和室にソファを置いてみよう!コーディネートのポイントは?

最終更新日:2022/01/23

ソファは洋室に置くのが一般的ですが、和室に配置するのもおすすめです。

和室にソファを置くメリットやおすすめのインテリアテイストを挙げ、それぞれのコーディネートのポイントをご紹介します。

和室の特徴でもある畳への考慮にも触れていますので、参考にしてください。

和室にソファを置くメリット

フローリングなどの洋室に配置するのが一般的とされるソファですが、純和風家屋にお住まいの方や自室が和室の方の中にも、家具のひとつにソファを取り入れたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

和室にソファを配置することで様々なメリットも考えられます。

例えば、畳に直に座って寛げるのが和室の魅力ですが、長時間過ごすとなるとお尻が痛くなってしまうこともありますよね。

背もたれや肘掛けがあるソファを配置すれば、長時間でもお尻が痛くなりにくく、ゆったりと過ごすことができます。

また、床面から座面まで高さがあるソファなら、直接畳に座った時よりも立ち上がる動作が楽に行えますので、足腰の不自由な方にはとても大きなメリットです。

さらに、大物家具であるソファを和室に取り入れることで、1つのお部屋の中に和風と洋風のテイストの両方を共存させることが可能になります。

大幅なリフォームなどをしなくても、手軽にお部屋の雰囲気を一変させることができるというのも大きなメリットのひとつです。

このようなメリットを踏まえて、和室にソファを置く際のコーディネートについて考えていきましょう。

和室にソファを置くならどんなお部屋にしたいかを明確に!

実際に和室にソファを配置するとなると、どのようなソファを選び、どのようにコーディネートをすればいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。

その場合、どのような雰囲気のお部屋にしたいかを明確にしておくことが重要です。

和室にソファを配置することによって表現できるインテリアテイストの中から、代表的なものを2つ挙げます。

●和モダン

和の伝統と欧米のモダンスタイルを融合させたものです。

モダンなデザインのなかに、畳や障子、縁側など和テイストの建具や家具を取り入れたものが多いです。

●ナチュラル

畳のい草や障子の和紙、木や竹といった自然の風合いが魅力でもある和室に、洋風テイストの木製家具などをさりげなく配置することでつくりあげるものです。

自然の素材を上手く組み合わせることで和風と洋風の雰囲気をしっくりと馴染ませることができ、優しい雰囲気が魅力です。

和室にソファを置くなら他の家具との組み合わせが重要!

和室にソファを配置するなら、周りに配置する他の家具類との組み合わせもしっかりと考慮しましょう。

もちろん、どんなテイストのお部屋にしたいかということを明確にしたうえで、他の家具を考えることが大切です。

和風と洋風の調和を考えたうえで家具類のコーディネートを考えるとなると、高度なテクニックが必要であるように感じる方もいらっしゃると思います。

そこで、配置する家具の中でも比較的大きなソファを中心に他の家具類を選ぶことをおすすめします。

例えば、配置するソファの素材と同じ素材のものを、他の家具に取り入れてみましょう。

木製フレームのソファを配置したのなら、同じ木材を使用したテーブルや棚を配置してバランスをとるのもひとつの方法です。

ファブリック素材のソファを配置するなら、そのソファのカラーに合わせて和室全体をコーディネートしてみましょう。

ソファのカラーによっては、畳の上に配置すると浮いたように感じる場合もあります。

この際は、畳の上にラグを敷いて色味のバランスをとってみるのもいいですね。

レザーソファなど洋風な要素の強いソファを配置するのなら、照明器具などに洋風のデザインのものを取り入れてバランスをとるという方法もあります。

シェードのフォルムにこだわってみたり、存在感のあるペンダントライトやフロアランプなども上手く取り入れてみましょう。

和室にソファといえば和モダンテイスト!コーディネートのポイントは?

実際に和室にソファを配置する際のコーディネートのポイントを、お部屋のテイストごとにご紹介します。

まずは、和風と洋風を癒合したインテリアテイストの代表ともいえる和モダンテイストのお部屋です。

和モダンテイストを演出する際には、和風と洋風という全く異なるテイストを上手く対比させることがコーディネートの重要なポイントです。

そこで、和を表現できる家具や小物と、洋風のソファを合わせてみることをおすすめします。

例えば、囲炉裏や掛け軸などがある茶室のようなお部屋です。

畳に障子といったシンプルな構造の一般的な和室であっても、ソファと一緒に昔ながらのちゃぶ台や竹製の籠や照明器具などを配置すれば和モダンテイストを十分に表現することができます。

また、配置するソファにはファブリック製やレザー製といったどんな素材のものを選んでも構いませんが、カラー選びが重要です。

畳や障子の色味に合わせたベージュや白、モスグリーンなどのシックなソファよりも、赤や青といったカラーを選び、色味の面でも対比による美しさを意識してみましょう。

和室にソファでナチュラルテイストも楽しめる!コーディネートのポイントは?

和室にソファを配置することで、優しく温かみのある雰囲気のナチュラルテイストを演出することができます。

このテイストのコーディネートで抑えておくべきポイントは、素材感の統一とカラー選びです。

畳に障子といったつくりの和室は自然の風合いが魅力ですので、木製フレームのシンプルなデザインのソファがしっくりと馴染みます。

また、座面や背もたれ部分がファブリック素材のものを選べば、さらにナチュラルな雰囲気を際立たせてくれますよ。

ナチュラルテイストのお部屋を演出するのであれば、木製フレームのソファに合わせて、テーブルや棚にも同じ木材を使用したものを選ぶといったように、他に配置する木製家具の素材を統一してみましょう。

また、自然素材という観点から和風と洋風の調和を楽しむナチュラルテイストにおいては、心安らぐカラー選びがとても重要です。

例えば、黄色や薄いグリーンなどがおすすめです。

落ち着いた雰囲気を演出したいのであれば、ベージュやグレーといったカラーをベースに選びましょう。

ソファだけでなくクッションやラグなどにこのようなカラーのものを取り入れて、お部屋全体のバランスを考えて配置してみましょう。

畳をいたわりながら和室にソファを置くコーディネートを楽しもう!

本来、ソファは洋風のお部屋に配置されるのが一般的で、和室の畳の上に配置することを想定して作られたものではありません。

和室にソファを置くコーディネートを実践する際には、畳に負担をかけ、傷めてしまうことがあることもしっかりと把握しておきましょう。

例えば、木製フレームのソファは先の細い4本脚タイプものが多く、脚部分に荷重が集中することで畳に凹み跡が残ってしまいます。

また、脚のないフロアソファは引き摺った際に広い範囲で畳を傷めてしまうこともありますし、畳にぴったりと密着して湿気がたまりやすい分、カビの原因をつくるとも言われています。

和室にソファを置く際には、ソファの脚部分にジョイントマットを敷いたり、引き摺らないように滑り止めをつけるなど、畳を傷めないための工夫をしましょう。

さらに、配置場所を考慮したり、定期的に移動し通気性をよくするなどのカビ対策も重要です。

畳をいたわりながら、和室に上手にソファを配置してみましょう。

和室にソファを置いてお洒落なお部屋づくりを楽しもう!

和室にソファを置けば、和モダンやナチュラルテイストを演出することができます。

和モダンテイストをコーディネートするのであれば、和室特有の家具類と洋風家具であるソファの対比を上手く表現してみましょう。

ナチュラルテイストでは、自然の風合いを大切にソファの素材に木を取り入れつつ、他の木製家具との統一性も大事です。

畳に負担が掛かることも把握したうえで、和室を素敵に演出しましょう。