ゆっくりテレビや映画を観たり、読書やお昼寝をするなど、ソファはお部屋には欠かせない家具の1つですよね。
様々な種類のソファがある中から、本革のソファを取り上げてその寿命について考えていきます。
本革のソファの日々のお手入れや、正しいメンテナンス方法、メンテナンス用品などもご紹介していきます。
お気に入りのソファの、本革ならではの高級感や柔らかな質感、落ち着いた色合いをより長く楽しみましょう。
本革のソファの寿命はどれぐらい?
のんびりテレビを観たり読書をしたり、うたた寝をしたりと、お部屋に配置したソファは寛ぎの空間には欠かせない家具の代表と言っても過言ではないでしょう。
ソファは素材別に本革、合皮、布製の3つに分類されます。
実は、この中で寿命が最も長いのは本革のソファだと言われているのです。
その寿命がどれぐらいか、気になるところですよね。
本革の表面がひび割れてくると寿命と考えるのが一般的ですが、中身のクッションにへたりなどがみられなければ本革のソファのみ「張替」が可能ですので、丁寧に扱えばその寿命は10年以上とも言われています。
しかし、メンテナンスを怠ったり、ソファの上に飛び乗ったり跳ねたりなどを繰り返して乱暴な扱いをしてしまえば、5~6年ほどしか使用できないことももちろんあります。
今回は、本革のソファの寿命を考え、より長く使い続けることができるためのメンテナンス方法や、日々のお手入れなどを考えてみましょう。
本革のソファの寿命を延ばすポイントは?
本革のソファの寿命を少しでも長くするには、乱暴に扱わず、日々のこまめなお手入れを継続して行い、それに加えて定期的なメンテナンスが必要になると言われています。
前章でも少し触れていますが、まずは丁寧に扱うことを心掛けましょう。
特に小さいお子さんがいらっしゃるご家庭などでは、本革のソファの上で飛んだり跳ねたりしないようにできる限り気を配りましょう。
次に、日々のお手入れですが、汚れをこまめに拭き取ることが大切とされています。
本革は水に弱いため、飲み物などをこぼした場合はすぐに拭き取りましょう。
また、熱にも弱い性質があることから、本革のソファの設置場所には考慮が必要になってきます。
基本的には、直射日光の当たる場所は避けて配置しましょう。
日中の直射日光が一時的にソファに日が当たりすぎるようでしたら、カーテンなどで調節するのもいいでしょう。
日々の生活の中で、このようなちょっとしたことを気遣い続けていくことが、寿命を延ばす1つのポイントになると言われているのです。
これに加えて、本革のソファには定期的なメンテナンスが必要になってきますので、次章から、具体的な方法をご紹介していきましょう。
本革のソファの定期的なメンテナンス!用意しておくべきものは?
ソファは、人が座ったり横になったりすることを目的とした家具になります。
当然のことながら、ソファには人の汗や皮脂などが付着してしまいます。
これらが付着したまま放置しておくことが本革のひび割れや剥離のもとになり、ゆくゆくは寿命にも繋がってくると言われているのです。
つまり本革のソファには、合皮や布製のソファにはない特別なメンテナンスが必要になってきます。
ここでは、定期的な本革のソファのメンテナンスのために用意しておいた方がいいものを挙げておきます。
●プロテクションクリーム・・・革製品の保護クリームで保湿効果がある
●皮専用クリーナー・・・汚れやくすみが目立ちはじめたら使用する
●濡れ拭き用・・・革製品が傷つかないように柔らかい素材で清潔なものを、水で固く絞って使用する
●拭き取り用布(クリーム拭き取り用)・・・プロテクションクリームを塗布した後に拭き取る際に使用するため、柔らかい布がおすすめ
この他に、プロテクションクリームを本革のシワの隙間に残さないために、専用の馬毛ブラシなどをご用意していただいてもいいですね。
上記で挙げたものが、全てセットになった本革のソファのメンテナンスグッズなども販売されていますので、これからメンテナンス用品を揃えようとされている方にはこちらをおすすめします。
定期的に行おう!本革ソファの基本的なメンテナンス方法をご紹介
本革のソファの基本的なメンテナンス方法を簡単にご説明しておきましょう。
本革のソファの寿命を延ばし長く使用するには、だいたい半年に1度のペースでこのようなメンテナンスを行うべきと言われています。
もちろん、これは目安にすぎませんので、汚れが目立ってきたタイミングで行なっていただいても問題ありません。
まずは、日々のお手入れの一貫として、ソファの座面に軽く掃除機を掛けておきましょう。
その後、革専用クリーナーを付属のスポンジで泡立てて、優しく汚れを落としていきます。
丁寧に洗浄した後は、水で固く絞った濡れ拭き用の柔らかい布で拭き取っていきます。
最後にプロテクションクリームを座面、背もたれ、肘掛けとソファの全体に塗布し、拭き取り用布で仕上げます。
また、新品のソファにはあらかじめプロテクト剤が使用されていないものが多いと言われています。
購入後すぐにプロテクションクリームを塗って、汗や皮脂などの付着を防いでおくことも忘れないようにしましょう。
本革ソファの寿命を延ばすなら内部のクッション材にも注意しよう!
本革だけに限らず、どの素材のソファにも該当することですが、ソファの目的が座ったり横になったりすることから、どうしても座面が傷みやすくなるものです。
実は、本革のソファをはじめとするどちらかといえば高級なソファには、このようなクッション材の劣化を想定して、製造段階で座面のクッション材を固めに設定しているものもあるとも言われているのです。
製造段階で前もって対策をとるほど、座面のクッション材は劣化しやすく、ソファの寿命にも繋がってしまうことをしっかり把握しておきましょう。
前章でも述べましたが、特に、ソファの上で飛び跳ねるような乱暴な扱いをしていると、座面の内部のクッション材がすぐにへたってしまい、その寿命を縮めてしまうと言われていますので注意が必要になります。
本革のソファにおいては特に、表面の本革部分のメンテナンスに加えて座面の内部クッション材を交換することも、寿命を延ばし長く使用する1つの方法とされています。
このようなソファ内部のクッション材の交換を、専門に行なっている業者もあると言われていますので、まずは、購入店に問い合わせてみることをおすすめします。
本革ソファを購入する際に注意することは?
最後に、少しでも寿命を延ばしより長く本革のソファを使い続けるためにも、購入時に注意すべきことをまとめておきます。
他の素材のものと比較すると表面の本革部分のメンテナンスがとても重要になることから、購入時にメンテナンス方法を説明していただけることが多いと言われています。
しかし、全ての購入店に該当するとも言い切れませんので、購入時に、しっかりとメンテナンス方法について聞いておくことが大切です。
専用のプロテクションクリームやクリーナーを同時に販売していただけることもありますし、おすすめのメンテナンス用品などを教えていただけることもあります。
もう1つ、購入時に気をつけておきたいのがソファの内部フレームです。
ソファは座っていることで一定方向にフレームに負荷が掛かってしまうことから、歪みや軋みが発生してしまうと言われています。
表面の本革部分はご自分でメンテナンスできますし、内部クッション材も交換することが可能とされていますが、内部フレームのメンテナンスは難しいと言います。
購入時には、できるだけフレームのしっかりしたものを選ぶことも注意点として挙げておきます。
丁寧なメンテナンスを心掛けエイジングによる味わいを!
本革のソファは、ひび割れや剥離などが起こりやすいという考えから、購入を諦める方も少なくないとされています。
しかし、丁寧に扱いこまめなメンテナンスを怠らなければ、その寿命は10年を超えるとも言われているのです。
まずは正しいメンテナンス方法を理解しておくことが、とても重要になります。
使い込めば使うほど、長い月日を経て味わい深い色合いや柔らかな手触りに変わっていくのが、本革ソファの楽しみでもあります。
大切に扱い、その変化を楽しみましょう。