マイホームのユニットバスに、手すりを取り付けているという人は、多いのではないでしょうか。
手すりがあることで、体が不自由な人でも安全に入浴ができるようになります。
しかし、長い期間使っていると、手すりも劣化していきます。
古くなったり、劣化している手すりはそのままでは危険なので、早めの交換が必要になります。
今回は、ユニットバスの劣化した手すりを使用し続ける危険性から、マイホームをお持ちの方を対象に取り外し方、交換の方法までご紹介していきます。
ユニットバスの手すりを取り外して交換する目安
ユニットバスの手すりを取り外し、交換したほうが良い目安がどれくらいなのかご紹介していきます。
目安を知って、自宅のユニットバスの手すりも確認してみましょう。
手すりを握った時に、グラつきやガタつきがある場合と不安定になっている場合には、その手すりは劣化していると考えて良いでしょう。
もし、自宅の手すりを確認してみて、そのような状態になっている場合には、取り外したうえで交換を考えましょう。
また、手すりを固定している部分が外れている場合にも、取り外しや交換が必要になります。
その場合は、新しいものにするまでは使用しないほうが良いでしょう。
さらに、長年使っている場合には、汚れも落ちにくくなってきます。
汚れが酷いと、手すりが滑りやすくなっていることもあるので、取り外して交換するのがおすすめです。
その他には、「現在取り付けている位置では使いにくい」といったことがある場合も、取り外しや位置を移動させるなどの対応が必要です。
自宅の手すりを確認してみて、上記のような状態である場合には、早めの交換を推奨します。
ユニットバスで劣化した手すりを使い続ける危険性
前項で、ユニットバスの手すりを取り外し、交換する目安についてお伝えしましたが、早めの交換を推奨する理由としては、それらの状態のまま使用を続けるのは危険だからです。
手すりというものは、基本的につかまって自分の体重の大部分を預ける器具になります。
そのため、前述したようなグラつきやガタつきがあったり、滑りやすいといった状態のまま使用すると、体重をかけた時に手すりが外れる危険性があります。
その結果、転倒して怪我を負ってしまう可能性があります。
特に、手すりを必要とする人は、高齢者であったり、体が不自由な人であることが多いです。
そのため、そのような咄嗟の出来事には対応することが難しく、怪我の程度も大きくなってしまいがちです。
また、浴槽近くの手すりが、体重をかけた時に外れた場合は、浴槽内は滑りやすくもあるので、頭部を強打してしまう可能性も十分にあります。
骨折などの大きな怪我に繋がる可能性も高くなるので、劣化した手すりをそのまま使い続けるのは避けましょう。
ユニットバスの手すりを取り外して交換しよう!
劣化したユニットバスの手すりは、早めに取り外し、交換することが大切です。
持ち家のユニットバスの場合には、自分で交換することも可能ですが、取り付けにはユニットバス内の壁に穴を開けたりする必要があるため、適切な位置を見極めて取り付ける必要があります。
素人では、どこが適切な位置かわかりにくいことが多いです。
取り付け箇所が悪い場合には、少し力を加えるだけでも簡単に抜けてしまい、非常に危険です。
それでは、劣化した手すりを使っているのと同じになってしまいます。
安全で確実に手すりを取り付けるためには、専門の業者に施工してもらうのが適切と言えるでしょう。
取り付け費用はかかりますが、安全のためですから仕方のない出費と言えます。
おおよその費用についてご紹介すると、業者や取り付ける手すりの数、種類などによって異なりますが、手すりの取り付け1ヵ所では、40,000円~50,000円ほどが相場となっています。
これには、主に手すりの本体費用、施工費用、出張費用などが含まれています。
現在では、ネットでも見積もりを取ることができるので、各業者で比較してみると良いでしょう。
また、住宅改修は、介護保険を利用することで、20万円までを上限として8~9割を支給してもらえます。
条件を満たしている方は、市区町村の窓口に申請してみてはいかがでしょうか。
手すりが劣化している場合には先に取り外しておく
もし、自宅のユニットバスの手すりを確認して、劣化していることが見受けられる場合には、その手すりを使用しないようにすることが重要です。
家族内にそのことをしっかりと伝達することも重要ですが、万が一に備えて手すりを取り外してしまう方法もあります。
取り外してしまえば手すりが使えなくなるので、外れて怪我をするという心配も減ります。
取り外し方ですが、多くの手すりではネジやビスといったもので固定してあるかと思います。
そこで、ドライバーなどの工具を用意し、ネジやビスを外していきましょう。
ネジなどの部品を全て取っていくと、手すりを外すことができます。
しかし、当たり前ですが、取り外してしまった場合には、移動に手すりが欠かせない人は、入浴が困難になってしまうでしょう。
早めに新しい手すりを取り付ける、予定を入れておくことと同時に、それまでの間は入浴の補助をしたりすることも大切になります。
その際には、手すりを使う人とコミュニケーションを取り、次に取り付ける箇所などについても実際に話し合ってみると良いでしょう。
「ここに手すりがあると助かる」「もう少し低い位置に取り付けて欲しい」などといった、実際に使う人からの意見が何よりも大切な情報で、新しい手すりと取り付ける際の参考になります。
手すりの取り付け箇所を変更するなら!
ユニットバスの手すりを取り外し、新たな手すりを取り付ける時には、前述したように、実際に使う人がより使いやすい位置に変えてみるのも良いでしょう。
また、手すりの形状を違うものに変えてみると、より使いやすくなることもあります。
ユニットバスの広さにもよりますが、L型手すりだと、縦、横でつかまることができるので、使いやすくなることが多いです。
もちろん今まで使っていた箇所が最も使いやすい場合には、そのまま新しい手すりを取り付けましょう。
取り付け箇所については、手すりを使用する人、施工する業者と相談して、適した位置に取り付けてもらいます。
また、今までは手すりのなかった箇所でも、使う人が希望する場合には取り付けを検討しても良いかもしれません。
より安全に、安心して入浴できるようにするため、よく話し合い、手すりの取り付け箇所を決めていきましょう。
日頃から手すりの状態をチェックしておこう!
ユニットバスの手すりは、普段使う人でないと現在どのような状態であるかは、なかなかわかりません。
しかし、高齢者などの場合には、異常にも気付きにくいことがあるので、なるべく日頃から他の家族の人も確認しておくようにすると良いでしょう。
もし、先に手すりの異常に気付けた場合は、使用するのを注意したり、取り外しや交換といった対処も早めに行なうことが可能になります。
そのため、普段の掃除の際や、入浴の際に実際に手すりを握ってみたりして、他の家族の人も確認してみましょう。
そして、異常がある場合には、早めに取り外し、交換をするようにしましょう。
早めに対処することで、それだけ手すりの外れなどによる事故を防止することに繋がります。
安定した手すりで安心できる入浴を!
今回は、劣化した手すりの取り外し、交換の方法と、手すりの劣化の目安、劣化した手すりの対処方法などをお伝えしてきました。
手すりを使っていない人も普段の生活から、手すりの状態を確認しておくことで、いち早く異常に気付くことができます。
そして、異常に気付いた場合には、今回ご紹介したような対応で、より安全に安心して入浴できるようにしていきましょう。