テーブルをヴィンテージ加工したい!DIYの方法をご紹介

最終更新日:2020/03/08

ヴィンテージ加工されたテーブルは趣があって、かっこいいですよね。

ヴィンテージ加工を専門の業者に依頼するという方法もありますが、コストと時間がかなり掛かってしまいます。

コストや時間を掛けたくない場合は、DIYでもヴィンテージ加工することができますよ。

今回は、簡単なものから自宅でつくれるものまで、DIYの方法をご紹介していきましょう。

ヴィンテージ加工とは?

ヴィンテージ加工とは、長年使い込まれた風合いが出るように加工を施したもので、「エイジング加工」とも言います。

このエイジング加工をすることで、家具をヴィンテージ風でおしゃれに仕上げることができます。

わざと釘やハンマーでキズをつけたり、やすりで削ったり、塗装の方法を変えたりすることで、使い込まれたような風合いを出します。

こういった加工をテーブルに施す場合、業者に依頼すると、天板を持っていって加工することになるので、その間、テーブルを使うことができません。

仕上がりまでの期間は、業者の混み具合にもよりますが、2週間から1か月ほど見ておいたほうが良いでしょう。

また、良い塗料が使われているテーブルですと、その塗料を剥がすことからはじめなくてはならないので、その分、費用が掛かります。

人件費や加工費などを考えると、「ちょっと良いテーブルが買えてしまうのでは?」と思うくらいに、費用が掛かる場合があります。

そこで、DIYでテーブルをヴィンテージ加工してみましょう。

加工の仕方はいくつかあるので、仕上がりなどの好みに合わせて選んでください。

DIYでテーブルのヴィンテージ加工!まずは準備

では、DIYでテーブルのヴィンテージ加工のやり方をご紹介しましょう。

テーブルの場合、天板の表面が塗装されている場合は、電動ヤスリなどで表面の塗装を剥がしてから、ヴィンテージ加工を行うことになります。

塗装を剥がすのは、大変な作業になるので、塗装のされていない無垢材を使うか、テーブルの天板サイズに合わせた無垢材を用意し、ヴィンテージ加工をしてから、接着剤で貼りつけるという方法もあります。

【用意するもの】

・軍手
・サンドペーパー 荒い目のものと細かい目のものを用意してください。

・ハンマー&木ネジ 木材にキズをつけるために使います。

・カッター 木材の角を削るのに使います。

・食器用スポンジ ワックス塗装に使います。

・ブラシ ワックスを定着させるために使います。

・ウエス いらなくなった布、雑巾などで良いでしょう。

・ビニールの手袋 塗装のときに手が汚れるのを防ぐためです。

・ステインなどのワックス 好みに合わせて買いましょう。

以上、事前に用意してから、ヴィンテージ加工を行いましょう。

DIYでテーブルをヴィンテージ加工!「ステイン」って何だ?

ヴィンテージ加工を行うときに、「ステイン」という言葉が出てきます。

「ステイン」とは、DIYのヴィンテージ加工には欠かせない塗料のひとつです。

ステインには、「水性」と「油性」の2種類があります。

【水性ステイン】

・薄めるとき → 水
・洗うとき  → 水
・匂い    → 弱い
・ツヤ    → マットな仕上がり

【油性ステイン】

・薄めるとき → 専用のうすめ液
・洗うとき  → ペイントうすめ液か刷毛洗い液
・匂い    → 強い
・ツヤ    → 濡れツヤが出やすい

このような差があり、水性ステインは扱いやすいのですが、仕上がりは油性のほうがきれいなので、テーブルのヴィンテージ加工をする場合は、油性をおすすめします。

ステインは、一般的な塗料のように表面に膜を張るのではなく、木材に染み込むことで、木目を浮かび上がらせることができ、ヴィンテージ加工には欠かせない塗料になります。

また、ステインは一般的な塗料のように膜を張らないので、木材を保護できません。

そのため、ステインを塗った後は、ニスやオイルフィニッシュを使って仕上げる必要があります。

テーブルのヴィンテージ加工をDIYでトライ

それでは、DIYでヴィンテージ加工をしていきましょう。

【ヴィンテージ加工の下準備】

①仕上がりが良くなるように、サンドペーパーで木目に沿って、きれいに磨いていきます。

はじめは荒い目のサンドペーパーで磨き、その後、細かい目のサンドペーパーで磨くと、よりきれいに仕上がります。

このように表面にサンドペーパーをかけるのは、ステインが木材に染み込みやすくするためです。

②カッターを使って、テーブルの天板や角などを削り、サンドペーパーで磨きます。

③ウエスで細かい木くずなどをしっかり取り除きます。

触ったときに、木くずが手につかなくなるまできれいに取りましょう。

この作業は地味ですが、これをやることによって、仕上がりに差がでます。

天板の大きさや、塗装の仕方によっては、電動ヤスリを使わなくてはならない場合もあります。

まずは、この下準備をしておきましょう。

【ダメージでヴィンテージ加工】

木ネジやハンマーを使って、板にダメージつけます。

ダメージ加工ポイントは、ランダムにキズをつけることと、やり過ぎないことです。

①ハンマーを使い、板全体にキズをつけていきます。

②木ネジを板の上に乗せ、ハンマーで叩きます。

③木ネジの尖ったほうで、板にさらなるダメージをつけます。

④塗装をすると、キズをつけた部分に塗料が入り、濃淡がはっきり出ます。

【ステインを塗る】

下準備をしたら、ブラシや刷毛を使って、ステインを塗っていきます。

①オイルステインをよく混ぜます。

よく混ざっていないと塗ったときにムラができてしまいます。

②木口から塗りはじめ、木目に沿って全体を塗っていきます。

③ウエスで余分なステインを取りながら、塗り込みます。

④しっかり乾かしたら、ニスやオイルフィニッシュを塗って、乾いたら完成です。

DIYでテーブルをリメイク!仕上げ材いらずのヴィンテージ加工

仕上げ材のいらない、DIY用のヴィンテージ加工塗料があるので、ご紹介しましょう。

それは、「ヴィンテージワックス」です。

国産の「えごま」を使用している植物油でつくられており、木の呼吸を妨げず、素材の良さを引き出します。

塗りやすくなめらかで、安心安全なワックスです。

使い方は簡単です。

①ビニール手袋をはめ、ブラシにヴィンテージワックスをつけます。

②ダメージでヴィンテージ加工したテーブルに、細かい部分からブラシでワックスを塗っていきます。

四隅や木が重なっている細かい部分は塗りにくいため、最初に塗ってしまいましょう。

③食器用スポンジや大きめのブラシなどで、天板全体を塗っていきます。

④余分なワックスをウエスで拭き取りながら、塗り込みます。

⑤約24時間乾燥させたら、完成です。

テーブルの色を濃くしたいときは、2度塗り、3度塗りと繰り返し、好みの濃さにしてください。

ヴィンテージワックスは、塗った直後は油が浮いている状態なので、色移りに注意しましょう。

完全に乾いたら、色移りはしません。

1度目の塗りをわざとムラがあるように塗り、2度目に均一に塗ると、ヴィンテージ感が増す仕上がりになります。

DIYでテーブルをヴィンテージ加工!自宅でステインをつくる

自宅にあるものを使ってステインをつくる方法があるので、ステインもDIYしましょう。

用意するのは、スチールたわしと食用の酢です。

このふたつを使って、ステインをつくります。

つくり方は簡単で、適当な容器に酢を入れ、スチールたわしを浸すだけです。

酢にスチールたわしを入れることで、化学反応を起こし、スチールたわしがどんどん錆びていきます。

このときに出る赤錆が、ヴィンテージ加工にぴったりのステインになるというわけです。

目的は錆びさせることなので、スチールたわしは金属100%のものを使ってください。

早く錆びさせたいときは、繊維の細かいスチールたわしを使うと良いでしょう。

スチールたわし以外の金属、例えば釘などを使ってもつくれます。

赤錆のステインができたら、通常のステインと同じように、テーブルの表面に塗って、ウエスで染み込ませましょう。

少しグレーがかったような、ヴィンテージ加工になります。

テーブルをDIYでヴィンテージ加工

このように、DIYでヴィンテージ加工を行うときには、専用の塗料「ステイン」を使うと簡単に、古い使い込まれた風合いを出すことができます。

また、下準備を丁寧に行うことで、仕上がりがきれいになるので、下準備はしっかり行いましょう。

ステインを使うと、テーブルだけでなく、缶やビンなども塗るだけでヴィンテージ加工ができるので、ぜひ試してみてください。