普段お使いのテーブルについてしまった傷に、お悩みの方も少なくはないでしょう。
木製のテーブルですと細かいひっかき傷はもちろん、場合によっては深くえぐれた大きな傷までついてしまうことがあります。
自分で補修できればとお考えの方に、身近なものを使用した方法から、深い傷にまで対応できる補修アイテムを使用した方法まで幅広くご紹介します。
補修時の注意点なども挙げていますので、参考にしてみましょう。
木製テーブルにつく傷の種類を知っておこう!
食事の際にお使いのダイニングテーブルやリビングなどで使用するセンターテーブル、ソファやベッドの側に配置したサイドテーブルから冬に大活躍のこたつまで、ご家庭で使用するテーブルには様々なものがあります。
これらのテーブルで気になるのが、天板部分についてしまう傷です。
まずは、特に傷のつきやすい木製テーブルを取り上げ、その傷の種類を簡単にまとめてみます。
●ひっかき傷
鋭い金属などによって傷の線が入ったもの
●凹み傷
丸みを帯びたものがあたって表面が凹んだもの
●変色傷
熱いコップなどを置いた際にできる輪っか状のシミ
●接着剥がれ傷
集成材を使用したテーブルなどにみられる現象で、木材の接着部分が剥がれて隙間ができたもの
●塗装剥がれ傷
経年劣化によって塗装部分が剥がれ、割れや浮きという現象ができたもの
このように、浅く目立ちにくい傷から大幅な修理が必要になるものまで傷の状態も様々です。
今回は、木製テーブルの傷を自分で補修する方法について考えていきます。
テーブルについた浅い傷なら自分で補修できる!?
実は、木製テーブルについた傷を補修するのはなかなか難しい作業だと言われています。
購入した当初と同じ状態にまで補修するとなると、どうしても専門のリペア職人の熟練した技や専門器具が必要になってくるのです。
しかし、浅い傷であればご自分でも目立たなくすることは可能です。
浅い傷のほとんどがひっかき傷と呼ばれる表面が薄く削れている状態になりますので、削れた傷部分を埋めて目立たなくするのが基本の補修方法になります。
ご自分で補修する場合におすすめのアイテムを挙げてみましょう。
●木工補修用マーカー
ホームセンターなどで販売されている木製家具補修用キットの1つです。
マニキュアタイプやペンタイプなど形状は様々ですが、テーブルの木目に合うように数種類の色を混ぜ合わせ使用します。
気になる傷部分に少しずつ塗った後、指でこすって馴染ませていきます。
数回色を重ねていくと傷が目立ちにくくなります。
●木工補修用クレヨン
こちらもホームセンターなどで手軽に購入できる木製家具補修用キットになります。
4~8色タイプとその色味も様々ですが、少しえぐれたような傷に有効です。
テーブルの木目に合う色味のクレヨンを使って、傷部分を埋めるように塗っていきます。
指を使ってクレヨンをしっかり塗りこんだ後、ヘラなどではみ出た部分を取り除けば完成です。
どうしても気になる!テーブルについた深い傷の補修にチャレンジするなら?
木製テーブルについてしまった深くえぐれた大きな傷の場合、完全に補修するとなると専門のリペア職人でもかなりの技術を要すると言われています。
そんな深くて大きな傷の補修にチャレンジする場合に有効な、いくつかのアイテムとその方法にも少し触れておきましょう。
●樹脂タイプの補修剤
フローリングをはじめとする木製家具の傷やえぐれ、凹みに対応できます。
リペア用樹脂をガスごてで熱して溶かし、数種類の色を混ぜ合わせてテーブルの木目にあった色を作ります。
程よい色に仕上がったリペア用樹脂を使って、傷部分を埋めていきます。
完全に固まる前にカッターなどを使って盛り上がった樹脂を削ぐように表面を平らにならした後、フローリング用塗料と筆で木目を再現すれば完了です。
●家具補修用パテ
粘土状のパテで、テーブルの大きくえぐれた傷部分を埋めて使用します。
エポキシタイプや速乾性があるもの、着色済みのものなどその種類は豊富です。
傷部分を埋めた後に表面を平らに調整するだけでなく、パテの種類によっては着色、ワックス掛けといった行程が必要になります。
簡単に使用方法などをご説明しましたが、ご自分で補修を行うにはなかなか難易度が高いということをしっかり把握しておきましょう。
身近なものが使える!テーブルの傷を目立たなくする方法
木製テーブルについたちょっとした傷なら、もっと手軽に補修する方法があれば便利ですよね。
ここでは、ご家庭にある身近なものがテーブルの傷補修に使用できないかを考えてみましょう。
木製テーブルには保護的な役割からオイル塗装しているものがあり、購入時にメンテナンスにオイルを使用することをすすめられることもあります。
これを踏まえて、ご家庭にある食用オイルなどを傷補修に利用する方法をご紹介してみます。
●オイルと酢
食用オイルと酢を1対1の割合で混ぜ合わせものを柔らかい布に染み込ませ、テーブルの傷部分に擦りつけるように拭いていきます。
何度も重ねて拭くことで、表面についた細かい傷が目立たなくなります。
また、色をのせることで傷を目立たなくするという方法もあります。
身近な物を利用するのなら、この方法にはコーヒーを使うことをおすすめします。
●インスタントコーヒーとお湯
インスタントコーヒーとお湯をだいたい小さじ3ずつ、1対1の割合で混ぜ合わせます。
これをティッシュやキッチンペーパーなどに少量浸し、薄くのばしながら傷部分を少しずつ拭いていきます。
コーヒーの濃い茶色で着色し、細かい傷を目立たなくすることができます。
テーブルの傷を補修する際の注意点は?
これまで、テーブルについた浅い傷からえぐれたような深い傷までを補修するアイテムや、身近なものを使って細かい傷を目立たなくする方法などをご紹介してきました。
大切なテーブルを傷めてしまわないためにも、これらの補修作業を行う際の注意点をまとめておきます。
まず、テーブルの素材をしっかりチェックしておきましょう。
木工補修用のアイテム、樹脂タイプのものやパテなどの補修剤が使用できないテーブルもあります。
また、食用オイルや酢などの身近なものを使用する際は、前もって、テーブルの端や裏側の見えにくい部分で少し試してから使用するなどの注意が必要になります。
特に、インスタントコーヒーを使用すると変色してしまうこともありますので、明るい色味の木製テーブルには不向きであることもしっかり把握しておきましょう。
基本的に、ご自分での補修作業はテーブルの傷が大きいものであればあるほど失敗しやすく、時間や手間も掛かると言われています。
完全に修復することは難しいということをしっかりと理解したうえで、補修作業にあたるようにしましょう。
専門リペア業者もうまく利用しよう!
ほんの少しの傷であったり目立たなくなる程度での補修で納得がいく場合は、ご自分で傷の対処をすることはもちろん有効です。
また、長年使用して小さな傷を重ねていくうちに愛着も増し、年季の入った風貌としての味を楽しむというのも木製テーブルならではの利点とも考えられますね。
しかし、あまりに大きな傷ですとどうしても目立ってしまいますし、そのまま放置しておけばテーブル自体の寿命を縮めてしまう原因になることもあります。
ご自分での補修が難しい場合は、専門リペア業者に依頼してみるのも1つの方法です。
各業者ごとのホームページなどにのっているこれまでの実績や施工例などを参考に、まずは、見積もりから依頼してみましょう。
傷の具合やテーブルの素材などによって高額になることもありますので、複数の業者で見積もりをとって比較することをおすすめします。
テーブルの小さな傷なら自分でも目立たなく補修することは可能!
食器やグラスを使用する木製のダイニングテーブルなどには、どうしても細かい傷がついてしまいます。
大きな傷ですとプロの手をお借りしなければ難しい場合もありますが、ひっかき傷程度なら、自分で補修し目立たなくすることは可能です。
ホームセンターなどで手に入る、木製家具用の補修用キットなどをうまく利用してみましょう。
ご家庭に常備しているものでの補修に使用できるものがありますので、1度お試し下さい。