ワンルームに大型家具をたくさん置くと、どうしてもお部屋が狭くなってしまうのでできるだけ家具は少なくしたいものです。
しかし、それでもやはりベッドとソファだけは置きたいという方はたくさんいらっしゃるでしょう。
ここでは、ワンルームにベッドとソファの両方を上手に配置する方法をご紹介しましょう。
今のレイアウトになんとなく違和感を感じている方や新たに一人暮らしを始める方は、ぜひ参考にしてみてください。
ベッドとソファの配置は生活スタイルで考えよう
ワンルームは、一部屋で玄関やキッチンなど全てが完結しているので、入り口がひとつだけの一般的な居室とは使い勝手が異なります。
どうしても壁が少なくなることやお部屋の動線を考えると、大型家具の配置はあまり選ぶことができません。
それでもできるだけ快適なお部屋にするために、ベッドとソファの両方を配置する時にはまず自分の生活スタイルを考えるようにしましょう。
ワンルームの中でも、眠る空間とくつろぐ空間は同じにしている方と完全に独立させる方に分かれます。
例えば、お部屋で勉強をしたり仕事をしたり、あるいは友人を良く招いたりという場合にはベッドを別空間に配置することをおすすめします。
同じ空間に全てがまとまっていると、どうしても勉強や仕事に集中できないこともあります。
また、友人もベッドがすぐ近くにあると、プライベートな空気を感じて申し訳ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、狭いお部屋をできるだけ快適にスッキリとまとめたい場合には、ベッドとソファが隣り合っているほうがスペースを広く使うことができます。
自分がどのように毎日を過ごすのか、見極めてから家具の配置は行うようにしましょう。
ワンルームにおすすめのソファのサイズは?
さて、ワンルームにベッドとソファを配置する時には、どれくらいのソファを選ぶと良いのでしょうか。
もちろんお部屋の広さや形にもよりますが、サイズを選ぶ時にも自分の生活スタイルを考えてみたほうが過ごしやすいソファを手に入れることができます。
ソファをあくまでも自分だけで使用するのか、友人を招いた時に座ってもらうためのものなのかということだけでもソファのサイズは変わってきます。
しかし、友人に座ってもらうためだとしても、ワンルームでコーナーソファのように大きなものはおすすめできません。
ワンルームで一番おすすめしたいのは、やはり1人掛けのソファとなります。
サイズ的には2人掛けでも良いのですが、使い方を考えると2人掛けのソファに並んで座ることはあまりないものです。
会話をするにもお茶を飲むにも、向かい合って座ることのほうが多いでしょう。
それならば、友人がソファで自分は床かベッドに腰掛けるスタイルが自然だと考えます。
1人の時には自分がソファを使い、寝転びたい時にはベッドに移動すると良いでしょう。
もし、ハイタイプのソファを置くのならば、オットマンとセットにしてオットマンをイスがわりにしても良いかもしれません。
1人の時には繋げてカウチのような使い方もできるので便利ですね。
「ベッドは奥にソファは手前に」が一般的な配置
それでは、ここからベッドとソファの配置についてご紹介しましょう。
ベッドやソファの大型家具を置く時は、お部屋の最奥にベッド、手前にソファを配置するのが一般的な形となります。
もちろんキッチンやお風呂の位置にもよりますが、眠る場所という最もプライベートな部分を奥にして、応接となるソファやテーブルは手前に持ってくるほうが自然だからでしょう。
その時ベッドの頭側を壁に付けて、同じ壁に並べてソファを置くとスッキリとしたレイアウトになります。
テレビはソファの正面に置くことで、ベッドの上からも見ることができます。
ただし、このままだと全てが同じ空間になりますので、もしそれぞれを独立させたい時にはベッドとソファの間にパーテーションかチェストを置いて区切ってあげると良いでしょう。
あまりお部屋にものを増やしたくない場合には、ソファの背もたれをベッドに向けてソファ自体を間仕切りとして使うのも良いですね。
ただし、その場合はテレビをお部屋の手前に配置することとなりますので、お部屋の真ん中になることのないよう、斜めに置くなどの工夫が必要です。
玄関やキッチンとの間に間仕切りを置いて、そこを壁代わりにテレビを置くのもひとつの方法でしょう。
ベッドとソファを向かい合わせにする配置
次にご紹介するのは、ベッドとソファをお部屋の最奥に向かい合わせで配置する方法です。
こちらはあまり一般的な配置ではなく、それぞれを独立させることは難しいので完全に同じ空間になっても良い場合の配置になります。
しかし、お部屋が奥行きよりも左右が長い場合や、正方形のお部屋の時などは使いやすい配置だと言えます。
まず、お部屋の向かって右側に、ベッドの頭側を奥に足を手前に向けて配置します。
そして、お部屋の向かって左側に、ベッドへ向けた形でソファを配置します。
テーブルは間に置くと使いやすくなり、ベッドとソファはテーブルをはさんだ左右どちらでも構いません。
そして、テレビの位置はやはりお部屋の手前側となります。
それではなぜこの形がおすすめなのかというと、ワンルームのお部屋は構造上お部屋の奥に掃き出し窓やバルコニーが設置されていることが多いからです。
ベッドを奥に配置しても通ることはできますが、あえて窓を外して家具を左右に分けることでベランダへの動線を確保することができます。
友人を招いた時にも、自分はベッドに腰掛ければ向かい合って会話をすることができますね。
窓際は外気温に左右される場所でもありますから、ベッドサイドを壁にすることで夏は涼しく冬は暖かく快適なこともおすすめポイントのひとつとなります。
ソファ付きのロフトベッドはワンルームに向いている?
ワンルームにベッドとソファの両方を配置する場合、下にソファの付いたロフトベッドを考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ロフトベッドは省スペースを実現するために優れた商品ですから、ベッドもソファも欲しくてお部屋を広く使いたいなら特に向いていると思う方も多いでしょう。
しかし、ワンルームでソファ付きロフトベッドはあまりおすすめできないのです。
その理由が、ソファ付きロフトベッドの高さです。
ソファが下に付いている場合、ミドルタイプやロータイプのロフトベッドだと圧迫感があります。
そこで、必然的に高さのある商品が多くなっています。
しかし、ソファが付いていて高いロフトベッドをお部屋の最奥に配置するとバルコニーを塞いでしまう可能性があります。
必然的に左右のどちらかに置くことになりますが、エアコンの室外機がバルコニーにあると考えると、夏場は冷たい風が直接頭にかかる位置になることが想定できます。
それを避けてエアコンの反対側にベッドを配置したら、今度はエアコンの位置とロフトベッドの高さを考えた時に風が全く届かずに、暑い夏を過ごすことになります。
また、背の高い家具は省スペースのものでも狭いお部屋では圧迫感を感じることもありますので、ワンルームではできるだけ低い家具で揃えたほうがお部屋が広く見えます。
ベッドとソファは分けて配置するほうがワンルームには向いているでしょう。
ベッドかソファのどちらかしか配置できないなら
ワンルームにベッドとソファの両方を配置したいとしても、お部屋の広さやキッチンなどの位置関係によりどうしても置けないということもあります。
しかし、前述した通りロフトベッドはあまりおすすめできません。
そのような場合には、むりやり両方を配置してもお部屋の使い勝手が悪くなるだけですので、無理をせずにベッドを優先して配置することをおすすめします。
ベッドは寝具がそのまま置いておけるので、お布団をしまう場所に頭を悩ませる必要がありません。
時に風を通す必要はありますが、お布団よりもお手入れが簡単です。
また、何よりベッドはソファの代わりを補うことも可能です。
しかし、ソファしかないお部屋では寝具の置き場所に困りますし、ベッドの代わりとして使うと身体を痛めてしまう可能性があります。
そのため、どちらかというのであれば、ベッドのほうが使い勝手が良いのです。
ソファベッドという商品もありますが、ソファにしている状態の時にはやはり寝具の置き場所に悩んでしまうので、ワンルームではあまり向いているとは言えません。
自分の好みのインテリアを作ることは大切ですが、ワンルームではどうしても広さや形で制約ができてしまいがちです。
まずは使い勝手が良くなるよう、工夫をして家具を置くようにしましょう。
生活を楽しめるようなお部屋作りを
ワンルームでの一人暮らしは、家具の配置も全て自分だけで決めなくてはなりません。
自由でインテリアを楽しめる反面、ついものを詰め込み過ぎてゴチャゴチャした印象になることもあるでしょう。
ワンルームでベッドとソファの大型家具を置くのなら、その他はできるだけシンプルにしたほうが気持ちの良いインテリアになりそうです。
毎日の生活を楽しめるようなお部屋を作りたいものですね。