うっかり物を落としてしまって、大事なお気に入りのテーブルにへこみが生じてしまうと、とてもショックですよね。
すぐにへこみを直したいところですが、どのような補修方法があるのでしょうか。
そこで今回は、自分で補修する方法と業者に頼む場合にかかる料金やポイントをまとめてみました。
ぜひ、参考にしてみてください。
テーブル選びの際に知っておきたい!オイル塗装とウレタン塗装の違いとは?
テーブルの塗装には、オイル塗装とウレタン塗装の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、参考にしてみてください。
●オイル塗装
天然素材のオイルを、木の中まで染み込ませる方法です。
メリットは、化学塗料でないため、体に優しい塗装ですので、万が一赤ちゃんが舐めてしまったとしても心配が軽減されます。
また、テーブルのへこみやキズを補修したり、メンテナンスが自分で気軽にできるというのは大きな魅力です。
また、木の呼吸を妨げていないため、お部屋の湿気を調整してくれる効果があります。
しかし、お部屋の湿気によっては、割れたり反ってしまう可能性があるのがデメリットです。
●ウレタン塗装
プラスチック樹脂系のウレタン樹脂で、テーブルの表面をコーティングする方法です。
表面を硬くコーティングすることによって、割れたり反ったりすることを抑制する効果や、表面にキズが付きにくくなることが期待できます。
ちょっとした汚れは水拭きするときれいに取れますが、熱い鍋などを置いてしまうと白い膜のようなものが付いてしまうので、鍋敷きなどのマットを敷いて防ぎましょう。
しかし、ウレタンは経年劣化によりコーティングが剥げてしまうこともあります。
そのような場合は業者に依頼することになり、オイル塗装よりコストや手間がかかってしまうのがデメリットです。
テーブルの小さなへこみはこうやって補修する!
小さなへこみやキズであれば、補修用キットを使って目立たなくしてしまいましょう。
オイル塗装とウレタン塗装、どちらにも補修が可能な方法をご紹介します。
一般的にホームセンターで購入することができる木工用補修キットの1つに、(株)建築の友の「かくれん棒」という商品があります。
様々な種類がありますが、「かくれん棒フローリング用ヘラ付4色セット」は、2019年6月現在で参考価格1,732円(税込み)です。
フローリング用となっていますが、テーブルのへこみキズにも推奨されていますので、ご安心ください。
そして、使い方もとても簡単です。
まず、ドライヤーを使って適度に柔らかくなるまで、テーブルの色に合ったかくれん棒を温めます。
それから、へこみに対して直角にすりこんでから、付属のヘラではみでた部分をすき取っていきます。
このときに、一気にすき取らず、へこみに対して平行になるように少しずつすき取るのがきれいに仕上げるポイントです。
また、調色する場合はスプーンなどにのせて、ドライヤーなどで熱を加えながら調色していきましょう。
最後に、へこみのまわりに付いた、かくれん棒を布で拭き取り、きれいになったら完成です。
少し大きなへこみの補修はどうする?オススメアイテムのご紹介
少し目立ってしまう気になる大きなへこみは、樹脂タイプの補修キットで、更にしっかりと補修しましょう。
この方法もオイル塗装はもちろん、ウレタン塗装でも大丈夫ですよ。
比較的大きなへこみの補修に便利なのが、ハウスボックスの「キズなおしま専科」です。
明るい色合いのライトと、暗めの色合いのダークの2種類です。
電熱コテ・コテ台・樹脂スティック5本・耐熱保護剤・木目ペン・スチールウールがセットになっていて、補修に必要なものは全て入っています。
まず、へこみ部分のふちを歯ブラシの柄の先などを使ってなだらかにしてください。
それから、テーブルの色に1番近い樹脂スティックを選びます。
テーブルの色より、ワントーン明るい色を選ぶのがポイントです。
そして、電熱コテを温めて樹脂スティックをすくい取り、少し盛り上がるくらいの量をへこみに埋めていきます。
その後にコテでなだらかにして、余分な樹脂を拭き取っていきましょう。
最後に、木目ペンで木目をかいて、スチールウールで馴染ませれば完成です。
また、色が剥げていないへこみには、透明の樹脂スティックを使うと光の屈折が少なくなり、目立たなくなります。
オイル塗装のテーブルのへこみをアイロンで補修する方法
オイル塗装がしてある無垢材のテーブルであれば、例え物を落として小さなへこみが生じたとしても、アイロンで簡単に補修することができます。
無垢材のテーブルとは、合板や集成材ではない、原木から切り出した板を使用したテーブルのことです。
木は、調湿効果があるため、周囲が乾燥している場合は水分を吐き出し、逆に湿気が多い場合は水分を吸収するという働きがあるのです。
一般的に、様々なものは、水分を吸収すると膨らみ、乾燥すると小さくなりますよね。
木も含まれる水分量によって、割れたり反ったりすることもあり、伸縮をしています。
この特性を生かして、アイロンを使ってへこみを補修してみましょう。
まず、へこみ部分に濡れた布やタオルを敷いて、その上からアイロンをあてます。
スチームアイロンであっても、テーブルが焦げる可能性があるため、布やタオルをあてるのをオススメします。
10秒ほどあてては離すというのを、へこみが目立たなくなるまで繰り返しましょう。
そして、とても熱い蒸気が出るため、やけどには注意してください。
また、蒸気で木が毛羽立ってしまうことがあります。
その場合は、しっかりと乾燥させてから、軽くヤスリをかけて表面を整えて、仕上げに家具用オイルを塗付しましょう。
自分で直せないテーブルのへこみは業者に依頼しよう!気になる料金は?
ここまでは、自分自身で行える補修方法のご紹介をさせていただききました。
テーブルのへこみがそれほど大きくない場合は、へこみが目立たなくなる程度には補修することも可能でしょう。
ただし、自分で補修をするとなると失敗するリスクもありますし、慣れていないと時間も手間もかかって大変なこともあります。
そのような場合は、プロの業者に補修を依頼するという方法もあります。
へこみくらいで業者に依頼するのは気が引けるという方もいるかもしれませんが、熟練した技を持つ業者であれば、へこみが目立たないどころか、テーブルが新品同様に生まれ変わるというケースもあります。
そこで、気になってしまうのが補修にかかる料金です。
テーブルのキズ・へこみなどの補修は6,000円~という業者が多いようです。
またウレタン塗装の場合、塗装を剥がしてから再塗装する場合は50,00円前後が相場のようですね。
業者によっては、これに加えて配送費や出張費がかかることもあります。
自分で直す場合は、補修キットは高くても3,000円程度で買えることを考えると、やはり業者に依頼するという場合は高いという印象を持たれるかもしれません。
しかし、「大事なテーブルだからこれからずっと使い続けるつもり」という場合は、プロの業者に補修を依頼して、きれいなテーブルに蘇らせてはいかがでしょうか。
テーブルのへこみの補修を依頼したい!業者を選ぶポイントは?
テーブルのへこみの補修をプロに依頼する場合、どのような業者を選べば良いのでしょうか。
やはり、専門的な知識や技術を持っていて、適正な価格で補修をしてくれる業者を選びたいところですが、中には悪徳業者といわれる業者も存在するので気を付けたいものです。
今の時代、業者探しはインターネットで検索する方も多いでしょう。
その際、業者のHPを見て、施行実績が写真付きでたくさん載っているかチェックをしてください。
更に、ビフォーアフターの写真も載せて、解説があると非常にわかりやすいですね。
自分のテーブルに似た状態の補修実績があるのかも、チェックしておきたいポイントです。
また、料金も大雑把なものではなく、それぞれにかかる料金を細かくきちんと記載している業者は良心的です。
そして、問い合わせフォームがあれば、テーブルの写真を送って、不明点は直接メールで問い合わせてみましょう。
このときに対応が悪い業者であれば、避けた方が無難です。
それから、業者は少なくとも3社から見積もりを取ってください。
料金の高い・安いだけではなく、アフターサービスもしっかりしているかなども含めて比較してみましょう。
テーブルのへこみは自分でも直せる!補修できないへこみは業者に依頼しよう
テーブルにはオイル塗装とウレタン塗装の2種類あり、オイル塗装の場合小さいへこみならアイロンで補修できます。
また、自分で補修する場合は「かくれん棒」や「キズなおしま専科」のような補修キットが便利でオススメです。
そして、自分で直せないへこみは業者に依頼しましょう。
料金はかかりますが、テーブルが見違えるほどきれいになること間違いなしです。
失敗しないように、技術がしっかりした信頼できる業者を選びましょう。