6畳のお部屋は、1人暮らしのワンルームなどに多くみられる広さになります。
一般的にあまり広くはないとされるこの6畳のお部屋に、ベッドとソファを配置する方法を考えてみました。
6畳のお部屋の実際の広さをイメージし、ベッドとソファを置くメリットなどを考えながら、そのレイアウト方法を取り上げています。
6畳のお部屋に適したベッドやソファのサイズ、種類もまとめていますので、購入や配置時の参考にしてみましょう。
6畳のお部屋の広さはどれぐらい?
6畳のお部屋というと、実家の和室やワンルームのあまり広くないお部屋をイメージしますよね。
実際に、どれくらいのお部屋の広さになるのでしょうか。
「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」により、基本的にマンションなどでは1畳は1.62m²で計算するとされています。
単純にこの計算に当てはめると、6畳は1.62m²×6=9.72m²なり、部屋の形状は長方形です。
しかし、畳のサイズは地方によって少しずつ異なります。
例えば、関西に多い京間では1畳は1.82m²で設定されているのです。
6畳のお部屋の広さを考える場合は、この違いをしっかり頭に入れておきましょう。
今回は、6畳のお部屋にソファとベッドを配置する方法について考えていきます。
それほど広くはないお部屋とはいえ、6畳のお部屋は1人暮らしの方などが生活するには十分なサイズとも言われています。
ソファとベッドを置いても窮屈にならず、快適に過ごせるレイアウトについて考えていきましょう
6畳のお部屋にベッドを置くメリットは?
6畳のお部屋を快適に使うために、ベッドを置くか、就寝時にお布団を敷いて使用するか悩む方も多いと思います。
ベッドを置くと、どんなメリットがあるのでしょうか。
●お部屋の雰囲気を統一しやすい
●お布団を上げ下ろしする手間を省ける
●膝や腰に負担が掛かりにくい
●ベッド下を収納スペースとして使用できる
家具の中でも大きいサイズのベッドは、6畳のお部屋の中では特に存在感があることから、そのデザインや使用するファブリック類によってお部屋全体の雰囲気を決めることができます。
ベッドに合わせてソファやテーブル、棚類というような他の家具を選んでいくことで、お部屋のインテリアがまとまりやすくなるのです。
また、お布団の上げ下ろしは、毎日となるとなかなか手間に感じるものです。
ハウスダストが発生しやすくなることも考慮すると、アレルギー症状が心配な方にはやはりベッドをおすすめすることになります。
さらに、ベッドのマットレスには体圧分散できるものが多く、その種類も豊富とされていますので、腰に優しく寝心地もよくなりますし、起き上がるときには腰だけでなく膝への負担も緩和されます。
あまり広くない6畳のお部屋を利用する場合には、少しでも多くの収納スペースの確保が重要になりますので、ベッドサイズ分の隠せる収納があるということも、何より嬉しい利点になりますね。
6畳のお部屋にソファは必要?メリットから考えてみよう
あまり広くない6畳のお部屋にベッドを置くと、一気に他の家具を配置するスペースが減少してしまいます。
そのうえソファまでレイアウトに組み込むとなると、ソファを置くメリットも気になるところです。
●リラックススペースをつくれる
●生活にメリハリがつく
●ベッドスペースとの使い分けができる
●腰や膝に負担が掛かりにくい
まずは、ソファの上でTVや映画を観たり読書をしたりと、お部屋の中に寛ぐスペースをつくることができます。
また、ベッドは就寝時のみに使用し、その他のゆっくりする時間はソファで過ごすというように生活にメリハリがつきますし、ベッドの上にあらゆるものが置きっぱなしになってしまうことが少なくなるかもしれません。
そうなれば、お部屋を綺麗に保つことができます。
さらに、ベッドスペースと使い分けができることから、友人などをお部屋に招きやすくなるというメリットも挙げられます。
床に直に座るよりも腰に負担が掛かりにくくなりますし、ソファがあればベッド同様に、立ち上がるときの膝の負担までも軽減することができるのです。
前章の内容も踏まえて、ベッドとソファを上手に配置できれば、6畳のお部屋がより快適になることが分かりますね。
6畳のお部屋に適したベッドは?
6畳のお部屋に配置しやすいベッドについて考えてみましょう。
ソファと一緒に配置するのでしたら、よりコンパクトなものがベストになります。
ベッドサイズは一般的な1人用とされている、シングルサイズのものをおすすめします。
女性や小柄な男性なら、長さの短いショート丈サイズのベッドやセミシングルサイズを選ぶと、さらにお部屋の省スペース化を図ることができます。
6畳のお部屋の有効活用を考えると、ベッドに収納機能があるものなどもおすすめです。
収納ベッドの1種とされる跳ね上げ式ベッドですと、ベッドのマットレスの下部分が丸々収納として使えるうえ、出し入れにスペースを取りません。
ベッド下に引き出しのあるチェストベッドなどもいいですね。
また、ベッド下のスペースにソファやデスク、クローゼットなどを配置でき、上下のスペースを立体的に使えるロフトベッドなども選択肢の1つに入れてもいいでしょう。
さらに、お部屋を少しでも広く見せることを考えるのなら、ローベッドやフロアベッドなどもおすすめと言われています。
脚付きベッドの中でも高さのないローベッドを配置すれば圧迫感を感じることも少なくなりますし、ベッド脚がないフロアベッドなら、圧迫感はほとんどなくお部屋をすっきりと見せることができます。
6畳のお部屋にはどんなソファが置けるの?
ベッドを配置した6畳のお部屋には、やはりコンパクトなソファが適しています。
1人掛けソファなら問題ありませんし、サイズを把握してきちんと選択すれば、2人掛けのソファでも置けると言われているのです。
ソファのサイズでは奥行きに注意し、なるべく浅めのものを選びましょう。
高さも、ハイタイプのものよりロータイプの方がお部屋に配置したときの圧迫感が少なくなります。
ソファの幅も把握しておきましょう。
一般的な2人掛けのソファの幅は1500mm前後とされているのですが、ラブソファでしたら幅が1100mm前後のものもあります。
また、アームのないベンチタイプの2人掛けのソファもおすすめです。
1人掛けソファでも肘掛けがあるとどうしても幅を取ってしまいますので、肩肘タイプなどを選ぶのもいいですね。
このように、ベッドだけでなくソファ選びに少し工夫するだけで、そこまで広くない6畳のお部屋でもゆったりと過ごせるスペースを確保することができるのです。
6畳のお部屋にベッドとソファを置くレイアウトを考えてみよう!
さて、最後に、6畳のお部屋にベッドとソファを配置する方法を考えてみましょう。
基本的にあまり広くないお部屋ですので、大きくて存在感のあるベッドは壁に寄せて配置することをおすすめします。
まずは、長方形のお部屋のうち、長さのある壁に沿ってベッドを配置するパターンを挙げてみます。
ベッドと対面の壁付近に2人掛けのソファをゆったりと配置してもいいですし、ベッドの足元スペースに1人掛けのソファやTV、小さめのテーブルを置いてリラックススペースをつくってしまうのもいいですね。
この場合、ベッドの対面の空いた壁側にコンパクトなデスクや棚類も設置できます。
もう1つが、長方形のお部屋のうち短辺の壁に沿ってベッドを配置するパターンになります。
ベランダや窓に沿って配置する場合や、お部屋の一番奥の壁に沿って配置する場合がこのパターンに当てはまります。
この配置ですと、お部屋の手前側に広いスペースがとれますので、2人掛けのソファをメインにテーブルやTV台、パソコンなども配置できます。
このようなレイアウトを参考に、ベッドとソファを上手く配置してみましょう。
6畳のお部屋にだってベッドと2人掛けのソファが置ける!
6畳のお部屋だから、ベッドは諦めてお布団にしたという方も少なくはないでしょう。
また、ベッドを置くからソファは諦めて、ベッドの上でTVや映画を観ようと考えている方もいらっしゃると思います。
しかし、お部屋の広さやクローゼットの位置などを把握し、上手にベッドやソファを選べば、6畳のお部屋であっても両方を置くことができるのです。
6畳のお部屋が狭いと決めつけず、柔軟にレイアウトを考えてみましょう。