部屋をきれいに片付けたいなら、階段下の収納スペースに注目してみるのはいかがでしょうか。
押し入れやクローゼットの他に階段下収納を設けることで、収納スペースが増える分、快適に整理整頓ができるでしょう。
どのように使うとおしゃれに見えるのか、どんな便利な使い方があるのかということをご紹介します。
階段下収納はどう使うと便利?廊下・部屋それぞれの場所で
階段下に収納スペースを作ると、「階段の強度が低くなるのではないか」と不安に思う方もいるかもしれませんね。
しかし、階段に使う板の材質や厚み、階段の構造を考えたときに、現在の建築技術では心配に思う必要はありません。
足の踏み板しかない「スケルトン階段」というものもあるくらいです。
ですから、階段の下をデッドスペースにしてしまうのではなく収納スペースとして使うのは良いアイディアです。
階段下は、どのように使うと便利でしょうか。
まずは、階段がある場所をイメージしてみてください。
廊下や部屋に設けていることが多いものです。
廊下なら、お掃除アイテムや備蓄品などをたっぷりと収納するために、「隠す収納」にしたほうが良いでしょう。
階段下に扉で開ける押し入れを作れば、見せたくないものを収納することができます。
また、リビングのような部屋は広々と見えたほうが良いと思いますので、さきほど触れた「スケルトン階段」を設置している方も多いです。
階上に上がるために必要なパーツだけでできた階段なら、圧迫感を感じさせることがありません。
ただ、「スケルトン階段」があまりお好きではない方もいますし、隠す収納スペースが欲しいと思う方もいると思います。
それならば、足の踏み板以外もしっかりと板張りし、下に隠れる空間を設けた階段でも良いでしょう。
部屋にあると生活感を感じるものを収納!階段下のにおいに注意
廊下にある階段下収納には、部屋に置くと生活感を感じさせるものやお掃除グッズを収納すると便利です。
こまごまとした日用品や、インテリアとは合わない家電製品も入れておくことができますが、取り出しにくくならないように整理整頓することをおすすめします。
何がどこに入っているのか分かるように収納ケースに分類して入れておくと、いざ使うときにパッと取り出すことができます。
内部に突っ張り棒やフックを取り付けて、ごちゃごちゃしないようにしてみましょう。
また、衣類やバッグを入れてクローゼット代わりに使う場合、衣服をきれいに入れておくことや整理整頓することの他にも、注意したい点があります。
それは、においです。
普段から使用していると鈍感になってしまうことも多いのですが、閉めきった狭い空間には、においやカビが発生しやすくなります。
生乾きの衣服などは入れず、きちんと湿気対策を行って、階段下クローゼットに悪臭が充満しないようにしましょう。
階段下の収納スペースを使いこなす方法
階段の下ということで、天井(内部の上)が斜めになっていることも多く、「意外とものが入らない」と思うことがあるかもしれません。
階段下収納を有効に活用するためには、部屋の見せる収納と同じで、収納棚や収納ケース、有孔ボード、フックなど、あるとあらゆる収納アイテムを使うことがポイントです。
どのように収納すればストレスなく使うことができるのか、収納上手な方の技を参考にしてみましょう。
●キャスター付きワゴンを使う
奥行きのある収納スペースは、奥にしまったものが取り出しにくくなるというデメリットがありますが、それを解決してくれるのがキャスター付きワゴンです。
いくつかのワゴンに分類して整理しておけば、収納しているものすべてを楽に取り出すことができるでしょう。
●突っ張り棒を使う
さきほどもご紹介しましたが、「吊るす収納」をプラスすることで、上部のデッドスペースを減らすことができます。
突っ張り棒にS字フックを引っかけて何かを吊るしたり、そのままハンガーを掛けてかさばる衣服を収納すると便利です。
また、突っ張り棒を何本も同じ高さに並べて取り付ければ、そのうえに軽いものを乗せて棚として使うこともできます。
階段下収納の形に合わせて収納!詰め込みすぎず清潔感ある空間に
●上の傾斜を活かす
階段の傾斜があるなら、長いものや大きなものは上部が高くなっている場所に置き、小さなものを、低くなっている位置に置くようにしましょう。
収納スペースに合わせて収納できれば、より多くのものを入れることができます。
●余裕を持って収納する
スペースすべてを使ってぎっしりと収納すると、ワゴンなどを使っても出しにくく感じるかもしれませんし、一時的に入れておきたいものが入らないので不便です。
定期的に何が入っているか確認し、いらないものは処分するようにしましょう。
少し空間を空けておけば、処分する予定のものや、ベビーカーなどを置いておくことができますので、部屋や玄関をすっきりと片付けておくことができるでしょう。
●清潔感を感じる空間にする
においやホコリ、壁面や床にカビが生えていないかなどのことをチェックし、清潔な空間に保つことができているなら、見た目もきれいに見せましょう。
収納ケースやカゴの大きさ、色を統一すると美しく見えます。
白の収納グッズなら、お近くのお店でもネット通販でも比較的入手しやすいので、モノトーンの収納にすることが近道です。
おしゃれなラベルを貼れば、中に何が入っているか一目瞭然ですね。
また、壁にリメイクシートを貼ったり、フェイクグリーン、額縁に入れた写真などを飾っている方もいます。
隠れたところも美しくすることで、気持ちがすっきりとするはずです。
階段下収納の使い方!子供部屋としても使える
●カレンダーや黒板を掛ける
収納スペースの壁面に有効ボードやフックを取り付ければ、カレンダーや黒板などを引っかけておくことができます。
クローゼットのように使いたいなら、鏡を掛けても良いですね。
●引出し
階段の一段一段を、引出し収納にすることもできるでしょう。
そうすれば洋服ダンスのように使うこともできます。
小さなお子さんがいれば、「隠し引出し」にワクワクして、オモチャなどお気に入りのものを自分で片付けられるようになるかもしれませんね。
リビングの階段を引出し収納にするなら、来客に見られる可能性もあるので、どこに何をしまうのか決めて、きれいに収納するようにしましょう。
●キッズスペース
押し入れやクローゼットをお子さんの部屋のように使う方もいますが、階段下もキッズスペースとして使えます。
オープンスペースならお子さんの様子を確認しやすいですし、クローズドスペースなら秘密基地のような雰囲気で、お子さんが楽しめるスペースになるでしょう。
ラグを敷いたり、小さな机と椅子を置いたり、「スケルトン階段」の下ならピアノを置くこともできます。
中に電源があると、ライトを取り付けたりゲーム機の充電ができるので便利です。
また、パソコンスペースやリラックススペースとしても使うことができるでしょう。
さまざまな階段下収納のアイディア
●隠し扉がある階段下収納でワクワク
部屋や廊下からパッと見て、階段下に収納スペースがあるとは分からないようにしておくのも楽しいものです。
壁に設置された棚が実は扉になっていて、中には広々とした空間があったら、お子さんは目を輝かせ歓声をあげるかもしれません。
●本棚やワインセラーとして設計
何を収納したいのか、どう見せたいのかということをお家の設計時からイメージできていれば、特別な空間にすることができるでしょう。
階段の高低に合わせて、横板を組み合わせたこだわりの本棚。
さらには、ワインボトルなどをずらっと並べて置けるように設計して、デザイン性の高い収納を実現させることができます。
●DIYでさらに便利に!
収納スペースに、横板を設置したり、ぴったり合わせて置ける棚を作ることで、階段下収納をもっと有効に使えます。
収納スペースがない階段を引出し収納アリの階段にするDIYもできますが、安全面には注意が必要です。
DIYすることによって階段の昇り降りに支障が出ないか、よく確認してから行うことが大切です。
オンリーワンの収納空間を作ろう
いろいろな収納方法をご紹介してきましたが、「試してみたい」と思うことはあったでしょうか。
狭く、高さに制限のある空間をどう使うか考えながら、使いやすくて清潔で見た目も美しい階段下収納を目指してみてください。
自転車を階段の裏側に逆さに吊るしている方もいれば、「収納」ということにこだわらずにアート空間にする方もいます。
あなただけの素敵なスペースを完成させてください。