面のあるもの、例えばコンクリートブロックなどを刷毛で撫でて余分な毛を取り除きます。
再び飛び出ている毛を手で引っ張って抜きましょう。
この作業を行なっておくと、ペンキを使って家具を塗り替えている最中に毛が抜けてしまうことが少なくなります。
ペンキの塗り方・手順・注意点をご紹介!
ペンキの塗り方や、手順、注意点をご紹介していきます。
初心者でもできるように、1つ1つ丁寧にご紹介していくので、ペンキを使って家具の塗り替えをするために、しっかりと覚えていきましょう。
今回は、カラーボックスやテーブルを塗り替えていくと仮定して、ご紹介していきます。
まずは、カラーボックスなどの解体できる家具であれば、解体しましょう。
そのままでも塗り替えることはできますが、作業のしやすさ、仕上がりの綺麗さなどを考えた場合には、解体してから作業することをおすすめします。
次に、塗装する表面を紙やすりでやすりがけしていきましょう。
やすりがけは大切な作業の1つになるので、しっかりと塗装を剥がしていきましょう。
塗装のない家具の場合には、凹凸がなくなるようにやすりがけしていきます。
やすりがけできたら、養生シートの上に移動し、塗装していきます。
刷毛やローラーでペンキを塗っていきます。
綺麗に仕上げるために、一方向に向かって塗っていきましょう。
塗る方向がバラバラだと、仕上がりが美しくありません。
初心者の人で、いきなり塗るのが不安な場合には、上記の道具を揃える際に適当な木材パネルなども一緒に購入しておくといいでしょう。
そのパネルで試し塗りしてみると、実際に塗装するときに、より塗りやすくなるでしょう。
刷毛を使う際のコツとしては、刷毛を寝かせないことです。
刷毛を垂直にして塗っていきましょう。
そうすることで、ペンキの伸びもよくなり、塗りやすくなります。
塗装したくない部分にはマスキングテープを使いましょう。
1回目の塗装では、ムラが残る場合は多いので、十分に乾いていることを確認して、2度塗りしていきます。
2度塗りすることで、ムラも少なくなります。
各パーツを、1つ1つ塗っていきましょう。
1度に全部のパーツを塗ろうとすると、半乾きの部分などが出てペンキが非常に塗りにくくなるからです。
2度塗りまで終わったら、十分に乾かして完了になります。
ここまでの作業なども含めた注意点をお伝えします。
まずは、火気厳禁で作業をするということです。
また、各メーカーで乾燥に必要な時間が異なる場合があるので、記載されている時間をしっかりと守るようにしょう。
服装についてですが、汚れてもいい服装で作業することを忘れないでください。
ペンキが付着すると簡単に落とせない場合もあります。
家具を塗装して部屋の雰囲気を変えよう!
新生活や、気分転換などで家具の色を変えることは、その後の生活も楽しくなることでしょう。
今回ご紹介した、ペンキの塗り方で家具の色を塗り替え、爽やかな気持ちで過ごしていきましょう。
慣れることで、様々家具を自由に塗り替えることができるようになります。
まずは、小さい家具からでもいいので、是非家具の色を変えてみましょう。