高評価のユニットバスメーカーは?各社の特徴を一覧してみた

最終更新日:2019/05/15

ユニットバスの市場シェアは、株式会社LIXIL・TOTO株式会社・パナソニック株式会社の上位3社が、全体の約3分の2を占めています。

株式会社LIXILが1位、TOTO株式会社が2位で、ほぼ互角状況で圧倒的強さを見せています。

その他各社のシェアは差が小さく激戦状態ですが、一歩リードし3位に食い込んでいるのがパナソニック株式会社です。

全体シェアの残り約3分の1は、4位以下のメーカーが多数ひしめき合い、どの社もいつ躍り出てくるかわからないほど活況を呈しています。

ここでは主要各社の特徴や概況を、ざっと一覧してみました。

ユニットバス市場を一覧してみると!シェア1位の座はTOTOからLIXILへ

株式会社LIXILは、ユニットバスを製造販売していた大手住宅設備メーカー(INAX、トステムなど)が合併した会社で、目下急上昇中の注目株です。

これまでは業界のパイオニア的存在TOTO株式会社が最も勢力を誇っていましたが、2014年にこの株式会社LIXILが僅差で1位に躍り出ました。

コストパフォーマンスの高さや、女性受けするデザイン性が人気の理由で、オプション・パーツ組み合わせのラインナップ一覧も充実しています。

特許取得の排水口清浄システム「くるりんポイ排水口」や、床掃除を楽にする「キレイサーモフロア」などが特徴です。

最上位モデルは「スパージュ」で、一戸建て用とマンション用があります。

湯船の内側のスリットから肩に湯を流す「アクアフィール」(肩湯)が魅力です。

また「アクアタワー」はマッサージ効果のある打たせ湯の機能と、全身を包み込むボリュームのあるオーバーヘッドシャワー機能が、ハンドル操作で切り替えできるシャワーパネルで、こちらも人気が高いようです。

一戸建て用中堅モデル「アライズ」も、ユニットバスの人気の製品です。

癒しのバスタイムを求める女性や、掃除の手間を軽減したい人などは、LIXIL製品の導入を検討してみるといいかもしれません。

パイオニア的存在TOTOはユニットバス市場シェア2位の健闘ぶり

ユニットバスを日本で初開発し、長年にわたって業界をリードしてきたのがTOTO株式会社です。

浴槽や床など素材がハイクォリティで、技術力にも定評があり、人気メーカーの口コミでも高評価を博しています。

壁パネルや浴槽などのカラー&デザインのバリエーション一覧を見ると選択肢の幅が広く、多様なバスルームニーズに対応できるのがわかります。

人気の普及製品は「サザナ」で、ハイクラスモデルには「シンラ」が挙げられます。

機能面では、床表面シートの下に断熱クッション層を施工した「ほっカラリ床」が一番の売りで、冬のひんやり感も解消できます。

床面の感触が畳のようにソフトなので、物を落とした時の衝撃音を吸収して破損を防止でき、また滑りにくいため高齢者や子供の入浴も安心です。

「エアインシャワー」も注目アイテムで、空気を含んだ湯が放出されるので、これまでのシャワーより約35%~48%の節水率が期待できます。

浴槽は「魔法びん浴槽」という仕様で、浴槽断熱材と高断熱のフタの効果により4時間後の温度低下が2.5度以内になる省エネ設計です。

この他、スイッチ1つで床清掃が可能な「床ワイパー洗浄」も、浴室掃除が苦手な人には強い味方となっています。

シャワー好きでも掃除は不得手という方にはおすすめのメーカーではないでしょうか。

激戦のユニットバス市場をさらに一覧した結果は「パナソニック=シェア3位メーカー」

家電・住宅設備の総合メーカー、パナソニック株式会社は、浴室に付随する設備面やデザイン面も含め、俯瞰的な視点でバスルームをトータルコーデできるのが強みのユニットバスメーカーです。

同社の人気商品の一覧上位にランクインされるモデルは、「リフォムス」や「オフローラ」、「Lクラスバスルーム」などで、「Lクラスバスルーム」のマイホームリゾート版は自宅で露天ムードに浸れる優れものです。

女性に嬉しいシステムとしては、専用の「美泡オイル」が乳液のように浴槽に広がって美容効果を高める「オイルヴェール酸素美泡湯」があります。

「カビシャット暖房換気乾燥機」もセールスアイテムの1つで、浴室の即時温めや衣類乾燥、換気・乾燥運転によるカビ防止などに効力を発揮します。

浴槽・カウンター・水栓などには「スゴピカ素材」(有機ガラス系)を採用し、掃除しやすい配慮をしています。

さらに、床に目地がなく汚れが落としやすい「スミピカフロア」も掃除の負担を軽減し、床模様の細かい凹凸で滑りにくさも実現しています。

高齢者や小さな子供のためには、この安全性は見逃せないでしょう。

以上、パナソニック製品がふさわしいのは、バスタイムに美容効果を期待する女性や、家族の安全を重視する家庭、トータルな高機能を求める人などが挙げられそうです。

ユニットバス市場のシェア4位以下の注目メーカー2社をご紹介

タカラスタンダード株式会社も業界シェアの状況を一覧してみると、高評価を得ているぜひご紹介しておきたいユニットバス大手メーカーに挙げられます。

耐久性が高く丈夫な「鋳物ホーロー」を浴槽に使っているのがセールスポイントで、「ホーロークリーン浴室パネル」も洗い流すだけで汚れ落ち十分、というメーカー自慢のアイテムです。

ホーローの強みを生かし、壁面に「マグネット収納どこでもラック」を自在にセットできるのも便利です。

他に、リフォームの際に嬉しいのは「ぴったりサイズシステムバス」です。

間口・奥行が2.5センチ刻みでサイズオーダーできるので、デッドスペースを残さず活用し、従来よりワンサイズ大きい浴槽設置も可能で、浴室が広々と使えます。

一方、安定性が高い「フレーム架台」を採用した耐震システムバスは、震度6相当でも大丈夫な耐震性を謳っています。

次にクリナップ株式会社ですが、水回り製品に強いメーカーだけに、商品提案には高い発想力がうかがえます。

入浴前の1分で床面を25度まで温める「床夏シャワー」、「高断熱浴槽」、「浴室丸ごと保温」など、温かさにこだわった機能が満載です。

滑りにくさを追求した「足ピタフロア」も、安全機能が十分に備わった床面システムとして評価してよいと思われます。

ユニットバスの注目メーカー一覧などにリストアップされる有望株は多数

この他、特徴などをご紹介しておきたいユニットバスメーカーはまだまだあります。

給湯器で有名なノーリツ株式会社は、全面アートウォールなどのデザイン重視仕様にオリジナリティがあります。

「おそうじ浴槽」という標準装備の自動洗浄機能が付いている点は、育児中の人や多忙な人、高齢者にとってはありがたいメリットでしょう。

また、「専用出窓」を設けて、バスルームを広く見せるテクニックも優れています。

トクラス株式会社は、旧社名がヤマハリビングテック株式会社で、バスタブへのこだわりが高いのが特徴です。

浴室で気に入った音楽を楽しめるシステムは、バスタイムをより楽しくさせてくれます。

高級感あるバスルームを演出できるのもポイントが高いでしょう。

積水ホームテクノ株式会社は、自由なレイアウトがプランニングできるのが強みです。

「自立支援」、「介助負担軽減」、「重度化対応」を提唱した介護・自立支援設備「ウェルス」は、浴槽交換・入浴リフト設置など、入浴介護環境をステップアップさせる商品です。

ハウステック株式会社は、リーズナブルなモデルからグレードの高いモデルまで、コスパのよいラインナップ一覧を提示しアピールしているのがメリットです。

最後にブリヂストン株式会社ですが、世界最大手のタイヤメーカーながら、集合住宅用ユニットバスを販売しています。

汚れが付きにくく手入れが簡単なFRP素材の製造に長年携わっており、FRPの良さを生かした商品群を揃えています。

自分のニーズを満たすユニットバスメーカーは?業界を一覧してじっくり選ぼう

さて、ユニットバスメーカー市場で特に人気の高いメーカーのいくつかを、ここまでおおまかに一覧してきました。

どのメーカーも基本仕様のクォリティが高く、提案されているアイテムの種類がとにかく豊富です。

売れ筋メーカーなどに注目するよりも、自分のニーズに最も適したユニットバスメーカーはどこなのかが、結局最重要視するポイントになります。

まずは数多くのメーカーの中で、特に気になった数社を選ぶことから自分なりのバスルーム作りを始めてみましょう。

カタログを取り寄せたり、ショールームに足を運んで具体的な感覚をつかむなど、気軽に行動してみるのがベストです。

チェックすべき点として、デザイン性・機能性・施工性・コストパフォーマンスなどを挙げて、選んだ数社を比較してみると、バスルーム選びがやりやすくなるかと思います。

ハイグレードな最高級品か、中位クラスモデルか、手軽な普及製品か、という価格ランクの検討も大事ですね。

バスルームは日々の疲れを癒し、リラックスして健康増進を図るための大事な空間です。

理想のユニットバスをゲットできるよう、自分に合ったメーカー&製品選びを第一に考えましょう。

目下活況のユニットバス市場!売れ筋商品一覧などに各メーカーの新製品が加わるよう期待

現在市場で活躍しているユニットバスメーカーは、どこもシェアをさらに伸ばそうと活発に動いています。

新製品の開発にも注力していると思われ、メーカー&製品選びを検討しているユーザーにとっては非常に嬉しいことです。

各社の売れ筋商品一覧などに新しい情報が加われば、その分選択肢が広がりますので頼もしい限りですね。

メーカーによって個性や機能・得意分野が異なるので、シェアを見て選ぶより、自分が求めている内容を提供してくれるメーカー製品をじっくり選ぶよう心がけましょう!