お部屋に素敵なダイニングテーブルを置くと、毎日の食事が一層楽しいものになるような気がすることでしょう。
しかし、ダイニングテーブルは大きくて重いものが多いので、床に傷が付く心配から置くこと自体を悩んでいる方もいるかと思います。
ここでは、ダイニングテーブルを床に置く時に、傷防止に役立つグッズをご紹介します。
それぞれのメリットとデメリットを考えて、自宅に合うタイプの傷防止グッズを選んでみましょう。
床にカーペットを敷いてダイニングテーブルを置こう
床の傷防止グッズの中には、床自体を保護するタイプとダイニングテーブルを保護するタイプがあります。
まず、ご紹介するのは床にカーペットやラグを敷くことです。
ダイニングの床を傷付けてしまうのは、主にイスを引いたり戻したりする時のこすれによるものでしょう。
カーペットは、イスを引いた時の衝撃だけではなく、音も軽減してくれるのでマンションやアパートの上の階に住む方には特におすすめしたい方法です。
しかし、カーペットを敷く時にはいくつかの注意点があります。
カーペットはフローリングを隠してしまうので、せっかくのフローリングの持ち味を損ねるように感じることがあるかもしれません。
そして、できるだけカーペットが目立たないように、ダイニングテーブルにギリギリ合わせた小さなサイズを選ぶ方もいらっしゃるでしょう。
しかし、サイズに関してはダイニングテーブルではなく、イスを大きく引いた時に合わせた大きめのものを選ぶようにしましょう。
小さなものでは、イスを引いた時にめくれたりくしゃくしゃになったりして、傷防止の意味をなさなくなる場合があります。
また、小さな子どもがいる場合には、食べこぼしや飲みこぼしの心配もあるかもしれません。
そのため、毛足の長いラグよりも、汚れたらすぐに気付くツルリとしたカーペットの方がおすすめです。
長く使っていると、カーペットの端がめくれてしまうこともあるので、専用の粘着シートなどを使って床にピッタリと貼った方が良いでしょう。
床の色を損なわないクリアシートで傷防止を
床にカーペットを敷くのは一番簡単な方法ですが、やはりフローリングの色を出したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合には、透明の床保護シートを敷いてみてはいかがでしょうか。
透明の保護シートは、ラグのように大きな存在感を示すことなく、シンプルな見た目なのでどんなダイニングでも使いやすい商品といえます。
●マックスシェアー:クリアダイニングマット クリア180×240cm
参考価格:7,128円(税込)
サイズが大きいので、ダイニングテーブルの下でも安心して使うことができますし、大きすぎる場合には自分でカットすることも可能です。
厚みは1.5mmなので躓くようなことはありませんが、しっかりと傷防止の役目を果たしてくれます。
また、耐水性があるので、食べこぼしや飲みこぼしがあってもサッと拭くことができる衛生的な商品です。
耐熱性にも優れているので、床暖房を設置している家でも使用することができます。
もし、使用しなくなった時には丸めてしまっておけるので、場所をとらないのも良いですね。
ただし、透明といっても敷いているのが全く分からないというわけではありません。
光を反射してしまって目立つ場合がありますので、直接光が入るような大きな窓が近くにある場合には特に目立ちやすいといえます。
安価で求めやすい!ダイニングテーブルにフェルトを使った傷防止グッズ
ここまでは、床に直接敷いて傷防止をするグッズをご紹介しましたが、ここからはダイニングテーブルに取り付けるグッズをご紹介しましょう。
まず、おすすめしたいのは安価で簡単なフェルトを使った傷防止グッズです。
ダイニングテーブルやイスの脚の裏にフェルトを貼って、床との摩擦を避ける商品です。
フェルトに粘着シートが付いていて、脚のサイズに合わせてカットするものが一般的で、新しい家具を購入した時には最初から付いていることも多いものです。
フェルトは特殊なものではありませんから、自分で100均や手芸店で購入するのも良いでしょう。
フェルトでも使える布専用の粘着シートを使えば簡単に作ることができるので、一番安価な方法ともいえます。
しかし、今回特にご紹介するのはこちらのグッズです。
●Tenn Well:家具保護パッド 50個円形+2枚方形 フェルトパッド(コーヒー)
参考価格:886円(税込)
厚みが3mmあるので、傷防止だけではなく防音にも優れています。
直径2.5mmの円形と15cmの方形の2種類がセットとなっているので、多くのダイニングテーブルの脚と円形のサイズは合わせやすいといえますし、合わなくても方形をカットして使うことができるので便利です。
フェルトの場合には、イスなど動かすことの多い家具では摩擦によって剥がれる場合もあるのですが、セット数が多いので定期的に交換して使えるのも良いでしょう。
ただし、フェルトは性質上どうしてもホコリやゴミが付きやすくなります。
こまめにお掃除をして、ホコリが付きにくくなるよう心がけた方が良いでしょう。
ダイニングテーブルに専用靴下を使って傷防止を
フェルトはやわらかく使いやすいものですが、「剥がれて気付かない内に床に傷が付いたら…」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
ダイニングテーブルの脚の裏だけに付けるグッズは、目立たないことが家具の雰囲気を損なわない一方で、外れたり剥がれたりしても気付きにくいことが欠点ともいえます。
傷防止を徹底するために、もう少ししっかりとガードできるものをお探しの場合には、ダイニングテーブルやイスの脚をすっぽりと保護する靴下タイプがおすすめです。
テーブルやイスの脚に使用する靴下にはいくつかの種類があります。
文字通り靴下のように布でできているタイプ、シリコンなどのゴム製、ゴムとフェルトなど材質の違うものを合わせたタイプもあります。
それぞれの特徴がありますので、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
●布製の靴下
どんな形状の脚にも付けやすく、伸びるので多少のサイズの違いに対応できます。
ホコリやゴミを巻き込みやすいのでこまめな掃除が必要なことと、布は摩擦でいずれ破けることも考えられますので、定期的な交換が必要です。
●シリコンなどゴム製の靴下
柔軟性があり、しっかりとフィットしながらも伸びがあるのが特徴です。
滑りにくいので安心して座ることができ、透明なタイプを選べば目立ちにくいのも利点でしょう。
●他の材質を組み合わせてできている靴下
床に当たる部分はフェルトで、付ける部分はシリコンなど、違う材質の良いところを組み合わせたタイプです。
様々なデザインがあります。
ダイニングテーブルのイスを滑りやすくする傷防止グッズ
ここまでは、ダイニングテーブルやイスの脚に取り付ける商品をご紹介しました。
しかし、「動かさないダイニングテーブルはフェルトなどでも良いけれど、イスは滑りを良くして床の傷防止もできるグッズを使いたい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
イスの滑りを良くするなら、こちらの商品がおすすめです。
●イスが静かに.com:チェアブーツ isuisui Mサイズ4個セット
メーカー希望小売価格:1,188円(税込)
「イスが静かに.com」は、和気産業株式会社が運営するイス脚カバーの通販専門サイトです。
専門サイトというだけあって品揃えは豊富で、カスタマーセンターがお客様の相談にものってくれます。
こちらのチェアブーツは、羊毛100%でできた圧縮フェルトが球体で付いていて、差し込み口は特殊形状となっているので丸脚、角脚、デザインチェアの斜め脚に使用が可能です。
ピタリとフィットするので外れにくく、傷防止はもちろん防音効果もあります。
球体なので汚れやホコリが付きにくく、お手入れが簡単なのも嬉しいポイントです。
さらに、圧着成型で接着剤などは不使用のため、床暖房のお部屋でも安心して使うことができます。
一般的なイス脚カバーは床との接触面が平らなので、ものによってはイスを引くとこすれによる跡が付く可能性もないとはいえません。
見た目も可愛らしい球体の底面は、床をやさしく滑ってくれるでしょう。
それでも床に傷が付いたなら
ここまでは、床やダイニングテーブルを保護して、床に傷を付けない方法をご紹介してきました。
しかし、しっかり傷防止をしていたのに床に傷が付いてしまうこともあります。
ここでは、床に傷が付いてしまった場合の対処法についてご紹介します。
床に傷が付いた時の補修方法はいくつかの方法がありますが、比較的簡単にできるのは塗って補修する方法です。
●建築の友:かくれん棒 フローリング用 ブリスターパック単色
・ソフトタイプ参考価格:419円(税込)
・ハードタイプ参考価格:476円(税込)
かくれん棒は、多くの通販サイトやホームセンターなどでも販売しているクレヨンのような形をしたフローリングの傷補修材です。
小さく浅い傷にはソフトタイプで塗るだけ補修を、深い傷やへこみにはハードタイプで溶かして馴染ませる形をとります。
キズの種類や大きさに合わせて選べるのが便利ですし、スティックは単体でも販売しているので、自宅に合う色だけを購入できるのも良いですね。
こちらの商品以外にも、シールのように貼るだけのテープタイプや、電動コテで専用樹脂スティックを溶かして傷を埋めていく方法などもあります。
自宅の床に合った色味で、自分の使いやすい補修材を探してみるようにしましょう。
ただし、賃貸住宅では勝手に修理や補修をすると違反になる可能性もありますから、補修の場合には必ずオーナーの方や管理会社にご相談した方が安心です。
いつまでもキレイなダイニングにするために
ダイニングの床をいつまでも美しく保つためには、普段から傷を付けないような生活をすることも大切です。
しかし、だからといって毎日我慢をしながら静かに生活をするのも、ストレスになってしまいます。
傷防止グッズを上手に使って、自分にもダイニングにもやさしく安心な生活をしてみてはいかがでしょうか。