玄関に造り付けの靴箱だけでは、靴の収納スペースが足りないという方も少なくはないでしょう。
そこで、安価という魅力はもちろん高い防湿効果も踏まえて、簡単にできるすのこを使った靴箱をおすすめします。
必要な材料や道具、作り方の手順などをわかりやすくまとめています。
機能性を考えたアレンジ方法や、インテリアとしてこだわったニスや塗装方法まで幅広くご紹介していますので、是非、参考にしてください。
すのこを靴箱作りに利用しよう!
多くのすのこに、ヒノキやキリなどが素材として使用されています。
これらの木材には水気を吸い取り発散させる特性があり、和服を収納する箪笥などにも利用されてきました。
また、すのこの一定の間隔で角材の上に打ち付けた構造は、通気性にも優れています。
このように、すのこには高い防湿効果があるとされています。
この特性を活かして、お布団の下や押入れの中などに利用している方も多いと思います。
実は、すのこは靴箱作りにも適した素材なのです。
毎日、通勤や通学に履いている靴や小さいお子さんのスニーカーなどは特に、汗による水分をたっぷりと吸い込んでいます。
これらの靴はもちろん、普段あまり履かないブーツ類やヒールの高い靴にも、通気性の悪い靴箱にしまっている間にカビが発生してしまいます。
嫌な臭いがこもったままでは、とても気になってしまいますよね。
防湿効果が高いすのこを使った靴箱なら、このような問題も解決します。
100均やホームセンターで手軽に手に入るすのこを使った、靴箱の作り方をご紹介します。
すのこを使った靴箱作りに必要なものは?
すのこを使った基本的とも言える靴箱の作り方をご説明するにあたり、まずは、必要なものをまとめてみました。
靴を置く棚板が3段のタイプになります。
・すのこ5枚
・木工用ボンド
・釘
・ハンマー
たったこれだけの材料で、靴箱を作ることができます。
すのこには様々なサイズのものがありますので、作りたい大きさの靴箱に合ったものを選びましょう。
100均で販売されている薄手のすのこでももちろん靴箱を作ることは可能ですが、強度が気になる場合は、ホームセンターで販売されている厚みのあるしっかりしたすのこを利用することをおすすめします。
木工用ボンドで固定するだけではどうしても壊れやすいため、釘で補強しましょう。
DIY経験者など釘やハンマーの扱いに慣れていらっしゃる方なら、木工用ボンドは使用しなくてももちろん構いません。
また、すのこの厚みに合った釘を選んでおきましょう。
その他に、ニスや塗料などもお好みで用意しておいてもいいですね。
すのこを使った靴箱!基本の作り方は?
すのこを使った靴箱の基本的な作り方の手順を、ざっとご紹介します。
①すのこを2枚L字になるように合わせて、木工用ボンドで固定します。
②①に、もう1枚すのこを木工用ボンドで取り付けて、側板と靴箱の一番下の段になる棚板を作ります。
③木工用ボンドがある程度乾いたらその上から釘を打ち、4隅をしっかり固定しておきましょう。
④③で出来上がった枠組みに、靴箱の2段目、3段目にあたる棚板を順番に固定していきます。
⑤木工用ボンドがしっかりと乾いたら、基本的なすのこの靴箱が完成です。
使用するすのこによっては、まっすぐでないものもあります。
木工用ボンドで固定する際には、全体のバランスをよく見て、左右対称になるように慎重に固定しておくことがポイントです。
この後、ニスや塗料で仕上げてもいいですね。
木工用ボンドや釘で固定する前に、先にすのこに色をつけておくのもおすすめです。
組み立てた後から色をつけるよりも作業がしやすく、綺麗に仕上がります。
釘を使わずしっかり固定!さらに簡単なすのこを使った靴箱の作り方
すのこを木工用ボンドだけで固定するのでは、やはり靴箱として利用する際に強度が心配です。
釘でしっかりと補強することをおすすめしていますが、釘を打つのはなかなか技術が必要ですよね。
固定しておきたいところにまっすぐ釘を打つのは、意外と難しいものです。
ハンマー自体、普段使ったことがないという方もいらっしゃると思います。
そこで、釘を一切使わない、すのこの靴箱の作り方をご紹介しておきましょう。
釘の代わりに用意するのが、結束バンドです。
木工用ボンドである程度固定した後、結束バンドですのこの4隅を固定していきましょう。
釘を打つ場所よりも、少し多めに固定しておくことがポイントです。
結束バンドの固定する部分を靴箱の内側に来るようにして、長さを揃えて出来るだけ短くカットしておきましょう。
どうしても見た目が気になる場合は、すのこに色をつける際に、結束バンドにも同じ色を塗っておくといいですね。
釘を使わずにできるこちらの方法は、お子さんと一緒にすのこの靴箱作りに挑戦する際などにもおすすめです。
基本のすのこ靴箱の作り方をアレンジしてみよう!
すのこを使った基本の靴箱の作り方に少しアレンジを加えるだけで、さらに使いやすく見た目にもおしゃれな靴箱にできます。
アレンジ方法の例をいくつか挙げてみましょう。
●1番上の棚板をベニヤ板やウッドボードに変える
靴箱の1番上の天板を、すのこ以外の木材に変えることで見た目の高級感がぐっと増すうえ、天板をディスプレイとして使用することができます。
可愛い小物や植物などを飾って、玄関を素敵なスペースに演出してみましょう。
鍵や靴べらなどを置くスペースとしても活用できます。
●すのこを使って扉を取り付ける
基本の3段タイプのすのこ靴箱も、扉がつくことで見た目の印象が変わってきます。
すのこを使って扉を作るので通気性はそのまま、しかも中のものが見えずすっきりと収納できてとても便利ですね。
●キャスターや取っ手を付ける
すのこで作った靴箱の底板部分にキャスターを付ければ、玄関の狭いスペースに縦向けにすのこ靴箱を配置することも可能になります。
手前に引き出すだけで必要な靴がさっと取り出せて便利です。
デザインにこだわった取っ手などをつければ、使い勝手もよく見た目にもおしゃれです。
●ミニサイズのすのこを使う
100均で手に入るミニサイズのすのこを使って、お子さん用の靴箱を作ってみてもいいですね。
ニスや塗料ですのこ靴箱の見た目の雰囲気がガラリと変わる!
すのこをそのまま使ってもナチュラルな木製靴箱で素敵ですが、基本のすのこ靴箱の作り方にひと手間加えてニスや塗料を使うことで、玄関のおしゃれなインテリアとして配置することができます。
玄関内で使用する靴箱なら、水性のニスや塗料で問題ありません。
初めて使用する方でも、手軽にペイントできることからもおすすめです。
ニスには、大きく分けて艶ありタイプと艶消しタイプがあります。
また、ニス自体にクリア、ナチュラル、ダークなど様々な色味のものがありますので、玄関の雰囲気や造り付けの靴箱とのバランスにあったものを選んでみましょう。
もちろん、塗料を使って好みの色に仕上げてもいいですね。
お子さん用の靴箱なら思い切ってカラフルに塗装してポップに、また、側板と棚板の色を変えてみるのもいいですね。
白の塗料で仕上げて、ガーリーな雰囲気を強調したり、黒一色で男前インテリア風に、濃い茶色でアンティーク家具のような雰囲気を演出してみるなど、すのこで作った靴箱の色付けを楽しんでみましょう。
簡単で便利なすのこ靴箱!アレンジを楽しもう
高い防湿効果から押し入れなどに利用されるすのこは、靴箱作りにも適した素材です。
また、100均やホームセンターで安価に手に入ることから、手軽で人気なDIYアイテムの1つも言われています。
このすのこを使えば、とても簡単に靴箱を作ることができ、しっかりと靴の収納スペースを確保することも可能です。
基本の作り方を抑えたうえで、そこにアレンジを加えて、世界で1つだけの素敵な靴箱を作ってみましょう。