カーテンを取り付ける際に必要な「カーテンレール」の種類が豊富なことをご存知でしょうか。
機能性やデザイン性に優れたものをはじめ、素材やカラーも様々で、レールが1本のシングル及び、2本のダブルタイプなどもあります。
その中から、シングルレールとダブルレールについて取り上げてみました。
それぞれのメリットや設置に適した場所などをまとめていますので、カーテンレールを選ぶ際の参考にしてみましょう。
カーテンレールの基本的な種類
お部屋にカーテンを設置するにはカーテンレールが必要になります。
今回はカーテンレールについてのお話です。
まずは、カーテンレールの種類についてまとめてみましょう。
●機能性レール
その名の通り機能性重視な構造で、カーテンの開閉がスムーズに行えます。
耐久性のあるアルミ樹脂を使用したものが一般的で、価格もお手軽なものが多い傾向があります。
シンプルなデザインで目立たないように設置されるのがほとんどですが、木目調のものなども販売されています。
レールが1本のシングルタイプと、2本のダブルタイプがあります。
●装飾性レール
様々な素材のものがあり、カラーバリエーションも豊富なカーテンレールです。
デザイン性を重視し、レール自体がインテリアの一部と考えられたもので高級品が多いとされています。
こちらも、シングルタイプとダブルタイプがあります。
●テンションレール
金具を使用せずに取り付けができるカーテンレールです。
壁と壁の間に突っ張り棒の原理で設置されます。
カーテンの重量を考慮した太いサイズのものなども販売されています。
カーテンレールにはシングルタイプとダブルタイプがある!
前章で少し触れていますが、ここでは、意外と知られていないカーテンレールのシングルタイプとダブルタイプについて詳しくみていきましょう。
まずは、それぞれの違いをまとめてみます。
●シングルレール
レールが1つしかないため、厚手のドレープカーテン、もしくはレースカーテンを1種類だけ取り付けて使用します。
高層マンションの高い階のお部屋や中庭に面した縁窓、掃き出し窓ではこちらのレールに厚地カーテンのみを吊るして使用されることが多いと言われています。
また、納戸や屋根裏部屋など、基本的にカーテンを閉めたままの状態が多いお部屋での使用頻度が高いとも言われています。
さらに、ブラインドやシェードと組み合わせて使用する場合もこちらのレールが併用されます。
●ダブルレール
レールが2本平行に並べて設置されていて、2種類のカーテンを取り付けて使用します。
お部屋に近い内側のレールにはレースカーテン、窓側のレールには厚手のドレープカーテンを取り付けるのが一般的です。
シングルタイプのカーテンレールのメリット
実際にカーテンレールを取り付ける際には、シングルタイプとダブルタイプのどちらを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
それぞれのメリットを把握して、カーテンレール選びの手掛かりにしていきましょう。
まずは、シングルタイプのメリットを挙げてみます。
●カーテンレール設置場所のスペースが少なくても取り付け可能
●カーテンが1種類なので手入れが簡単
●お部屋のコーディネートに合わせやすい
レールが1つであることから、設置しやすく取り付け場所をあまり選ばないために、マンションや賃貸のお部屋の備え付けカーテンレールに多いとされています。
高級なカーテンをはじめ、素材によっては家での洗濯が不可のものもありますので、クリーニング代などを考えるとカーテンが1種類なのは経済的とも言えます。
特に、窓際に吊るすカーテンは外からの影響を受けて汚れやすくこまめにメンテナンスをしなければならないことから、洗濯がカーテン1枚分で済むのは嬉しい利点ですね。
また、シンプルなお部屋などにはドレープカーテン1種類の方がコーディネートしやすく、インテリア性を重視する方にはおすすめとも言えます。
ダブルタイプのカーテンレールのメリット
続いて、ダブルタイプのカーテンレールのメリットを挙げてみましょう。
●2種類のカーテンで窓からの日差し調整がしやすい
●防音性、防寒性の効果が期待できる
●カーテン2種類の組み合わせを楽しめる
シングルタイプのレールと大きく違うのが、カーテンが2種類あるというところです。
カーテンが1種類しかない場合、日差しが気になってカーテンを引くとお部屋の中が暗くなりすぎてしまうことがありますよね。
内側のレースカーテンだけを引けば、表の光を取り入れながら日差しを調節することが可能ですし、朝、日中、夕方とそれぞれの日差しの強さに対応しやすくなります。
また、カーテンが2重に取り付けられていることで、さらにいくつか利点が考えられます。
防音性に関しては、外からの騒音を抑える効果もありますし、逆に室内からの音漏れを防ぐ効果も期待できます。
さらに、冬場に窓ガラス越しに入ってくる冷たい冷気を防ぐ効果も高くなりますね。
もちろん、上記の利点はシングルレールに取り付けたカーテンにも当てはまるものですが、カーテンが2種類ある分それぞれの効果が高くなるということが言えます。
シングル?ダブル?リビングにはどちらのカーテンレールが適している?
前章で挙げたそれぞれのメリットをもとに、リビングに適したカーテンレールを考えてみましょう。
例えば、家族みんなが集まるリビングを明るい雰囲気にしたいとお考えの方には、日差しをたくさん取り入れられるシングルレールがおすすめです。
冬にとても寒くなる地域にお住いの方や寒いのが苦手な方には、居心地のよいリビングにするために、より防寒性の優れたダブルレールがいいですね。
このように、シングル、及びダブルのどちらのタイプが適しているかを選択する際には、リビングをどのような空間にしたいかということがポイントになってきます。
また、立地条件などもカーテンレール選びには重要です。
隣の家が近かったり、車が行き交う道路側や人通りの多い通路沿いにお住まいの方でしたら、ダブルレールを選択して日中にレースカーテンを使用すると安心ですよね。
マンションか1戸建てかなどの違いや、1人暮らしや子供のいる家庭など使用する人数の違いなども考慮して、それぞれのリビングにぴったりのカーテンレールを選んでみましょう。
寝室には?やっぱりシングルレールよりダブルレールがいいの?
最後に、寝室について考えてみましょう。
睡眠の質を高められることを前提に、寝室をお使いの方のライフスタイルにあったカーテンレール選びがポイントになってくるとされています。
外からの音を気にせず、静かでよりリラックスした空間作りが安眠への近道だと言われていることから、一般的に、寝室には防音効果の高いダブルレールがおすすめされることが多いです。
また、お休みの日にはお昼頃まで寝ていたいとお考えの方や、小さいお子さんやご年配の方がお昼寝に寝室を利用するという場合にもダブルレールが適していると言えます。
さらに、夜勤のお仕事をされていて昼間にしっかり寝ておきたいという方などにも、カーテンが2重になっているダブルレールがおすすめです。
しかし、朝すっきりと目覚めたいので朝日がしっかりと室内に差し込む方がいいという理由や、インテリア性を重視してシンプルなシングルレールを選ぶ方もいらっしゃいます。
寝室にはダブルレールと決め込まずあくまで参考に、ご自分が寝室でどのように過ごしたいかをしっかり考慮したうえでシングル及びダブルの選択をしてみましょう。
カーテンレールのシングル及びダブルの選択は基本的にはお好みで!
カーテンレールの機能性レールと装飾性レールには、シングルタイプとダブルタイプがあります。
基本的に、お部屋の雰囲気にあったものや見た目から考えて好みのものを選択して問題ありません。
シングル及びダブルレールのそれぞれの特徴やメリットを把握しておくと、選びやすくなりますね。
設置するお部屋をどのような空間にしたいかということもヒントにして、ご自分にぴったりのカーテンレールを見つけましょう。