カーペットの素材を比較!素材の種類・呼び方・違いを学ぶ!

カーペットを買うときは、値段や色柄を中心に考えるものですが、素材の違いも気になるのではないでしょうか。

カーペットの素材は、大きく分けると天然素材と化学繊維の2つに分かれ、天然素材は高くていいもの、化学繊維は安くて劣るものと一般的には考えられています。

しかし、一概にそうとも言い切れません。

ここではカーペットの素材を比較して、それらの違いと選び方をご紹介しましょう。

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「カーペット」には色々な呼び方・種類がある

最初に、カーペットには色々な呼び方がありますので、迷わないように用語を整理しておきましょう。

まず、「カーペット」とは、繊維を束ねて作られた敷物全般のことを指します。

日本語なら「絨毯(じゅうたん)」で、織り方やサイズ・素材は問いません。

しかし、一般的に、小さいものを「マット」、部屋の中心にポイントとして置くものを「ラグ」、床全体に敷き詰めるものを「カーペット」と呼び分けているとされています。

これらの呼び分けは国によっても違いますので、「日本ではそういう感じなのか」程度の理解で大丈夫でしょう。

ここでは、「カーペット」を「敷物全般」の意味で使うことにします。

この他に、カーペットといえば、「ペルシャ絨毯」や「緞通(だんつう)」もよく耳にしますね。

「ペルシャ絨毯」はイランで作られているもので、日本人のイメージとは違い、薄くてしなやかで軽いものほど上質とされているカーペットです。

一方、「緞通」は中国発祥で、日本人の高級カーペットのイメージ通りの、毛足の長いどっしりとしたカーペットです。

どちらも手織りですが、織り方が全く違うのでよく比較の対象になっています。

これに対し、私たちが普段目にしているのは、「タフテッド」や「ウィルトン織り」など機械で作られたカーペットです。

大量生産ができるので比較的安価で、敷物にするために織ったり刺繍したりノリ付けしたりと、様々な方法があるのが特徴です。

カーペットの素材にはどんなものがある?

カーペットの素材は、大きく分けると天然繊維と化学繊維に分かれます。

天然繊維には、ウール(羊毛)・絹・綿・麻など、化学繊維には、ナイロン・ポリプロピレン・ポリエステル・アクリル・アセテートなどがよく使われています。

しかし、カーペットに使われる繊維の代表格といえば、だいたい以下の6種類に絞られます。

①ウール(羊毛)

②綿

③ナイロン

④ポリプロピレン

⑤ポリエステル

⑥アクリル

このうち、お馴染みの綿は、タオルや肌着に代表されるように、肌触りがよく吸水性が高いのが特徴です。

ラグとして、夏場愛用されている人気の素材ですね。

しかし、一般的なイメージの「絨毯(じゅうたん)」として考えたとき、「綿製品」は季節ものとしての性質が少々強すぎるようです。

ここではカーペット素材の対象からあえて除外することにし、残り5つの繊維の特徴を比較していきましょう。

カーペット素材の王様は天然素材の「ウール(羊毛)」

カーペット素材の王様は、何といってもウールです。

数千年の歴史を持ち、冬は温かく、夏も快適に過ごせるウールは、カーペットのスタンダードモデルだといえるでしょう。

近年、優れた化学繊維もたくさん出てきているのですが、トータルで比較すると、現在もウールに軍配が上がっているようです。

この優秀な素材を賞賛する言葉に、「ウールの七不思議」があります。

①保温性(暖かさ)

②吸湿性(保湿効果=湿気を吸ったり吐いたりする)

③染色性(発色のよさ=多彩で美しい模様が可能)

④吸音性(防音効果=耳障りな高音帯の音を吸収する)

⑤難燃性(火が付きにくく、燃え広がりにくい)

⑥弾力性(足腰の負担を減らし、へたらず回復力がある)

⑦撥水性(水を弾く=汚れにくい)

これに加え、何世代にも渡って使えるほど長い耐用年数を誇る、なかなかの優れものです。

しかし、弱点がないわけではありません。

価格と虫食い、そしてカビです。

羊の毛は、年に1度しか回収できない貴重な天然資源ですので、やはり化学繊維よりコストがかかります。

また、きっちり織られたカーペットは比較的虫害に強いとはいえ、羊の毛はタンパク質でできていますので、全く虫が付かないわけではありません。

さらに、湿度の高い日本では②の吸湿性が過度に働きやすく、原産地ならそれほど気にしなくてもいいカビの心配をしなければなりません。

スタンダードではあっても、パーフェクトではないのですね。

カーペットの化学繊維の特性比較

化学繊維は、ある程度共通した特徴を持っています。

ウールより優れている点が、

・価格が安く、手に入れやすい
・虫やカビが付きにくい

ウールより劣る点が、

・保温性や防音性
・火に弱い(溶けながら燃える)

これに加え、それぞれが独自の特徴を持っています。

●ナイロン

汚れや水・摩擦に強く耐久性があることから、ホテルや医療施設に使われることの多い素材です。

比較的高価で、ウールを含めた5つの中で1番丈夫な繊維です。

●ポリプロピレン

ナイロンとよく似た特性を持つ上、価格の安さと水に浮くほどの軽さが魅力です。

ナイロンの代替品として、これも人が歩き回る場所に向いています。

●ポリエステル

衣料・寝具からカーテン・ソファ・カーペットまで、使われていないものがないほど身近な繊維です。

安くて摩擦に強く丈夫な上に、加工が容易で、絹やウール・綿・アクリルなど様々な繊維の風合いに似せたものを作ることが可能です。

流通量も1番多く、まさに化学繊維界の王様といったところです。

●アクリル

編みものの世界で、ウールの毛糸の代替品となっているのがアクリル製の毛糸です。

毛布の素材としてもお馴染みで、カーペットではデザイン性の高いものに多く使われ、価格は少し高めです。

毛羽立ちしやすい欠点はありますが、柔らかくて発色がよく、色あせしにくいのが特徴です。

比較して見えてきた!素材ごとのカーペットの得意分野

素材の基本性質を見ていると、およその傾向が見えてきます。

例えば、人の行き来の多い通路、ダイニングや勉強部屋など椅子による摩擦が気になる場所には、汚れに強く、耐久性No.1のナイロン製カーペットがぴったりです。

実際、タイルカーペットや、部屋全体に敷き詰めるための毛足の短いセミオーダーカーペットにはナイロン製が多いので、探して困ることはないでしょう。

一方でリビングや寝室など、リラックスするための場所には、肌触りのよいウールやアクリル、ポリエステルが向いています。

シャギー状の毛足の長いものなら、足の裏や手のひらから伝わってくる柔らかい感触が、リラックス効果を上げてくれるでしょう。

お洒落なものが多いアクリル製は、アクセント用におすすめです。

ただし、比較的熱に弱いので、床暖房やホットカーペットのある部分で使うのは避けた方が無難です。

逆に、毛足がパイル状で弾力性の強いものなら、衝撃を吸収するので、転んだときや歩くときの衝撃から足腰を守ってくれます。

階下への音の影響を少なくしてくれますので、子ども部屋にもいいですね。

ただし、燃えないわけではありませんので、油断は禁物です。

素材の比較はカーペットを買うときにはあまり意味がない?

実は、素材の比較、特に化学繊維の場合は、買うときにそれほど役に立つわけではありません。

理由の1つは、売り手側が目的(使う場所)に合った繊維を選んでカーペットを作り、提供していることにあります。

すでに、ナイロンとポリプロピレンは人が多数歩く場所向け、ウールやポリエステルやアクリルは、人がくつろぐ場所向けとして販売されていることがほとんどなのです。

つまり、あらかじめ選んでくれているのです。

理由の2つめは、カーペットにはプラスアルファの処置が施されていることです。

カタログを見れば分かる通り、カーペットにはUVカット・防炎・防水・防虫・抗菌・消臭・静電防止など、特殊な機能が付加されています。

つまり、それぞれの繊維が持つ弱点を強化しているわけですから、もはや素材だけではそのカーペットの特性を把握しきれないのです。

さらに、ポリエステル×アクリル、ポリエステル×ウール、アクリル×綿などの混紡のカーペットや、別の素材の裏地が付いたものも少なくありません。

そうすると、カーペットの素材を考えたときには、結局、天然素材(ウール)か化学繊維かの2択しかなくなってくるのです。

しかし、基本的には、使う場所ごとにすでに適切な素材が選ばれていると考えるべきでしょう。

その上で、買う側は、どんな機能が強化されているかということに集中した方がいいのかもしれませんね。

カーペットの素材は2種類だと考えると分かりやすい

目的に合わせて素材を考えるとき、柔らかさ暖かさを求めるならウールかアクリルかポリエステル、強度が重要なら同じくウールかナイロンかポリプロピレンです。

しかし、これは販売サイドがあらかじめ選んでくれています。

そうすると、素材として選べるのは、原材料が全く異なる天然繊維と化学繊維のどちらかしかありません。

しかし、これは好みの問題です。

予算を照らし合わせ、ご自分のライフスタイルに合った素材を選択することをおすすめします。