家具の移動を考える時、どの業者に頼もうかと悩むことはないでしょうか。
家具を移動させるのは、引越しだけに限らず様々なパターンがあります。
遠方なのか近くなのか、大量なのか少量なのかによって頼む業者も金額も変わってくるでしょう。
ここでは、どのような時にどのような業者に頼むと良いのかをご紹介します。
家具の移動を頼めるのはどのような業者?
家具の移動を頼むには、いくつかの方法があります。
ここでは、どのような業者が家具の移動をしてくれるのかをご紹介しましょう。
●引越し業者
家具を移動させるとなると、まず引越し業者を思い浮かべる方も多いでしょう。
移動距離も移動する荷物の量も気にすることなく、どのような場合でも頼みやすい業者といえます。
●赤帽(貨物軽自動車運送業)
引越しに限らず小さな荷物でも、自由な日にちと時間で配達してもらえる軽貨物自動車の貸し切り便です。
金額が安いのが特徴で、単身の引越しなど少量の家具や荷物の配送時に向いています。
●便利屋
家具の移動を中心としたサービスではなく、あくまでも業務の一環として家具の移動も請け負っています。
基本的には雑事全般を取り扱っていますが、業者ごとに得意とする分野が異なるので家具の移動は断られるケースもあります。
そのため、事前に電話などで確認をした方が良いでしょう。
●家具屋の家具移動サービス
家具屋によっては、他店で購入した家具でも移動してくれる場合があります。
ただし、1階から2階など基本的には同一家屋内での移動となります。
引越しには対応していません。
引越しによる家具の移動は引越し業者に任せよう
家具の移動は様々な業者が請け負ってくれることが分かりましたが、ここからはパターン別にどの業者に頼むべきかをご紹介しましょう。
まず、家族で引越しをする場合や転勤による単身赴任、子どもが寮生活を始めるなど、一般的な引越しの場合を考えてみます。
引越しならば、やはり専門家である引越し業者に頼むのが良いでしょう。
当然ですが、引越し業者は引越しを専門に行っているため、手順や梱包、養生など全てにおいて信頼して任せることができます。
家具に関しては自分で包むことなく置いておくだけで、当日解体から組み立てまで行ってくれることがほとんどです。
大型の家具を2階や3階のお部屋に運ぶ場合、クレーンを使って吊り上げることも可能です。
単身の引越しなど、そう家具が多くはない場合に引越し業者を頼むのは金額が高いイメージがあるかもしれませんが、実際にはそれほど高いというわけではありません。
近年は「単身引越し」や「引越しミニパック」のように少量引越しのパックを安値で展開していますので、全てを任せられることを考えれば圧倒的に安いともいえます。
少しでも安値の引越し業者を探すのなら、一括で見積もりをとれるサイトなどもありますから、一度比較をしてみると良いかもしれません。
安値の業者には、一度実際に自宅を見てもらい正確な見積もりを取ってもらうようにしましょう。
金額重視!できるだけ安値で家具を移動するには?
引越し業者が優秀なのは分かっていても、とにかくできるだけ金額を抑えて家具の移動を頼みたいという方もたくさんいらっしゃるでしょう。
そのような場合には小型家具や荷物は自分で移動させ、大型の家具だけを業者に頼んで移動してもらう方法が向いているかもしれません。
単身パックなどの少量の引越しとは別に、家具をひとつからでも運んでくれるプランはいくつかの引越し業者で行っています。
中でも、ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」というシステムは、ベッドやソファなどの大型家具でも運ぶことができて、荷物のように番号で追跡ができるという優れものです。
ひとつから送ることができるので、必要分だけの金額という無駄のない料金設定と、梱包から設置、資材の回収まで行ってくれるという手厚い配送です。
ただし、一般的な引越しとは違いあくまでも配送なので、届くのが最短でも翌日になってしまいます。
前日に家具だけを送ってしまい、翌日ゆっくりと引越しをしたいという方に向いている方法となります。
また、1日で全ての荷物を移動したい場合には、赤帽業者がおすすめです。
特に近距離の場合には比較的安値で車を貸切ることができますし、時間の融通が利くのもポイントです。
ただし、赤帽はオーナー制度なので、頼む場所によって仕事の質が異なることもあります。
基本的には運転手が1名なので、家具の運び込みなどは自分で手伝わなくてはなりません。
自分一人と運転手の方だけでは搬入が難しいと判断する場合は、友人の手を借りるなど人手を確保した方が良いでしょう。
家の中だけで家具を移動したい!そんな時でも業者に頼むべき?
ひとつの家具だけでも業者に依頼できることは分かりましたが、同じ家の中で家具を移動する場合でも業者へ依頼した方が良いのでしょうか。
例えば、お部屋の模様替えや子どもの独立などで、タンスを2階から1階へ下ろすことになったとします。
「同じ家の中だから」と、なんとなくお金をかけて行うのはもったいない気もしてしまいますよね。
しかし、同一家屋内でも、大型家具ならばやはり専門業者に頼むようにしましょう。
ただし、この場合は業者を選ぶにもたくさんの選択肢があります。
大型家具でお部屋の入り口から出し入れできないような場合には、やはり引越し業者に頼むのが無難です。
引越し業者は扉を外して搬入したり、ベランダから階下へ下ろすことなどを日常的に行っているので、どのサイズの家具でも安心して頼むことができます。
また、家具屋の家具移動サービスでも良いでしょう。
家具屋ならば大型家具でも取り扱いには慣れていますし、専門家ですから運搬方法などもしっかりとしています。
近くに家具移動サービスを行っている家具屋があれば、一度引越し業者と価格を比べてみても良いかもしれません。
家具自体はそれほど大きくないけれど自分で運ぶのは不安という場合ならば、近くの便利屋へ見積もりをとってみましょう。
便利屋は時間制の価格設定が多いため、簡単に運べるものならば一番安値でお願いできる可能性もあります。
ただし、便利屋は個人事業主が多いので仕事の質に不安を覚えることがあるかもしれません。
地域密着型の便利屋など、事前に評判が分かるところに頼むようにしてみましょう。
特殊な家具は必ず専門業者に依頼しよう!
ここでは、特殊な家具の移動をする時にはどうすべきなのか、お伝えしていきます。
これまでご紹介してきたのは、あくまでも普通の大型家具に限ります。
特殊家具と呼ばれるものには、これまでの方法で移動を行うと破損や故障の恐れがありますので、注意が必要となります。
●ピアノ
ピアノは重量がある上に、わずかな振動でも音色が狂うことがある大変デリケートな楽器です。
ピアノを運べる引越し業者もありますが、楽器には専門の業者が一番安心で安全です。
●ウォーターベッド
ウォーターベッドは、移動をさせる前に水を抜いたり解体をしたりと様々な手順が必要となります。
引越し業者でも取り扱っている場合はありますが、購入したメーカーに確認するのが一番間違いない方法でしょう。
●車やバイク
車やバイクは家具ではありませんが、引越しの時には必ず移動をさせるものです。
一般的な引越しでは自分で車に乗っていく方も多いでしょうが、遠方の場合は車も一緒に運んでほしいということもあるでしょう。
車やバイクも、引越し業者のオプション価格で運んでもらうのが一番分かりやすくスッキリとした方法になります。
ただし、金額が割高になってしまうために、自分で専門の輸送業者に手配をするのもひとつの方法でしょう。
自分で家具を移動する時の注意点
ここまでは、家具の移動を頼める様々な業者についてご紹介しました。
しかし、どうしても自分で家具の移動を行いたいということがあるかもしれません。
その時に、どのようなことに注意すれば良いのかをまとめました。
まずは、ケガなどをしないような服装を心がけましょう。
家具の移動は自分で思っている以上に難しいものです。
暑くても短いズボンや裸足で行うことはせずに、長ズボンに靴下や軍手を着用するようにしましょう。
次に気を付けるのは、お部屋の養生です。
軽く見える家具でも引きずってしまうと床に傷を付けることがありますし、傾いて壁を傷付けることもあるかもしれません。
そのため、必ず古い毛布やシーツを敷くなどして、できれば家具の角にもタオルなどで養生をして、家具自体と床や壁を守るようにしましょう。
適当なものがない場合には、スーパーなどでダンボールをもらってきて敷いても良いでしょう。
3つめは、大型家具の取扱説明書の確認です。
大型家具は、分解して移動することが多いものです。
しかし、いざ組み立てようとした時に、どこがどうなっているのか分からなくては困ってしまいます。
取扱説明書は分解時のビスやネジと一緒に保管して移動するようにしましょう。
取扱説明書が見つからない時には分解時に要所要所でメモを取ったり、携帯で写真や動画を撮っておくと便利です。
また、ビスやネジに、組み立てる順番通りに番号を付けておくのも後々に分かりやすい方法です。
自分に合った方法を事前にしっかりと考えよう
家具を移動する時には、引越し業者であれば大体のことに対応してもらうことができます。
しかし、季節やタイミングで金額に大きな差が出ますので、引越し業者だけに限定してしまうと損をしてしまう場合もあります。
自分の場合にはどの業者に頼むと良いのか、事前に相見積もりを取るなどしてじっくりと考え、できるだけお得でスムーズに家具の移動を進めるようにしましょう。