テーブルの天板の傷の補修作業は、家具専用補修キットを使い着色して傷を隠したり、専用パテなどで埋めるというような手段が一般的です。
どれもなかなか手間が掛かるものですし、新品同様にまで仕上げるのは困難とも言われています。
そこで、手軽で見た目にも美しくテーブルの傷補修ができる方法として、リメイクシートを取り上げます。
テーブルに適したリメイクシート選びから貼り方までを詳しくご紹介します。
テーブルの天板の傷が気になったら?リメイクシートがおすすめ
ダイニングやリビングなどに配置しているテーブルの天板は、使用していくうちに傷などがついてしまうものです。
食器や金属製品などが擦れてできた細かい引っ掻き傷、グラスやカップを置いてできた輪染み、重いものをぶつけてできたえぐれたような大きな傷など、テーブルを使用すればするほどその傷は増えていきます。
特に、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭などでは、天板の上でおもちゃなどをひきずったりすることもあります。
ペットを飼っていらっしゃる場合には、爪で傷がついてしまうこともありますよね。
時には、購入したばかりのテーブルに大きな傷がついてしまうこともあるのです。
しかし、傷がついたからといってその度にテーブルを買い換えるわけにもいきません。
家具用の補修キットなどを使用してテーブル天板を補修するのも対処策ではありますが、傷の大きさや種類によっては綺麗に補修することが難しいものもあると言われています。
そこで今回は、リメイクシートを使用したテーブルの天板の傷補修方法をご紹介します。
リメイクシートってどんなもの?
リメイクシートとはその名の通り、壁や家具類をリメイクできるシートになります。
木目やタイルなどの模様が印刷された、塩化ビニル性のものが一般的です。
裏面が粘着のシールタイプになっているのが大きな特徴で、糊や両面テープを使用する手間が省けて手軽に使用できることから、DIYの材料として人気が集まっています。
ネットやホームセンターはもちろん100均でも購入でき、そのサイズや柄も様々です。
このリメイクシートは、大きく2種類に分類することができます。
1つ目は、弱粘着タイプです
壁などに貼っても下地を傷めずに剥がすことができるタイプで、賃貸のお部屋などでも使用できます。
パソコンなどの家電や高価な家具にも安心して使用できるのがメリットとされています。
2つ目が、強粘着タイプです。
こちらは、粘着シートと呼ばれるマンション住宅などの内装の1部にも使用されるもので、しっかりと貼り付けることができ、水や傷にも強いという特性があります。
テーブルの天板に使用するのなら、弱粘着タイプを使用することをおすすめします。
リメイクシートの柄にはどんなものがある?
リメイクシートの魅力の1つとして、柄の種類が豊富なことが挙げられます。
100均などのコーナーをのぞいてみると、各店舗ごとにたくさんの柄の商品が展開されていることに驚かれる方も少なくはないでしょう。
木目、レンガ、タイル、大理石といった種類ごとに細かな色味が設定されているのはもちろん、ワンポイントでペイントが施されたものやヴィンテージ加工がなされたものなどデザイン性に優れたものもたくさん販売されています。
テーブルの天板に使用するリメイクシートとして、木目タイプのものを取り上げて1例を挙げてみましょう。
●オーク調
濃い茶系の落ち着いた深みのある色合いで、高級感を演出できます。
●メープル
ナチュラルな木材の色味でお部屋の他の家具類との相性が抜群です。
●ホワイトカラー
明るいイメージで、フレンチシックのおしゃれなテーブルに仕上げることができます。
●ヴィンテージカラー
ブルックリンテイストのお部屋などに好まれる色味で、都会的なイメージを演出できます。
その他にも、木の節までをリアルに再現したものやグリーン基調にしたカントリーなお部屋にぴったりなもの、様々な木材を組み合わせたリメイク調のものなどもあります。
リメイクシートを使用すれば、ご家庭のテーブルのイメージを大きく変えられるでしょう。
テーブルの天板に適したリメイクシートの選び方
リメイクシートは表面の柄の違いだけでなく、各商品によって様々な特徴があります。
テーブルの天板に使用する際には、どんなタイプのリメイクシートが適しているのでしょうか。
●剥がしやすいタイプ
●防水タイプ
●耐熱タイプ
弱粘着タイプのリメイクシートの中でも、この3つの特徴があるものを選ぶことをおすすめします。
まず、テーブルは家具の中でも使用頻度が高いものですので、リメイクシートを貼った上からでも天板に傷や汚れが付いてしまいます。
剥がしやすいタイプのリメイクシートですと何度も貼り直すことができますし、実際に天板に貼り付ける際にシワになったり気泡が入ってもすぐにやり直しがきくので安心です。
テーブルには飲み物などをのせることがありますので、防水性の高いPVC素材のものを選べばこぼしてしまった時でも問題なく、天板が汚れてもリメイクシートの上から水拭きができて掃除するのにも便利ですね。
また、耐熱タイプのリメイクシートなら、温かい食べ物や飲み物など熱を帯びたものも気兼ねなくテーブルに置くことができます。
のちに詳しくご説明しますが、リメイクシートをテーブルの角部分に貼る際にドライヤーの熱を使用する方法などもありますので、耐熱効果の高いものを選ぶことはとても重要です。
リメイクシートをテーブルの天板に上手に貼る方法は?
リメイクシートをテーブルの天板に貼る際の手順や注意点をまとめておきましょう。
まず、テーブルの天板の埃を落として水拭きし、しっかりと乾かしてから作業を始めます。
お好みのリメイクシートを、テーブルよりも少し大きめのサイズにカットしておきます。
リメイクシートが足りない場合は、柄を合わせて横に継ぎ足して使用しましょう。
次に、テーブルの貼りたい場所の端部分に、マスキングテープを使ってカットしたリメイクシートを固定します。
固定した部分から、リメイクシートのシールについた裏紙を剥がします。
空気が入らないように丁寧に貼っていきましょう。
強く押さえすぎたり引っ張りすぎると、シワや傷の原因になってしまいますので注意が必要です。
テーブルの天板部分全体に貼れたら、余分な部分をカッターを使ってカットします。
前章でもご説明しましたが、テーブルの角はリメイクシートの端が重なるためシワになりやすい部分です。
ドライヤーの熱を当ててすこし伸ばしながら貼っていくと、熱の効果でシワにならずぴったりと仕上げることができますので、是非お試し下さい。
リメイクシートはテーブル以外にも使える!
最後に、リメイクシートの活用方法についてご紹介しておきます。
まず、キッチンや洗面所の壁紙として使用することはもちろん可能です。
防水効果の高いタイプを選べば、タイルやレンガ柄のリメイクシートを水回りに使用してお洒落に演出することもできますね。
玄関のインテリアにこだわる方には、玄関ドアに使用することもおすすめします。
木目調のリメイクシートを上手に使って高級感を出しつつ、気になる傷や汚れ対策にもなります。
収納棚などに古材風のリメイクシートを貼ればヴィンテージ家具になりますし、一見愛想のなかった機能性重視のプラスチック製衣装ケースも、リメイクシートを施せば高級家具に大変身です。
また、テーブルの天板に使用した後、残ったリメイクシートをお部屋の小物アレンジに使用してもいいですね。
コースターやフォトフレーム、ペン立て、ティッシュケースなどあらゆる小物に貼り付けることが可能です。
テーブルの天板の傷補修としてももちろんですが、お部屋のインテリアのテイストを変えたい場合など、あらゆる場面で使用してみましょう。
簡単!手軽!低コスト!リメイクシートをテーブルに活用しよう
カットしてシールで貼るだけのリメイクシートは手軽さに加え、100均でも様々な種類のものを購入できます。
壁や収納棚などはもちろん、日々食事の際などに利用しているテーブルにも使用できます。
テーブルに使用する際は、サイズや柄だけでなく防水性や耐熱性に優れたものを選ぶことが重要です。
気になる傷を隠しつつ、簡単にお洒落なテーブルに仕上げることが可能なリメイクシートをお試し下さい。