和室にソファを置くならへこみ対策が重要!和モダンな空間へ

最終更新日:2020/02/09

ソファはフローリングに置くイメージが強いですが、意外に和室にもよく合います。

和室にソファを置くと和モダンなイメージとなり、おしゃれで落ち着いた空間にすることができるでしょう。

しかし、和室の畳は傷がつきやすいため、ソファを置くならへこみ対策をする必要があります。

今回は和室にソファを置く際の注意点や、さまざまなへこみ対策についてくわしくご紹介していきます。

和室にソファ!畳との相性はどう?

「和室にソファを置く」と聞くと、驚く人は多いでしょう。

なぜなら和室の畳は傷がつきやすく、ソファを置くことでへこみが懸念されるからです。

また、ソファはリビングなどのフローリングに置くことが一般的だと考えられるため、和室のイメージからかけ離れた家具だからでしょう。

しかし、和室にソファを置くと、洋室とは違った落ち着いた雰囲気の空間を作ることができます。

一見ちぐはぐな部屋になってしまいそうですが、和室に合うソファをきちんと選べば問題ありません。

和室向けのソファは「背の低い」もの、また「色味が落ち着いたもの」がおすすめです。

具体的に言うと、抹茶色・からし色・あずき色などがあげられます。

また、無垢材などを使った「木のぬくもりのある」優しい雰囲気のソファでも良いでしょう。

それらは畳の素材である、い草との相性が良いため、和室に溶け込みやすい傾向があります。

もともと和室は畳やふすま、障子などの自然素材に囲まれた空間です。

そのため、ソファを置くことでよりリラックスしてくつろぐ空間にすることができるでしょう。

へこみ?湿気?和室にソファを置くならここに注意!

和室にソファを置きたいと考えた時、まず心配なのが畳のへこみについてでしょう。

畳はフローリングとは違って柔らかいため、重たいものを置くと跡がついたりへこんだりしてしまいます。

そして、その跡はなかなか取れません。

そのため和室にソファを置くなら、きちんとへこみ対策をしてから配置する必要があります。

賃貸物件などにお住まいの方は、賃貸契約書や大家さんに確認をとってからソファを置いてくださいね。

また、見落としがちなのが「湿気」の問題です。

和室は自然素材が多いため、もともと湿気が溜まりやすい傾向があります。

特に、畳の上に長期間家具などが置かれたままの状態は、カビやダニなどが発生するリスクが上がってしまいます。

ソファもこれに該当し、ソファの種類によっては畳とソファの間に湿気が溜まりやすくなります。

対策としては、定期的にソファを動かし、風に当てて乾燥させることをおすすめします。

それを実行するためには、大型のソファよりもコンパクトなソファのほうが向いているでしょう。

ソファ選びの際の1つのポイントとして覚えておいてください。

和室の畳にソファを置く際のへこみ対策

ここでは、和室にソファを置く際の畳へのへこみ対策をご紹介しましょう。

ポイントとしては、ソファ選びに重点を置くことです。

●脚のないタイプのソファを選ぶ

ソファには脚がついていることが多いですが、脚つきソファは和室にはあまり向いていません。

それは、例えば4本脚のソファだった場合、ソファ全体の重量が4分割され、それぞれの脚に集中してかかることになるからです。

そうすると、畳に4点集中する形で重量がかかるため、へこみやすくなってしまうのです。

和室で使うのは脚つきタイプよりも、座面を直置きできるタイプのソファを選びましょう。

●ウレタンソファを選ぶ

先ほど直置きできるソファをおすすめしましたが、中でもウレタンのみで作られているフロアタイプのソファがおすすめです。

ウレタンソファは重量が分散されやすいため、人が座って負荷がかかった時も、畳に対して分散されて負荷がかかる傾向があります。

また、硬い角などもないため、移動の際も畳を傷つけにくいでしょう。

ウレタンソファであればこたつとの相性も良いため、冬は和室でくつろぐのにぴったりです。

和室の畳は「へこみ防止アイテム」を使って守るのもおすすめ!

前項ではソファ選びに重点を置いてお話ししましたが、畳のほうに対策することもできます。

和室に置きたい気に入ったソファが4本脚タイプだと言う方もいるでしょう。

その場合などにおすすめな、へこみ防止アイテムをご紹介しましょう。

【い草座卓敷 16×16cm/4枚セット】

こちらは重たい家具から畳を守るためのアイテムです。

一片16cmの正方形の畳になり、そこそこ厚みがあります。

これをソファの脚の下に敷くことで、畳に直接かかる負荷を軽減させることができます。

見た目は畳そのものなので、和室に置いてあっても違和感はあまりありません。

テーブルやテレビ台、チェストなど、ソファ以外の家具でも使うことが可能です。

ホームセンターなどで売っている防振マットなどを代わりに敷いても良いですが、見た目の違和感が和室のインテリアを壊す心配があります。

その点、こちらのアイテムはい草を使っており、和室の雰囲気を保ちつつへこみ防止することができるので、おすすめです。

和室にソファを置く時のポイント!

ここまで、和室に置くソファの選び方や、へこみを防止するアイテムなどについてご紹介してきました。

実際にソファを配置する時、どんなことに注意したら良いのでしょうか。

ここではソファを置く際のポイントをお話ししていきます。

●畳のヘリを利用

畳のヘリは、畳の角の摩擦を減らすために布がつけられています。

このヘリの部分は畳の中心部分よりも丈夫になっているため、ソファなどの重量のあるものが乗っても、へこみづらい傾向があります。

ソファを配置する時、このヘリに脚が乗るように置くと、多少ですが畳が傷つきにくくなります。

●壁と少し隙間を開ける

和室は湿気が溜まりやすいとお話ししましたが、カビ対策として、壁とソファの間を少し開けることをおすすめします。

ソファの背を壁につけず、あえて少し隙間をあけることで通気性が良くなります。

定期的にソファを動かすのはもちろんですが、隙間を開けることも意識すると良いでしょう。

●カーペットは敷かない

湿気の観点から見ると、和室にカーペットを敷くことはおすすめできません。

へこみや傷つき防止でカーペットやジョイントマットを敷く方がいますが、カビやダニが発生しやすくなる原因となってしまいます。

どうしても敷きたい場合は、定期的に風に当てて畳を乾燥させてください。

対処法!ソファによるへこみを見つけたらどうする?

和室の畳にへこみ対策をしていても、ソファを移動させたらへこみができていたと言うこともあるでしょう。

その場合、へこみが浅ければ、お湯を使って畳を戻せる可能性があります。

ここでは自分で畳のへこみを直す方法をご紹介しましょう。

まず、お湯とぞうきんを用意し、ぞうきんをお湯につけてかたく絞ります。

それを畳のへこみ部分にあて、その上から低温に設定したアイロンを少しだけあてます。

この時、長時間アイロンをあてないように注意してください。

その後、和室の風通しを良くして、しばらく畳を乾燥させます。

しばらくすると、畳のへこみが直る可能性があります。

へこみが深い場合や、へこんでから時間が経っているとあまり効果は期待できません。

また、お湯やアイロンを使うため、十分に注意して作業してください。

お住まいが賃貸の方は控えていただき、持ち家の方だけが試すようにしてくださいね。

和室にソファを置くと和モダンなリラックス空間になる!

和室は自然素材で囲まれた部屋なので、もともと落ち着くことのできる空間です。

そこにソファを配置すれば、リラックスできるおしゃれな部屋に変えることができるでしょう。

和室にソファを置くなら、背の低いタイプで、落ち着いた色のナチュラルなものがおすすめです。

そして畳を傷つけないように、へこみ対策を行う必要があります。

湿気対策にも注意しつつ、快適でくつろぐことのできる和モダンな部屋を造ってくださいね。