「カーテンを新調し、カーテンレールにつけてみたら想像していたより短かった」という経験をした方はいらっしゃいませんか?
短いカーテンは、見た目が悪くなるだけでなく、外からの寒い空気が部屋へ入ってくるという問題も生じるため、できるだけ早目に対処する必要があります。
そこで、カーテンが短いときにできる簡単な対処法をご紹介していきます。
外からの寒い冷気侵入防止に効果的!カーテンの短い部分に布やレースをつける
カーテンが短いと、床とカーテンの隙間から寒い外気が侵入し、部屋の温度が下がってしまいます。
それを防ぐためには、短いカーテンと床との隙間を埋める必要があります。
この隙間を埋める方法は意外に簡単で、カーテンの足りない部分にレースや布をつけるだけで完成です。
使用するレースや布は、カーテンとのバランスやコーディネートを考え、カラーや素材を選ぶことがとても重要です。
そして布選びが済めば、次は計測です。
カーテンの裾から床までの長さをきっちりと測り、布やレースを裁断し、しつけ縫いをしたものを裾に取りつけます。
この際の取りつけ方法はいくつかあるので、自分がもっともやりやすく、継ぎ足した布やレースがカーテンに馴染みやすい方法で実践してみましょう。
・裾上げテープを使用し、カーテンの裾に布やレースを貼りつける
・ミシンを使用し、裾部分に布やレースを縫いつける
・小さめの安全ピンを使用し、裏側で留める
この中でもっとも継ぎ足した部分が目立ちにくくなる方法は、裾上げテープの使用です
ミシンの場合は、カーテンの色に合わせた色の糸を使用するようにしましょう。
そして、安全ピンを使用する際には、布同士が重なった部分に少しだけ針を刺すようにし、表側に針が出ないようにすると安全ピンが目立ちにくくなるのでおすすめです。
カーテンの長さを調節できるカーテンフックに変更する
カーテンをカーテンレールにつける際に必ず必要になるのが、カーテンフックです。
カーテンの長さが短い場合には、このカーテンフックを変更してみると長さを調節することができます。
まず、カーテンフックについてご説明していきます。
よく使用されているカーテンフックには、AフックとBフックがあります。
・Aフック…レールが見えるタイプ
・Bフック…レールを隠すタイプ
一般的にはどのレールにも対応可能なAフックの利用が多くみられますが、「レールを隠したい」という方は、Bフックを使用していることがあります。
カーテンの長さが短く、Bフックを使用している方は、Aフックへ変更してみましょう。
さらにカーテンの長さを微調整することができるアジャスターフックに変更すると、より細かく長さを変えることができます。
アジャスターフックは、引っ掛ける位置を上下に動かすことができるのが特徴です
アジャスターフックにもAフックとBフックがありますが、カーテンが短い場合には下に下げることができるBフックをつけてみるとよいでしょう。
アジャスターフックは、100均やホームセンターなどで簡単に入手することができます。
寒い季節が到来する前につけ替え、寒さ対策のためにカーテンの長さを調節しておきましょう。
カーテン全体を変えてみる!別の布をカーテン代わりにする
「窓の長さに対してカーテンが短い!」
そんな時は思い切ってカーテン全体を取り替えてみましょう。
家にあるお気に入りの生地や既成の布などを用意し、ミシンを使用して簡単にカーテン代わりの布を作ってみることをおすすめします。
ミシンを使用するといっても、周囲を直線縫いするだけで完成なのでミシン初心者でも簡単に作ることが可能です。
このカーテン代わりの布を取りつける場合は、カーテン用クリップを使用すると簡単に取りつけることができます。
カーテン用クリップを使用しない場合には、カーテンレールをつっかえ棒やポールタイプのものに変更し、布をセットしましょう。
カーテン代わりの布選びをする際には、遮光や防寒効果がある生地を選ぶと、暑い夏や寒い冬にも安心です。
カーテンと違って布の種類は豊富にあるので、その空間に合う布を選び、部屋のアクセントにすることもできます。
ゼムクリップを使用!短いカーテンを下げて寒い風の侵入を防ぐ
寒い冬になると、カーテンの短い部分の隙間から冷気が部屋へと流れ込んできます。
そのためカーテンと床の隙間が広く空いていると、部屋の中に冷たい空気が入り、部屋の空気を冷やしてしまいます。
この寒い空気の侵入を防ぐには、カーテンと床との隙間を埋めるしかありません。
そこで、使用中のカーテンをそのまま利用し、隙間を埋める方法をご説明していきます。
使用するものは、ご家庭にあるゼムクリップだけです。
そのため、誰でも簡単に対処することができるのでおすすめです。
①隙間の長さに合ったゼムクリップを用意する
②カーテンレールにゼムクリップを装着する
③ゼムクリップの下部にカーテンフックを装着する
④カーテンをカーテンフックに装着し完成
これで、カーテンをゼムクリップの長さ分下に下げることが可能になります。
ここでさらにもうひと手間加えると、ゼムクリップの使用を外から見せないようにすることができます。
それは、カーテンボックスでカバーする方法です。
カーテンボックスをカーテンレール上に装着することで、ゼムクリップ部分を隠すことができるので、見た目の心配もなくなり、おしゃれなカーテンが完成します。
カーテンの裾の縫製部分をほどいて短い部分をカバーする
カーテンをつけてみて短かった場合には、カーテンの裾の折り返し部分をほどいて長さを伸ばす方法があります。
カーテンの裾は、一般的に約8cm程度折り返し部分が作られています。
そこで、その折り返し部分をほどき、必要な長さを計算して残りのカーテンの長さで再度折り返し部分を作るのです。
この方法は、他の布や小物を使用せずにカーテンそのものを使用して長さを伸ばすので、とても自然に出来上がるのが特徴です。
もちろん本来使用しようと思っていたカーテンが長くなるので、寒い外気の侵入対策にも十分な効果を発揮します。
しかし、短いカーテンを長く伸ばすこの方法を実践する際には、いくつか注意点があるのでポイントを押さえてから挑戦してみましょう。
①再度折り返し部分を縫う際に使用する糸は、カーテンの色と同系色の糸を使用すること
②ほどいた部分は、一度アイロンをあててまっすぐに伸ばしてから新たな折り返し部分を作製すること
③見た目が悪くならないように新しい折り返し部分をまっすぐ縫うこと
これらの注意点に気をつけて実践してみると、最初にカーテンが短かったということを感じさせないほど美しいカーテンが出来上がります。
寒い空気をシャットアウト!カーテンレールごと下に下げる
誤って短いカーテンが手元に届いてしまった場合には、新たに買い換えを検討するのがベストと言えるでしょう。
しかし、吟味してカーテンを購入した人にとっては、買い換えることに抵抗がある場合もあります。
妥協して短いカーテンを使用することはできますが、短いカーテンは見た目があまりよくないだけでなく、寒い時期には悩みの原因になることも考えられるでしょう。
そこで、「手元にある短いカーテンをそのまま使用して、長さを少しでも伸ばしたい」という人は、カーテンレールの位置を下げることができるかを確認してみてください。
カーテンレールは、壁にネジを打ち込んで設置するため、しっかりと壁の下地部分がある場所にしか装着することができません。
そのため、カーテンレールを下げる方法を実践するのであれば、下方に下地のある場所があるかどうかを確認する必要があります。
もし、移動させることができる部分が見つかれば、現段階で取りつけられているカーテンレールを外して、新たな場所にカーテンレールをつけましょう。
しかし、この方法は壁に穴を開ける方法なので慎重に行うことがとても重要です。
もしこの方法を実践した場合は、残ってしまったカーテンレールの穴を補修材などを使用し目立たないようにカバーしましょう。
また、賃貸にお住まいの方は勝手にカーテンレールの位置を変えると、後のトラブルに繋がる可能性もありますので、この方法は控えたほうが良いでしょう。
短いカーテンでも工夫次第で下に下げることができる
カーテンが短いと見た目に問題があるだけでなく、室内に寒い空気が入り、室温を下げる原因になってしまいます。
この2つの問題を同時に解消させるためにも、簡単にできるカーテン丈の調整法を実践してみましょう。
低コストで補修時間もあまりかからない方法がありますから、DIYが苦手な方でも安心です。
カーテンの長さが変わると部屋の雰囲気も変わるので、ぜひ試してみてくださいね。